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シーズン開幕ッ!!

 あぁ、いよいよこの季節がやってまいりました。

 そう!ロードレースシーズンが本格的に到来したのですっ!!

 8日(土)にはシカゴマラソン、10日(月)には出雲駅伝が行われましたねぇ。もう、うれしくてうれしくて……(感涙)。毎週のように長距離レースが観戦できるかと思うと、胸がいっぱいになります。張り裂けんばかりです。

 さて、シカゴマラソン。なぜ、男子を映さないのか。テレ東さんよ。そりゃあ、ここ数年は女子の活躍がめざましいですよ。かわいい選手もいっぱいいますよ。でも、でもね。男子も走ってはいるんだ!頼むッ、映してくれ!右下のちっちゃい四角でもいいから。親指大でいいから。サムっ!!

 このレースで私が何を見たかったというと、佐藤敦之選手です。「ついに佐藤の時代が到来するんだわ」と、ウヒョウヒョしておりました。ちょっと地味なんだけど、あまり今っぽくないんだけど、ちょっと爆笑問題の太田似なんだけど、“誠実”の二文字をその背に負って、ひたむきに走る姿がステキです。そしてなんと言っても、その謙虚さ。今どきなかなかいませんよ?レース後に、コースに向かってお辞儀をする社会人選手なんて。高校生だとけっこう見るんですけどね。これが大学生になると、たまに見かける程度になります。そして社会人になると…いなくなるんですよ。忘れちゃうんですかねぇ、そういう気持ち。でも、佐藤選手はこれを忘れない。走り終わると、必ずクルッと振り向いて頭を下げる。

いいッ!

この姿を見るたびに、「エライッ!」と画面に向かって叫んでしまいます。こういう選手は絶対に伸びます。と言っても、もう27歳なんだけど。顔はやっぱり太田に似てるんだけど。今回は中盤で失速してしまい16位に終わってしまいましたが、今後に期待です。

   【あれ、似てませんか…?】

そして、出雲駅伝。3大大学駅伝の初戦です。でも、私が贔屓にしている早稲田大学は出場せず。ちょっとテンション下がる。いえ、べつに母校でもなんでもないんですけどね。物心がついたときから、エンジ色の“W”のファンというだけで。

 それはともかく、今回は日大の武者くんがよかったですね。まず名前がいい。武者ですよ、ムシャ。むしゃむしゃ。そして、あの悲壮感ただよう疾走。2連覇へ向けてトップの東海大を追う日大は、アンカーには脅威の留学生ランナーサイモンが控えているものの、もうこれ以上は引き離されてはいけない。それをうけて、武者くんはもう突っ込んでいくしかないわけですよ。悲愴な面持ちで、見えない背中を捜して、ただ前を向いて走る。時計を見てラップタイムを確認し、「このままじゃ追いつけない…」とばかりに、また必死でペースを上げる。あぁー!この腕時計を見て、頭の中でレース運びを組み立てている(であろう)横顔がなんとも言えんッ。そそられます。思い出すだけで、胸がキュンキュンします。はぁ、青春は美しい……

  でも今回いちばん印象的だったのは、なんといっても実況していた長坂アナのダメ出しでしょう。中央大学のエース・上野選手が後ろから猛然と追い上げを見せ、「先ほど中央大の上野が、一気に2位に浮上しました!」と興奮気味のバイクレポートが。しかし、それに対して長坂アナは「私どもも選手が抜く場面は見たいので、遠慮せずにどんどんカットインしてくださいねー」と冷ややかにひとこと。あぁ、全国ネットでダメ出し……あれは、ヘコんだでしょうねぇ。レポーターがバイクから落ちるんじゃないかとヒヤヒヤしましたよ。でもきっと、こうやって人は成長していくんでしょうなぁ。

 なにはともあれ、これから最高のシーズンに突入していくワケです。駅伝ばんざい!マラソン万歳!!

 以上、おもいっきり己の趣味でした。

 それでは、また。

 Have a wonderful day!!


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ストーリー

 昨日のつづき、というわけではないのですが、ちょっと気づいたことがあったので。

 いしいしんじさんがトークショーで“ストーリー”について話をした。いしいさんはこの夏アメリカに行っていたのだが、ボストン郊外の町にあるアンティークボタンの専門店を訪れたのだそうだ。体の大きなおじいさんがひとりで営んでいるその店には、1万個だか2万個だかの美しいボタンが中古レコード屋さんよろしくズラッと並び、決して広くない店なのに、とても1日では選びきれなかったという。いしいさんが感動したのはボタンの美しさだけでなく、そのひとつひとつにつけられていた説明書きだ。そこには、いつの時代にどんな人が身につけていたかといったことが書かれている。それをおじいさんが、「めんどくさい」とこぼしながらも、カタカタカタカタ、タイピングしているのだという。

