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たまゆらの道を読んでのメモ [日々の日記]

たまゆらの道―正倉院からペルシャへ

たまゆらの道―正倉院からペルシャへ

  • 作者: 志村 ふくみ, 志村 洋子
  • 出版社/メーカー: 世界文化社
  • 発売日: 2001/10
  • メディア: 単行本
服のデザインをしようと思うとき、イメージは絶対足元の歴史と文化から、という思いがある。それで出合ったのがこの本。タイトルの”たまゆら”にまず惹かれたのだけれど、染織というひとつの美のカテゴリーから日本の歴史や文化を辿っているのがおもしろい。
 
なかでも一番印象に残っている文は、伊勢神宮の遷宮についてのところ。
 
《遥か永邁な天武天皇が二十年に一度すべてあたらしくせよと定められ、千二百年にもわたって二十年毎の式年遷宮は続けられてきたのである。二十年という時のくぎり、伝承の継承、すべてを一新することによって内と外からのよみがえりをはかること、この英断を守り続けてきたことは、浄明正直な民族であればこそではないだろうか。内的にゆるがぬ意思をもつこと、それは人間のみのなせる業ではなく、神々との共同作業によってはじめて持続されてきたことだと思う。》

それに関連して、《清浄なものをさらに清浄の保つために土にかえすという思想》がある。明治までは、《神にお供えしたものは半年後には撤下され、土に埋めるか燃やすということであった》という。それって当たり前だけれど、土に還る自然素材を使っているわけで、環境にいい。私は最近リサイクルとか、スローライフとかをだいぶ疑りだしている。この言葉を聞くと拒否反応を起こすようになり、今の私の中でかなりタブーになってきている。こうして昔の人は当たり前に実践してきている。そういう事実を目の当たりにして、そのことばをかっこよく放っていた気になっていた自分が恥ずかしい。ほんとうは昔の方法で生きていくのが一番美しいんだけれど、芸術は常に新しくないと意味がない。私はそういう「生きる」ということ全体を通して美しいことを表現してみたいな~。
この行事は今では《撤下されて二十年は保存される》ようになり、拝観することができる。ほんとうに美しいことはその風習が真に生きていること。けれど今の時代、そうして守ることをしなければ、たぶん、伝統行事があっというまに消えてしまうというのもまた事実。
消さず守らず、生かす方法って何かないのだろうか。そのためのひとつのステップとして、服を作ってみよう。

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コメント 3

千

ちょっとばかり、久しぶり!

そういえば、先週、京都円山公園の枝垂れ桜の観た時に、そのなんともいえない妖しい美しさに、ずっと前に読んだ志水ふくみさんの言葉、思い出しました。
桜の花のピンク色のエピソード、知ってるかな?こちらへどうぞ。
http://ntd.way-nifty.com/blog/2004/04/post_5.html
by 千 (2006-04-13 22:10) 

IN

千さんへ
ピンク色のエピソードすてきですね。志村さんってけっこう知れた人なのでしょうか。わたしはこのタイトルに惹かれて偶然この本を手に取り、初めて知りました。「たまゆら」って以前このブログで紹介した、地元小学生の作った「出雲のネタ帳」のなかに出てきていて、それが何なのか気になっていたのです。しかし、この本を読んでもイマイチわからず‥。「たまゆら」が何なのかご存知だったら教えてください。
by IN (2006-04-17 20:51) 

千

味も素っ気もない方法かもしれませんが、goo辞書で調べてみました。
たまゆら 【玉▽響】
しばしの間。ほんの少しの間。暫時。副詞的にも用いる。
「露しげき鳥羽田の面の秋風に—やどる宵の稲妻/風雅(秋中)」
〔万葉集 2391 の「玉響(たまかぎる)昨日の夕見しものを…」の「玉響」を「たまゆらに」と訓(よ)んで、玉の触れ合うようにかすかにと解したところから生じた語〕

玉が触れ合うことを「響く」と書くなんて、何とも繊細、素敵ですね。
by 千 (2006-04-17 22:49) 

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Ryan B.(Ryan B. 2006-07-18 12:23)

Europe will never be like America. Europe is a product of history. America is a product of philosophy.

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