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上橋菜穂子『鹿の王』 [書評]

上橋菜穂子の『鹿の王』を読みました。NHKのTVドラマ『精霊の守り人』が、きっかけですっかりファンになり、『獣の奏者』も読んで、たどりついた『鹿の王』。本屋大賞を受賞したという触れ込みだが、どうだろう、上橋菜穂子さんの作品にしては、少し期待はずれだろうか。

とくに、冒頭の掴みがあまい。一方の主人公であるヴァンが奴隷に落とされ、岩塩鉱に囚われているのだが、一群れの不思議な犬たちが岩塩鉱を襲い、謎の病が発生するところから話が始まるのだが、一体何が何だがわからない展開で、少し退屈しそうになる。そこで、もう一方の主人公、天才的医師であるホッサルが登場してから、物語りは面白くなっていく。様々な人物が登場し、黒狼病という病との闘いが描かれる。そこに民族間の争いがはいってきてややこしい展開となる。
ただ、この結末も、「あり」だと思うが、『獣の奏者』ほど感激的ではない。

確かに、その世界観は良く描かれている。本書のテーマは、生命の不思議であり、生きると言う意味を問うているのだろうが、むしろ、侵略したほうの国と侵略された国があるが、民はそれぞれの生活の中で、お互いに必要な人になっていると言う点に焦点を当てた方がよかったと思うしだいである。





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