「19世紀に起こった○○戦争の兵士が着ていたコートに付いていた」

「18××年ごろの貴族のドレスの飾りにつかわれていた」

 とか、そんな風に(うろ覚えなので定かではないですが…)。いしいさんは説明の書かれたちいさな紙片をみて、本と同じものを感じた。「これは、ここにいる自分(=いま)と遠い時代にたしかに存在していた人(故人)とをつなぐ“ストーリー”だ」と。つまり本とは、いまと遠く離れた(時間的・距離的)ものとを結びつける“ストーリー”なのだ。

 フランス語で「話(story)」は「histoire」という。「histoire」は、“歴史”と“話”のふたつの意味をもつ。このことをはじめて知ったとき、いしいさんは「粋だね!」くらいにしか考えなかった。でも、時が経つにつれて「やるなぁ」と思うようになったという。フランス人は「歴史」が時をつなぐ「話(ストーリー)」であることを、遥か昔から知っていたのだろうか。

 この話を聞いたとき、なんとなくぼんやりとはわかったものの、その輪郭がつかめなかった。そこにだれかがいるのは気配でわかるんだけど、靄がかかって、それがだれだかはわからない…そんな感じ。けれども今日、新しい企画の調べものをしてきた帰りに、ふとわかったのだ。その著者さんについての過去の記事は、私が知らなかった数年前のその人といまの私とをつないでくれる“ストーリー”なのだ。その人がそのときも存在していたという証。あぁ、こういうことなんだ!靄がすぅーっと晴れた。

 本は遠くに離れたものをつなぐ。遠くの世界をみせてくれる。そして私はそういうものをつくっているんだと、とてもうれしくなった。もちろん自分で書いているわけではないのだけれど、端と端にあるものを“つなげる”、いわば配管工のような(?)作業をしている。誇らしいことだ。そして、それに気づいた今日はすばらしい。

 今日は急なトラブルでバタバタしたけれど、明日もその対応で走り回らなければならないけれど、きっといい日になるはずだ。そうすることで、きっとなにかを“つなぐ”ことができるのだから。 

 

 それでは、また。

 Have a wonderful day!!


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あぁっいしいしんじっ

いしいしんじさんにお会いした。

 もう、今日はそのことに尽きる。

 いしいしんじさんは、私の大好きな作家さんのうちの一人だ。天才だと思う。どうやったらあんな世界を描けるのだろう。とにかく好きだ。

 でも、雑誌インタビューを読んでいると、「ちょっとアブナイ方なんだろうか…?」と思うことがたまにある。先月発売された「coyote」に掲載された、角田光代さんと動物園にてレッサーパンダを見ながらの対談の一説。

いしい 昔、僕が浅草に住んでた頃、浅草でレッサーパンダ帽の男が女の子を追いつめて刺しちゃったって事件があって。その事件についての通報が、浅草署に沢山よせられらんですけど、そのうち三分の一は僕についてのものだった。ちょうどその頃レッサーパンダの帽子をかぶって、よく路上で寝てたんです。

角田 あっ、ヤバ!

いしい 他にもクマとか犬とかの着ぐるみを着て普通に銀座に買い物に行ったりしてたんです。だから警察も、前から僕を職務質問して知っていて、通報が寄せられた時に、警察の捜査係の人たちが「吾妻橋を渡った所のいしいさんって人はちがうから」って(笑)。「あの人はそういう恰好はするけど、悪人ではないから」っていうお達しがあったらしくて。それを後で聞かされて、なんて言えばいいのかよくわからなかったんですけど。だからレッサーパンダにはちょっと複雑な思いが……。

角田 へぇ(苦笑)。

  この事件が発生した直後に公開されたレッサーパンダ帽をかぶった犯人像を見たとき、えらい怖かったのを覚えてます。それをいしいさんもフツーにかぶっていたとは…フツーはかぶらないでしょう、レッサーパンダ。だから、「いしいさんて、もしやちょっとオカシイ(失礼)のでは?だからあんな天才的な世界を描けるのか?!」と変に納得してしまったりして。(笑)って、笑っている場合じゃないだろう、と。

 しかし、今日のトークショー(青山ブックセンターの再開1周年イベント)でお話を聞いて、その背景がちょっとだけわかった。犬の着ぐるみは、いしいさんのデビュー作『アムステルダムの犬』の宣伝活動に使ったもので、その後も寒い時なんかに「毛皮、毛皮♪」といって着ていたらしい。なるほど、防寒着ですね?当時していたバーテンのバイトもそのままでやっていたという。通勤もそれ。シェイクもそれ。んー…やっぱおかしいか。入ったバーのバーテンが犬だったら、そのままドアを閉めるよな。でも、「アブナイひと」でも「オカシイひと」でもなく、「ちょっと変わった、オモシロイひと」なんだということがわかって、ちょっと安心。お話もとてもおもしろかったし。ますます好きになったのでした。

