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佐藤健一『小説フランス革命(11)八月の蜂起』と『小説フランス革命(12)共和政の樹立』 [書評]

佐藤健一の『小説フランス革命(11)八月の蜂起』と『小説フランス革命(12)共和政の樹立』を読みました。

『八月の蜂起』 では、1792年の8月10日に発生した蜂起によって、いよいよ王権は停止され、フランス革命は新段階にはいるのだが、それを描いている。ただ、前10巻では6月20日の示威行為が失敗に終わったのに、なぜ8月の蜂起が成功したのか、あまり判然としないのが、残念だ。

「ははは、デムーラン君、結婚を考えているなら、女は笑顔で選んじゃいかんぞ。反対にしかめっつらで選ぶんだ。そのブスッとされた顔を、死ぬまで毎日みることになると想像して、それでも我慢できそうなら、そのときは恐れず求婚するがいい」
デムーランが昔、ミラボーに言われた言葉を思い出すシーンがあるのだが、なるほど、その通りですね。

自らは動かなくても、ロベスピエールに実権が集中していくのもみて
「行動なら自分たちでもできる。できないのは、その正しさを言葉に置き換えることだ。ロベスピエールはこれれまでも言葉をくれた。これからも言葉をくれるに違いない。」という表現が出てくる。確かに、そういう一面は今の政治にもありますね。

『共和政の樹立』では、いよいよ、ルイ16世の死刑が実行される。
いよいよ共和政になったのち、ルイ16世の処分が検討されるが、私は知らなかったのですが、のちにロベスピエールの右腕と称される、サン・ジュストが登場してくる。「人は罪なくして王たりえない」という彼の演説によって、大きく死刑に傾くことになる。
淡々とわが運命を受け入れるルイ16世の姿が印象的です。


八月の蜂起 小説フランス革命 11 (集英社文庫)

八月の蜂起 小説フランス革命 11 (集英社文庫)




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