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ジェフリー・ディーヴァー『煽動者』 [書評]

ジェフリー・ディーヴァーの『煽動者』を読みました。キネシクスの専門家で、尋問のプロ、キャサリン・ダンスを主人公にすえるシリーズ物の4作目です。

“人間嘘発見器”キャサリン・ダンス捜査官が「無実だ」と太鼓判を押した男が、実は麻薬組織の殺し屋だとする情報が入った。殺し屋を取り逃がしたとして、ダンスは麻薬組織合同捜査班から外され、民間のトラブルを担当する民事部に異動させられた。民事部とは拳銃も取り上げられ、市警でいえば交通課への異動に等しい処分だった。
そんなおり、満員のコンサート会場で観客がパニックを起こして将棋倒しとなり、多数の死傷者が出た一件だった。だが現場には不可解なことが多すぎた。観客は会場の外で焚かれた炎の煙で火事だと誤解し、殺到した非常口はトラックに塞がれていたのだ。キャサリンは裏に事件の匂いをかぎとり、独自に捜査に乗り出す。

キャサリンの私生活もたっぷり描かれていて、それだけに、犯人の魔手がいつか迫るのではと心配させられる。ただ、ディーヴァーの作品だけに、犯人側の行動も逐一描写されるので、誰が真犯人かといった謎はない。その犯罪の理由こそが問題なのだが、果てして何だったのか私の記憶には残っていない。
ただ、冒頭のキャサリンの誤判断にも、実は隠された裏があり・・・といったところがポイントですね。まあ、ジェフリー・ディーヴァーらしくそつなく纏まった作品といって良いでしょう。



煽動者

煽動者

  • 作者: ジェフリー ディーヴァー
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2016/10/14
  • メディア: 単行本



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