 トークショー終了後、参加者の一人がいしいさんにサインをお願いし、いしいさん快諾。ナイス!残っていたほかの人たちも便乗する。もちろん私も喜び勇んで列に並ぶ。こんなこともあろうかと、持って行ったのです。『麦ふみクーツェ』を。これは、私がはじめて読んだいしい作品。ナイス、自分ッ!!自分が編集者であることも忘れ、しかも自社の媒体へいしいさんに執筆していただいていたにもかかわらず、単なるファン以外の何者でもない姿となり、ただただポーッとなってサインをもらった。うれしかった。サインしていただいている最中に話しかけたら、「途中で話しかけると間違えますよっ、自分の名前だってまちがえるんだから!」と軽くおこられた。ハイ、すみません。でもそうやっていしいさんは、みんなの名前を見ながら(サインに名前を入れてもらい人は、事前に自分の名前をメモに書いて準備する)、ひとりひとり、ていねいにサインしていた。またまた、うれしかった。

  トークショーには常連さんがいるらしいが、いしいさんは分け隔てなく、「こんにちは」と挨拶をしていた。そして、身に付けていた腕時計と靴がとても印象的だった。それらはいしいさんの作品世界を思わせる、とてもかわいらしいものだったから。お話の最中も気になって、ジーッと見ていた。いしいさんの目の前にいたというのに。でも、どこの時計か尋ねようとしたら、おこられたんだよね。よし!がんばって、いつかいしいさんといっしょに仕事して、そのときこそ尋ねよう。「いしいさん、その時計はどこのですか?」と。

 またひとつ、目標ができた。昨日は休日出勤だったけど、今日はいいお休みだったな。編集者になるべく、明日からまたがんばろう。

 それでは、また。

 Have a wondesful day!!

 

 ↓ これがいしいさんのサイン。作品にちなんだ絵を描いてくれるのです。感激。

  

  


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“忙しさ”にかまける

 ものすごく個人的なことではあるが、えらい久しぶりの更新です。

 2ヶ月ぶり?3ヶ月ぶり?とにかく長らく遠のいておりました。

 まぁ、その間いろいろありまして。

 オトコと別れたり、転職したり…もうドタバタですわ。

 このブログも「忙しい」という理由にかこつけてサボっていたけど、忙しいというのはどんなシチュエーションであれ、いちばん理由にしてはいけないことだと思っている(まぁ、それをやってしまったわけだが)。

 相手が友だちであれ、恋人であれ、約束をすっぽかされたりメールの返事が来なかったりしたときに、「ごめん。忙しくってさぁ」と言われると、なにも言えなくなってしまう。「どんなに忙しくたって、電話ぐらいできるでしょう?」と言いたくなるけど、「だから忙しかったんだって!」と返されたら、そこでおしまい。

 同義語(?)に、「お金がなくってさぁ」がある。たとえば遊びに誘ったとき、これを出されてしまうと、それ以上は言えなくなる。人それぞれに事情はあるだろうから、仕方ないんだけどね。私も決して裕福ではないので。

 なにが言いたいかというと、いちばん簡単に相手をあきらめさせられる(ねじ伏せさせる)理由だけに、できるだけ使いたくないということだ。そして、その理由にあぐらをかいていたくない。そうしていれば、ラクなんだけどね。自分に「忙しいからいいじゃん」と許してしまうと、そのゆる~い波に身をゆだねて、どこまででも流れていってしまう。どんぶらこ。でも、そのために失うものもたくさんあるのだ。信用とかね。

 昔、CMかなにかで「忙しいという字は、“心”を“亡”くすと書きます」というのがあった。そのときは、「あぁ、忙しいと余裕がなくなるもんね」と納得していたものだが、最近はそれとは別の意味があることに気付いた。それが↑に書いたこと。ラクをして「いいやいいや」と後回しにするということは、だれかを蔑ろにする=思いやる心をなくすことだ。いやぁ、漢字をつくった人はすごいなぁ。さすがだぜ、4千年の歴史がバックにあるだけのことはある。フッ、まだまだ修行が足りないなぁ…自分。

 でも、絶対に使わないとは言い切れないな。どうにもこうにも「忙し」くて「お金がない」こともあるだろうから。けどそれは、“伝家の宝刀”にしておこう。そうすればきっと、いつか抜刀したときに、本当にそうなんだと思ってもらえるだろうから。

 そんなわけで、これからはいい具合にチカラを抜いて、つれづれなるままに書いていこうと思います。ちっとも更新していないのに、なにかのきっかけで覗きに来てくれていた方たち。ごめんなさい。毎日とはいかないだろうけど、もうちょっとこまめに更新しますので、どうぞまたお立ち寄りください。

 それでは、また。

 Have a wonderful day!!


