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「鉄道紀行」の新星?

鉄道紀行」といえば、内田百閒をもって嚆矢とし、阿川弘之・宮脇俊三と続いてきたとみるのが一般的でしょう(もっとも、「鉄道紀行」という文芸ジャンルそのものが一般的かどうかは疑問ですが・・・・)。しかし、宮脇氏が2003年に没した後、鉄道紀行と呼べる作品はほとんど生み出されていませんでした。
その中で、最近出版された西村健太郎氏の「週末鉄道紀行」は、タイトルにふさわしく、久々に鉄道紀行の香りを味わうことができました。

平日は時刻表を"読み"ながら空想の旅に思いをめぐらせつつ、週末の限られた時間を使って実際に旅に出る-「週末鉄道紀行」というスタイルは、「社会人としての日常と折り合う鉄道ファン」の一般的な姿であり、宮脇氏の処女作「時刻表2万キロ」の世界でもあります。ただ、今までの鉄道紀行文と異なるのは、西村氏がしばしば過去に旅立つことです。

私自身は、昔の鉄道関係の記録(写真等含む)を振り返ることはあっても、「今の鉄道に乗る」ことを一番の楽しみとしています。従って、好みの問題ではありますが、西村氏の過去の時刻表を読みふけるくだりには若干の違和感も感じます。それでも文体は無駄なく整っており、爽やかな読後感が大変印象的でした。

西村氏は1973年生まれ。これからの作品が楽しみです。

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