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ユッシ・エーズラ・オールスン『知りすぎたマルコ』 [書評]

ユッシ・エーズラ・オールスンの『知りすぎたマルコ』を読みました。すっかりお馴染みの特捜部Qのシリーズですね。

冒頭、カメルーンへの海外援助資金をめぐる不正が描かれる。一方、叔父ゾーラが率いる犯罪集団によって物乞いやスリをさせられてきた少年マルコ。組織から脱走を図った彼は、逃げ込んだ先で腐乱した男の死体を発見する。その死体こそ、カメルーンでの不正が絡む結果だった。
一方、カール警部補が率いる特捜部Q。未解決の変死事件を調査していた助手のアサドとローセたちは、ある外務官僚の失踪に疑いを抱くが…。少年マルコと「Q」の責任者カール・マーク警部補がすれ違い続ける間に、組織の残忍な手がマルコに迫る!

なんといってもマルコがいい。組織の中でもまれた知恵と、あくまでまっとうな生活を送ろうとする健気さが読者の胸をうつ。あえて難を言えば、マルコを狙うのは、叔父ゾーラの手下だけでなく、アフリカで多くの殺人を行ってきた歴戦の殺し屋まで加わってくるのだが、その殺し屋があっけなく素人にやられてしまう展開が、ちょっと、いただけない。

カールとはじめとするQのメンバー、アサドとローセのコンビも相変わらず鋭いところをみせて頼もしい。カールの恋にも新しい展開かと思わせる話もあるけれど、これはご愛嬌でしょうね。


特捜部Q―知りすぎたマルコ― 上 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

特捜部Q―知りすぎたマルコ― 上 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

  • 作者: ユッシ エーズラ・オールスン
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2016/06/23
  • メディア: 単行本



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