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シェイクスピアがやってきた。~七月大歌舞伎鑑賞記~ [歌舞伎座日記]

歌舞伎座でシェイクスピア
歌舞伎座で蜷川幸雄。


【「NINAGAWA」の文字が光っています】

 最近新しい試みが続いている歌舞伎の世界に、またひとつ新風が吹き込まれました。
 灰皿投げ名人・蜷川幸雄による、初の歌舞伎の演出。
 やっぱりシェイクスピアなんですね。
 と言うよりも、「シェイクスピアをやるから蜷川さん」なのかな。

 先週の『情熱大陸』で観た方もいるでしょうが、舞台装置が非常に美しかったです。
 幕が上がると、舞台一面に置かれた鏡に観客席が映し出されます。
 そこで驚いている間に、一転して幻想的な桜が浮かび上がり、キリシタンと思われる子どもたちがパイプオルガンの音色にあわせて歌う場面に切り替わる。
 「これは本当に歌舞伎なのか?」
 そう思っているうちに白塗りの菊之介さんが登場し、スッと歌舞伎の世界に移行していきます。もう、ここからは早替わりの連続。菊之介・オン・ステージ
 菊之介さんの何がいいって、圧倒的に「声」ですね。
 若衆のときも姫のときも、透き通った声がよく響きわたります。ハリと艶の両方を持ち合わせた、本当にきれいな声。聞いていて気持ちよくなります。

 しかし、どうしても気になることがありました。
 主人公の恋敵(一方的にそうしているだけなんだけど)のひとりである安藤英竹。
 奇抜な格好をしている“阿呆”なんです。
 赤ラメのショートブーツピンクのタイトフィットパンツ、そして白と紫のボーダーソックス。そして指にはたくさんのきらびやかな指輪の数々…それはいいんです。意外とうまくはまっていたので。
 でも。でも、しかし。
 あの“阿呆ぶり”が、どうにもこうにも気になって気になって…
 「うんっ!」とか「あのね、ボクね」ってのは、さすがにやり過ぎのような。ちょっと全体のバランスや雰囲気を乱してしまっていたように感じました。
 いくら阿呆でもやはり恋敵なのだから、もう少し「節度ある阿呆」と言うか、「締まりある阿呆」を…んー、言葉にするのが難しい。とにかく、若干行き過ぎちゃったかな感が否めなかったのが残念です。

 しかし、おもしろいなと思ったのは登場人物の名前。
 原作の『十二夜』のものを、うまく日本名にアレンジしています。
 たとえば、主人公のヴァイオラは「琵琶姫」。
 オーシーノ公爵は「大篠左大臣」、オリヴィラは「織笛姫」、そしてサー・アンドルー・エーギュチークが「安藤英竹」。
 うまいなぁ。こういうの、なんか好きです。

 去年だったか、蜷川さんの『タイタス・アンドロニカス』を観に行きました。
 これもシェイクスピア作品なのですが、知人が出演していたこともあり、足を運んだんですね。
 このときも舞台装置に感心したんですが、先に述べたように、今回も色鮮やかで美しいものでした。
 常に舞台上に置かれていた鏡は「…は真実を映し出す鏡だ」という菊五郎さん扮する丸尾坊太夫のセリフにあったとおり、それを象徴していたんだと思うんですけど、肝心の「…」が思い出せない。なんてこったい。なんだったかなぁ…不覚。
 ともあれ、鏡のもつ不思議な魅力と菊之介さんの妖艶さとが非常によく合っていたと思います。菊之介さんの美しさを、より引き出していましたね。

 今回は連日の残業による寝不足と休日出勤のあとの鑑賞のため、睡魔との激烈な闘いにさらされてしまいました。辛勝です。今もまだ同じ状況下に置かれていますが、なんとかまた1冊送り出しました。この本にはけっこう思い入れもあるので、また別立てで書こうかなと考えています。今月中は無理かもしれませんが…

 そろそろ梅雨明けしそうですね。
 みなさん、お体には気をつけてください。
 暑い夏がやってくるのは、夏女としてはうれしいかぎりなのですが、その到来を感じられない環境にいることが悲しい…早く仕事を片付けたい。

それでは、また。
Have a wonderful day!!

 
【先月からお目見えした「ゆであずき」。バニラと抹茶のアイスクリームがのっています。あずきは茹でただけなのか、砂糖の甘みがなく、アイスの甘さがほどよくマッチ。定番化希望】


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橋之助に酔った夜 ~コクーン歌舞伎鑑賞記~ [歌舞伎座日記]

 行ってまいりました、念願のコクーン歌舞伎へ!
 会社、早退です。

 劇場へ足を踏み入れた瞬間、飛び込んでくるのは宇野亜喜良さんのイラストが描かれた大きな3枚のタペストリー。
 不思議な妖しさが漂わせていました。
 舞台に幕はなく、がらんとした空間が広がるだけ。薄闇の中に置いてあるセットがこれから舞台が始まるのだという興奮をそそります。

 噂には聞いていましたが、縦横無尽もいいとこですね。
 花道にある迫りから出てくるわ、客席を横切るわ、雨は降るわ…挙句の果てには、口上役のアサヒ7オユキさんが「粟津七郎ってわかる?覚えてないでしょ?」とお客さんにマン・ツー・マンで復習する始末。うらやましかったです。私は前から3列目だったので、残念ながら雨に打たれることもなく。ビニールシート、かぶりたかったなぁ。
 本当に手を伸ばせばそこにいる。役者と観客の距離が非常に近い舞台でした。どこから出てくるかわからないから、見ている側も変な緊張感があるんですね。なにか物音がするんで振り返ったりしようものなら、周りのお客さんもそっちを振り返ってしまうぐらい。先の粟津七郎を演じた七之助さんなんか、走り回ってましたからね。「また来たッ!」みたいな。ちなみに勘太郎さんも七之助さんも、すぐ後ろを通っていきましたよ。うれしい。

