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グッバイ、0系 それでも「ひかり」は歴史に輝くのだ! [日本文化論]

0系(3)img.jpg 0系img.jpg

昭和から現代まで、新幹線の先駆けとして活躍していた0系新幹線が11/30についにラストランを終えた。この記事については、既に一般のブログでも数多の投稿があり、今更改めて書き記す要も無いほどではあるのだが、どうにもこの新幹線のことは書きとめておかなければならないと思った。

毎日新聞記事
http://mainichi.jp/select/wadai/rail/shinkansen/news/2008...

 というのも、この0系という車種が新幹線の歴史の先駆であっただけではなく、日本の戦後復興から高度成長の象徴の一つとしての存在意義がある上、いわゆる「昭和」の時代そのものの象徴でもあったからである。
私は後期に生まれたとは言え、正真正銘の「昭和人」である。「昭和」という時代に対する思い入れが40代手前としてはことのほか強いのでこういう言い方になるのだが、失われ行く昭和の一つとして0系に対する愛着は限りなく持っている。その時代への愛着の上位に位置するのが、この新幹線0系であると言って良い。

 と、こんなことを言っているけれども、実のところこの0系に乗ったことはたった2度しかない。いずれも幼少の折りのことで、小学校に上がりたての頃に東京の知り合いの牧師さんの未亡人のところに遊びに行ったときと、小学高学年で初めての海外旅行に出かけたときである。このたった2度の経験がここまで私に0系の感慨を残してくれていることに感謝したい気持ちでいっぱいである。
 この頃の子どもたちは、身の回りにパソコンでも携帯電話でもごく当たり前にあって、それらが登場した感動というものを感じることが出来ない世代だと思う。しかし、私の場合は勿論0系は既に私の生まれる10年ほど前に誕生しているのだが、ウォークマンやパソコン、携帯電話と日本の経済発展を支えてきた代物の登場のシーンを見てきた世代の一人として、まあ、いわばこれも一つの時代の証人のような気持ちがある。新幹線の初代を知る者としては、このたびの引退は誠に残念で仕方が無い。

 どうよ、この団子っ鼻の愛らしさは?(上掲写真) これこそがまさに新幹線なのだ。すべてがここから始まったというのは当然のこと、このフォルムがいかにも日本の新幹線らしい愛らしい形なのであると強調したい。
現在携帯電話などで使われている新幹線の絵文字だってデザインはしっかり0系なんである。どれ程車種が更新されていこうとも、新幹線といえば0系が基本なのである。新しく開発されている新型旅客機「MRJ」だって、元はと言えばあの名機「YS-11」を基礎にしたものである。それだけ、初代の技術というのは、現在においてなお高く評価されるべきであるのだ。こう言っては何だが、「<昭和>って時代は問題も色々あるけれども、良い時代だったんだよ」ってところをこの0系が見せてくれているような気がするのは私だけだろうか。
 いやもう、こうなりゃ今からでも0系新幹線グッズを集めたいものだ。どなたかお持ちの方は少しお分けしてくれないだろうかって、そのような方は0系への愛着は当然のことなのだから、誰も他人に譲れるわけは無いのだろう。などということを考えてきたが、何にしても「新幹線といえば0系、0系といえば新幹線」というほどに、この車両は記憶に残るわが国の誇れる歴史遺産の一つなのである。この新幹線がわが国は発展への夢と希望を運んできてくれたのだという感慨は深い。私も高々40年程度の半生に過ぎないけれども、時代の変遷を見続けている一人として、0系の引退という一大イベントを直に見守りたかったのだが、仕事の都合で駆けつけることは出来なかった。今はただ、改めて長年の労を心からねぎらいたいと思う。

最後に、0系への限りない愛情とオマージュを込めて、新幹線の歌「走れ超特急」の歌詞を添えておきたい。


「走れ超特急(ちょうとっきゅう)

作詞 山中 恒   作曲 湯浅譲二

1 ビュワーン ビュワーン
 走る青い光(ひかり)の ちょうとっきゅう じそく250キロ
 滑るようだな 走る ビュワーン ビュワーンビュワーン 走る

2 ビュワーン ビュワーン
 走る丸い光の ボンネット じそく250キロ
 飛んでくようだな 走る ビュワーン ビュワーンビュワーン 走る


大切なものを失うようで、何とも寂しい。
0系クン、本当に長い間お疲れ様でした。君のことは決して忘れないよ!!
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