 そんな中でしびれさせてくれたのは、やっぱり橋之助さんでした。
 私は舞台化粧をした橋之助さんにめっぽう弱いのです。CMなんかに出ているときは、あんなに人の良さそうな、どちらかと言うと“優男”っぽいのに、舞台に立つとどうでしょう!見るからに狡賢そうな悪い男になってしまうんですね。でもそれが妙に艶っぽくて…ダイスキです!!
 化粧映えがするんでしょうかね、それも舞台化粧映え。TVの時代劇では、まだまだその艶やかさは生かしきることができていないように思います。やっぱり、あの白塗りなんだわ。思い出しただけで胸が締め付けられます。舞台上の橋之助さんを観たときは、奥さまにジェラシーすら感じる今日このごろ。
 何度か花道の迫りから急に登場する場面があったのですが、私が観にいった回では、そのすぐ隣の席にいたのは6歳くらいの女の子でした。橋之助さんが上がってくるたびにびっくりしていたようで、カーテンコールでは彼女に向かって橋之助さんが「ゴメンネ」と申し訳なさそうに笑いながら謝っていました。その姿にまたキュンキュンしちゃうわけです。釣鐘権助に完全におちましたね。はぁ…ため息もの。

 総括すれば、ものすごく前衛的な薫りがしました。
 それは「やはり」と言うべきか、前評判どおりであり、イメージとしてもっていたものではありましたが、聞くのと実際に目の当たりにするのとでは非常に開きがあったように感じます。
 その「前衛」感をじつに効果的に演出していたのは、先述の宇野亜喜良さんのイラストに尽きます。歌舞伎を描いた絵というのは、その大半が浮世絵であると思います。世の中の人のイメージもそうなのではないでしょうか。歌麿や豊国、そして写楽。この強いイメージと概念をひっくり返したのが、今回のイラストです。
 幕には宇野さんによって描かれた登場人物が並んでいたのですが、これがかっこいいのなんのって。まさに「かっこいいとは、こういうことさ」です。ジェームスディーンが描かれるようにして、桜姫や清玄が描かれている。こんなにかっこいい描かれ方をした歌舞伎の絵を、私はいまだかつて見たことがありません。
 「コクーン歌舞伎」と「宇野亜喜良」のアングラ感が最高のかたちでマッチした、非常にエキサイティングな空間が生み出されている。そこに身をおいて芝居を観る幸せを感じた、そんな夜でした。

 日本の伝統芸能である歌舞伎に“前衛的”という形容は矛盾しているように見えます。しかし、それを現実のものにしているのがコクーン歌舞伎です。伝統を重んじながらも、上手にそこを逸脱していく新しさ。この先、もっともっと進化していくことは、まず間違いないでしょう。
 古と今、そして未来が絶妙に混在している歌舞伎の世界からは、とてもじゃないけど視線を外すことができません。歌舞伎狂いはますます加熱の一途をたどることになりそうです。

 それでは、また。
 Have a wonderful day!!

 
 これが、宇野亜喜良さんのイラスト。本当に素敵です。
 後で知ったことなんですが、これは撮っちゃいけなかったそうです。
 ごめんなさい……


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いぶし銀の巧さに惚れる ~六月大歌舞伎鑑賞記①~ [歌舞伎座日記]

 うまい役者を見るというのは、なんて面白いことなんでしょうか!
 六月大歌舞伎は「巧さ」を見せ付けられた舞台でした。

 先月までの華やかな襲名披露が終わり、少し落ち着いたかのように見える歌舞伎座。
 毎月のように歌舞伎を見るようになってまだ日も浅いので、今までわからなかったものがいろいろと見えてくるようになりました。
 そのひとつが、冒頭に述べた役者の巧さです。

 特に唸らされたのは、片岡秀太郎さん。
 「うわぁ、うまいなぁ…」
 と、つい言葉が漏れてしまいました。もう、そのものなんですね。演じてらっしゃる、役そのもの。  老女や中年の女性にしか見えないわけです。
 言葉の足らなさがもどかしいのですが、本当に「うわぁ」としか言えない。
 決して派手な所作をしているわけではないのに、目を引かれる。あまりに自然で、秀太郎さんのほうに意識が引っ張られるんですね。
 歌舞伎界では“中堅”なのかもしれませんが、その円熟した演技にはドキドキさせられます。

 そして、染五郎さん。
 私は本当にこの方を舞台で観るたびに感嘆の声を上げてしまいます。
 今回は『恋飛脚大和往来』のご存知「封印切」、亀屋忠兵衛です。
 八右衛門の憎らしいほどの悪口雑言を堪えて、堪えて、でもついに堪えきれずに預かり金の封印を切ってしまう――その葛藤しているさま、そして封印切をしてしまったことの絶望を浮かべた表情がなんとも言えない男の哀しさを表していて、それが観ている人間に強く伝わってきます。切ない。
 以前にも書いたように、私は現代劇を演じているときの染五郎さんにはあまり訴えかけられるものがないのですが、歌舞伎の舞台に立っているときの彼からは、ひしひしと感じるものが多々あります。そういう意味で、「彼は生粋の歌舞伎役者なのだなぁ」なんて勝手に思ったりして。素敵です。

 この六月大歌舞伎で一番楽しみにしていたこと。
 それは中村吉右衛門さん。
 子どもの頃から、なぜだか吉右衛門ファンなのです。
 一時期は「娘になりたい!」とかなり本気で思っていました。
 ちなみに好きなハリウッドスターはショーン・コネリーです(イギリス人ですけど)。
 だから、吉右衛門さんを舞台で観られることがうれしくて仕方ありませんでした。
 『素襖落』の太郎冠者、本当に酔っ払っているんじゃないかと思うような演技。もしかしたらジャッキー・チェンの酔拳を超えるかも。かも。
 そんな感じでした。
 これは余談ですが、どこか幸四郎さんと似てますよね。声が似ているのかな。舞台化粧をすると、素顔のときよりも似ている気もしますし。やっぱり兄弟だなぁ、なんて思いました。

 まだまだ書きたいこと、あるんですよね。
 偶然にもここで書いたのは昼の部のことだけですので、夜の部のことはまた別立てにしよう。そうしよう。
 そして、前回まで歌舞伎役者の方々のお名前の敬称として「丈」を使っていましたが、なんとなく自分のなかでぎこちなくなってしまうので、今回から「さん」にしました。このほうが、しっくりいって書きやすいので。 

 今月はいっぱい更新しようと思っていたのに、あまりに仕事に追われすぎて公演中に眠りに落ちそうになることもしばしば…来月半ばまではこんな状態なのかしら。思考が停止寸前です。
 うー、あと5冊!!ちなみに今日1冊刷り上ってまいりました。そのうち画像をUPするので見てください。
 「助けてください…!」と、言葉もむなしく四谷の中心で叫んでみました。

 それでは、また。
 Have a wonderful day!!


  このお祭り感が好き

 歌舞伎座名物「あずきモナカ」。 


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Def Tech!!

 キマシタ、Def Tech!!

 1st アルバム『Def Tech』が、ついにミリオンを突破したそうです。
 仕事中にYahoo!のNEWSを見て、おもわず声をあげてしまいました。しかもなんだかすごい快挙らしいです。以下は、オリコンから配信されたものです。

【ついに100万枚! ミリオン突破のDef Tech!】
 先週、男性アーティストとしては、75年の井上陽水『氷の世界』以来となる通算2度目の返り咲き首位を果たしたDef Techが今週も快挙達成。1stアルバム『Def Tech』が登場18週目の今週、ついにミリオンを突破(105.0万枚/今週順位2位)した。
 今年発売のアルバムのミリオン突破は、EXILE『PERFECT BEST』(突破日付:1/24付)、BoA『BEST OF SOUL』(同:5/30付)に次いで3作目。前2作はいずれもベスト盤で、05年発売のオリジナル・アルバムとしては、100万枚突破第一号となった。
 インディーズ・アーティストとしては、2002/4/15付のモンゴル800『MESSAGE』に次いで史上2組目、また、男性アーティストの1stアルバムとしては、2001/11/19付のCHEMISTRY『The Way We Are』以来、3年7ヵ月ぶりの達成となった。
(オリコン) - 5月31日11時5分更新

Def Tech

Def Tech

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: インディペンデントレーベル
  • 発売日: 2005/01/22
  • メディア: CD


 ね?すごいでしょう。
 Def Techときいてもピンとこないかもしれませんが、ヨコハマタイヤのCMで流れている曲は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
 たくさんの風車が海にならんでいるCMに見覚えはありませんか?あのなかで気持ちいいサウンドを提供しているのが、Def Techなのです。

 中国生まれ・ハワイ育ちのShenと日本生まれのMicroからなるユニットで、ジャンル的にいうと“Jawaiian Reggae”。
 彼らのことばを借りて説明すると「ハワイには普通にあるジャンルだよ。レゲエにハワイの英語とかウクレレとかハワイスタイルの音が入ってくるとジャワイアンレゲエになる」。
 しかしながら、「とりあえず根本にあるコンセプトとしてはそれ。けど俺らやっぱクラブでやることも多いから、お客さんに楽しんでほしい。だからラップもするしジャンルに捕らわれたくないんだ」。

 曲によっても印象がだいぶ異なりますが、CMで流れている「My Way」は、最初の一音でフワッと暖かい海の上に広がる空の上まで連れていってくれるような、そんな心地よいサウンドです。それと、声がとってもすてき。
 そしてどの曲も誠実で、イントロが流れ出た瞬間にふたりが“どこか”へ引っぱっていってくれる。それは単純に楽しいところかもしれないし、真摯に思惟せねばならない世界かもしれない。どんなところにしろ、彼らは新しいものに気づかせてくれます。

 これは完全に私事なのですが、最近あることにうちひしがれていました。満足に思考する気力も無く、そのままズルズルと伏せる日々が続くのだろうかと思っていました。
 そのとき頭の中に、Defの曲が流れてきたのです。私はCMで流れていた15秒のサウンドしか知らなかったけれど、「どうしてもあの曲が聴きたい!」と体を引きずりながら、CDを買いにいきました。CDを手にしたときからさまざまな“幸運な偶然”が重なって、結局はその状態から脱することができたのだけど、その偶然の締めくくりが「My Way」でした。
 さっき述べたような感覚に包まれて、「あ、もう大丈夫だ」と自然に思えたのです。彼らの声、サウンド、メッセージ…それらが持ち直すきっかけになりました。

 いきなり彼らのBlog(http://www.j-wave.co.jp/blog/mp_deftech/)から入ると、Topページの写真にちょっとびっくりするかもしれませんが、ふたりの言葉を読むと「若いのに、なにかを伝えたいという信念をきちっと持っている人たちなんだなぁ」と感心してしまいます。音楽に対する姿勢とか、周りの人・ものを大切に思う気持ちとか、そんなものを感じます。そして、アルバムのブックレットに載っている写真を見ると、毎日を気持ちよく、誠実に生きてきたんだな、ということが伝わってくるのです。
 もちろん写真は選んで使っているのだろうし、裏にはいろんなことがあるんだろうけど、そういう生き様って顔やことばに顕著にあらわれるじゃないですか。悪いことをしている政治家の顔はやっぱり悪くなってくるし、どんなに美しく飾っていても、内面のさもしさがことばの端々から感じられたり。
 Def Techの曲には彼ら自身がよく反映しているように思います。別に友だちでもなんでもないけれど、心に素直に響く音楽は、「彼らそのもの」なんだという気がしてなりません。これで人間的にとんでもなかったら、私の感性が狂っているのだということで…そうでないことを切にネガイマス。

 そうそう、今月29日に2ndアルバム『Lokahi Lani』が発売されます。5曲入りのミニアルバムですが、お値段なんと1,050円!!マキシ・シングルより安いのですよ。ちなみに『Def Tech』は9曲入りで1,500円です。間違いじゃないのか?と何度も確認したくなります。もうちょっとぐらいなら払えるけど?みたいな。もう、最高のコストパフォーマンスですね。これは間違いありませんっ!ぜひぜひ一度、ご試聴ください。

 あなたの心にDef Techを。
 日々の呼吸にすてきな音を。

Lokahi Lani

Lokahi Lani

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: インディペンデントレーベル
  • 発売日: 2005/06/29
  • メディア: CD


それでは、また。
Have a wonderful day!!


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『研辰』に討たれ…〔五月大歌舞伎鑑賞記~夜の部~〕 [歌舞伎座日記]

 はぁ、『研辰』に討たれました……

 待望の五月大歌舞伎 夜の部、『野田版 研辰の討たれ』です。
 襲名披露でこれがかかるとわかった時から、ずっと待ち焦がれていました。
 そして、完全に打ちのめされたのでした。

  
 《今までの襲名記念の幕の中でいちばん好き。》

 幕が開いた瞬間から、あたらしい世界に目を奪われました。
 伝統的な歌舞伎にはない舞台装置。
 布を効果的に使うことで、それまでにはない立体感が生まれています。木材で作られた「しきり」がないため圧迫感がありません。奥に向かって3つの空間がつくられていることも。
 そのため「あれ、こんなところから勘太郎丈が!」「こっちからは福助丈がっ?!」なんてことになり、どこから誰が出てくるのかわからず、こういった歌舞伎を見慣れていない者にはてんやわんやで楽しいかぎり。
 ほかにも、時の経過を表すのに回り舞台が非常にうまく使われていました。そのうえに設置された円形の橋げたを歩く(一定の場所で歩く動作をする)人物の周りを、季節ごとの情景が通り過ぎていくのです。伝統的な歌舞伎と現代演劇の絶妙なリミックス

 そして、内容はと言うと…始終笑いっぱなしです。アドリブあり、暴露あり、なんでもあり。役者衆の「キレッぷり」がいい意味で見事です。これを演じるのはさぞ楽しかろう、マチガイない。「天晴れじゃっ!!」(←福助丈扮する「萩の江」の決めゼリフ)
 どうすれば観客が喜ぶか、笑うか、楽しめるか。それが考えつくされた舞台でした。
出てくる出てくる、若手お笑い芸人のネタの数々。まさにオンパレードです。扇雀丈の波田陽区“ギター侍”にはじまり、染五郎&勘太郎の「平井ブラザーズ」によるアンガールズの“ジャンガジャンガ”、レギュラーの“あるある探検隊”、そしてインパルスの“テディベア”。「そんなことしていいのーっ?!」と思いながらも大爆笑。
 中高年のおばさま方も笑っていたので、お笑いブームのすごさをあらためて実感したのでした。ただ、インパルスのネタに笑いがほとんどなかったのはちょっと悲しかったですが……レギュラーまではお茶の間にかなり浸透しているものの、インパルスまではいってなかったんですね。ちょっとしたボーダーラインが見えました。決して、染五郎丈の座りの甘さのせいじゃないです。がんばれ、インパルス。あと一歩だぞ。

 大サービスの演出が盛りだくさんでしたが、いちばんうれしかったのはなんと言っても喜多さんの乱入!いきなり金髪の旅人が出てきたので、一瞬、何事かと思いましたが、「ぃ弥ぁ次さぁ~ん!!」と叫びながら舞台を横切る喜多さんの姿に、鼻血が噴き出そうになりました。「生で喜多さん見ちゃったよぅ!」とすぐに友人に自慢したことは言うまでもありません。いやぁ、かわいかったなぁ……恋に焦がれるオトコの姿は。いいもの見たなぁ。
 こう書くと、ハチャメチャで収集のつかないように思われるでしょうが、そこは野田秀樹。やってくれます。『野田版 鼠小僧』もそうでしたが、しっとりしんみりと締めてくれます。セリフや小道具の伏線が効いていて、「さすがだなぁ」の一言です。

 気付けばここまで一言も勘三郎丈に触れていませんでしたが、もちろん素晴らしいんですよ。周りを立てるときも、アドリブも笑わせてくれます。ちょうど獅童丈の結婚が発覚した直後だったこともあり、研辰が自分の身を嘆く場面では「世の中には結婚するってヤツもいるのによぉ」とユーモアを交えながら祝福(?)していました。もちろん観客は大喜び。
 また、わが身を追う平井兄弟に向かって命乞いをする場面では、才次郎こと愛息・勘太郎丈に「ぼっちゃん!ワタクシは坊ちゃんのこともよーく存じておりますよ。なぜだかわかりませんが、そこにいらっしゃるお兄様(染五郎丈演ずる兄の九市郎のこと)よりも存じ上げております。あなたはお優しいお方です。震度3のゆる~い地震にもかかわらず、彼女のケータイに『だいじょうぶ?』と電話するような、非常にお優しいお方です!」
 これには完全に“勘太郎”に戻って、なんともいえない表情で苦笑していた姿に笑いがもれました。あの暴露はアドリブでしょうな。きっとそれまでの公演では、またちがうことを言っていたのでしょう。ちょうど地震が何度かあったころだったので、“新ネタ”だったのだと思います。きっと、息子が電話している姿をニヤニヤしながら見ていたんでしょうね。「これはツカえる」と。勘太郎丈の素の部分と親子関係とが垣間見られて、なんだか得した気分でした。

 あぁ、いくら書いても書き足りないなぁ。いつの間にやらこんなに書いてしまいました。それだけおもしろかったということなんですけどね。
 歌舞伎と現代演劇の妙なる融合。それぞれの優れた部分が相乗効果を生み出して、素晴らしい「現代歌舞伎」ができあがっています。いまは伝統的といわれる歌舞伎だって、江戸時代は“現代劇”だったのだから、どんどん新しいことを取り入れていくのはむしろ自然なことなのかもしれません。400年ものあいだ受け継がれてきたものを守りつつ、その時々の傑出した要素も取り入れる……そして、それがまた新たな「伝統」になるのでしょう。
 これから、まだまだ歌舞伎は進化していきます。あぁ、目が離せない!!

それでは、また。
Have a wonderful day!!

 
 《今回はつまみやすそうな手まり寿司を。これまたおいしかったです。》 

              《なぜ……??》   


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作家からの手紙

はじめて、作家さんからお手紙をいただきました。
牧村泉さんからです。
きれいな花の写真のハガキでした。

先月、Yomiuri Weeklyに連載中の「著者からのメッセージ」という新刊案内コーナーをまとめた本を出しました。
新刊案内といっても、著者に直接お話を聞くというもので、普段はなかなか見られない“作家の素顔”を垣間見ることができます。
読んでいると、素直に本が読みたくなる本です。
編集しながら、今まで読んだことのない作家さんの本をとても読みたくなりました。
で、実際に読んでいます。いい本に出会えてすごく得した気分。
その中に牧村さんの『幻痛(ファントムペイン)』も収録してあるので、本が刊行された時に献本しました。

「収録してくださってありがとうございました。とても嬉しかったです」

その言葉が、わたしはとってもうれしかった。
いま読んでいる本が終わったら、次は牧村さんの本を読もう。そして、「ありがとう」といわれる本をまたつくろう。
そう思った、五月の昼下がりです。

幻痛(ファントムペイン)

幻痛(ファントムペイン)


↑今回収録した、牧村さんの著書です。

小説50―あなたへの「著者からのメッセージ」

小説50―あなたへの「著者からのメッセージ」

  • 作者: 森 恵子, 高橋 誠
  • 出版社/メーカー: 生活情報センター
  • 発売日: 2005/04
  • メディア: 単行本


↑これが、その本です。立ち読みでもいいので、よろしければ手に取ってみてください。


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