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上田秀人『因果 百万石の留守居役(九)』 [書評]

上田秀人の『因果 百万石の留守居役(九)』を読みました。

瀬能数馬の参勤交代も、いよいよ富山まできた。しかし、加賀前田家の分家でもある富山藩では、前田綱紀をなきものにし、後釜にすわろうと画策する一派がおり、加賀藩にはいり先祖の菩提を弔うために立ち寄った綱紀を瑞龍寺にて襲うが、…。更には、綱紀から数馬へ越前松平家を探る新たな命が…。

前作で登場した、新武田二十四将を名乗る無頼の一派が弱すぎると書いたが、それは下っ端らしく、強そうなやつらがでてきた。これには少し手を焼きそうです。佐奈さん大丈夫だろうなぁ。それと、数馬も琴さんと仮祝言をあげます。でも、いわゆる尻に敷かれっぱなしのようで…。


因果 百万石の留守居役(九) (講談社文庫)

因果 百万石の留守居役(九) (講談社文庫)




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竹内建蔵『あなたの人生は「選ばなかったこと」で決まる 不選択の経済学』 [書評]

竹内建蔵あなたの人生は「選ばなかったこと」で決まる 不選択の経済学』を読みました。

この本は、あの時、会社の新規事業への人材募集に迷ったまま、応募しなかったが、もしその道を選んでいれば自分の人生変わっただろうな、という話しではありません。

「機会費用」といういう考え方をわかりやすく解説した本です。機会費用とは複数の選択肢があるとき、ある選択肢を採用したことによって犠牲にされた選択肢を選んでいたならば得られたてであろう価値のことと定義されている。

ただ、事例はホテルのキャンセル料だあったり、特急料金の払い戻しの例であったり、機会費用を持ち出すまでもなく判る例が多く、あまり感心しなかったのも事実。






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佐藤賢一の小説フランス革命シリーズ『サン・キュロットの暴走』と『ジャコバン派の独裁』 [書評]

佐藤賢一小説フランス革命13と14つまり『サン・キュロットの暴走』と『ジャコバン派の独裁』を読みました。

フランス王ルイ16世を処刑したものの、依然として物価の高騰などで、庶民の生活は楽にならず、おまけに諸外国との戦争も不利な状況が続き、フランスは内乱状態となる。

本作から、新しい人物が登場してくる。ジャック・ルネ・エベール。新聞「デュシェーヌ親父」を創刊し、サン・キュロット(もともとは半ズボンをはかない人々の意で、貧困層のこと)の代弁者として頭角を現してきた男だ。下ネタ満載で庶民の代弁をする男だ。ジロンド派はマラを告発するが、マラは雄弁と支援するサン・キュロットの後押しで無罪となる。逆にサン・キュロットはジロンド派を追い落とそうと武力で圧力をかける。逆に、ジロンド派は地方で指示を取り付け反パリの姿勢を貫く…。

のちにロベスピエールの右腕と称されたサン・ジュストが、かなり放埓な生き方をしているのが判る描写があるのだが、清廉なロベスピエールに代わり、悪の部分を一身に引き受けようとするシーンが印象に残ります。
このシリーズも残り少なくなったなぁ。





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リンダ・グラットンとアンドリュー・ スコットの『LIFE SHIFT(ライフ・シフト) 』 [書評]

最近、人生100年という言葉を良く聞くようになりましたが、人生が100年になったときにどのように生きるべきかを書いた本です。

本書の中で、毎年の世界1位の国の平均寿命(『ベストプラクティス平均寿命』と呼ばれる)という言葉が出てくる。これを描くと、ほぼ一直線に上昇する線になり、このペースが減速する気配は見られない。そして、日本では、2007年に生まれた子供の半数が107歳より長く生きるという予想が紹介されている。わたしは、漠然とですが、いま日本の平均寿命を延ばしているのは、戦後まもなくの時期に少年期であった人たちが、粗食に耐えながら、健康な体を作ってきたことが要因で、飽食の時代に生きている今の若い人たちが大きくなるころには、平均の寿命の伸びも止まるだろうと思っていました。それほど、簡単な話ではないことが良くわかりました。

100歳まで生きるとなると、当然ながら、老後の資金が足らなくなるので、従来の、教育、仕事、定年という3ステージでの生き方では難しいと説きます。そして多様な働き方として、エクスプローラー、インディペンデント・プロデューサー、ポートフォリオワーカーという3モデルを挙げています。また、パートナーとの関係も見直す必要があるといっています。
まぁ、言うことはわかりますが、すでに50歳以上で、どう考えても半分以上、生きている人間から見ると、少し現実味が薄い。むしろ、いわゆる企業・社会のほうが、はたしてこの変化のスピードについて来れれるかの方が気になります。

それといかんせん、後半は話が大変くどくなります。こんなに分厚い本である必要はないと思います。3分の一で充分だろう。

たまたま、電車の中でこの本を読んでいる女性を見かけました。気になるところに付箋紙をはる習慣をお持ちの女性だったのですが、すでに殆ど読んでいるのだが、付箋紙がついているのは、最初の三分の一までのところでした。たぶん、私と同じ感想ですね。

ただ、人間の持っている資産をいかのように3つに分けている点は参考になりそうです
生産性資産:仕事の生産性を高め、所得とキャリアの見通しを工場させるのに役立つ資産だ。

活力資産:肉体的・精神的健康と心理的幸福感は、重要な無形資産だ。

変身資産:人生の途中で変化と新しいステージへの移行を成功させる意思と能力のことである。


LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)




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堂場瞬一『特捜本部 - 刑事の挑戦・一之瀬拓真 』 [書評]

堂場瞬一の『特捜本部 - 刑事の挑戦・一之瀬拓真 』を読みました。この新米刑事の成長物語もいよいよ4作目です。

一之瀬拓真が、はれて警視庁捜査一課へ異動後、初めての特捜本部が設置された事件は、バラバラ殺人事件だった。海浜公園のゴミ箱から、切断された女性の腕が発見される。その指にカレッジリングがあったことから、母校の大学に向かう一之瀬。カレッジリングから、その身元は簡単に割れるが、IT関連のフリーライターをしていた女性が被害者だったことがわかる。
やがて、被害女性とつきあいのあった男が人質をとって立て篭もるという事件が発生し、一之瀬は矢面に立ってその男の説得にあたる。そして、初めての発砲を経験することになる・・・。

頼りなかった一之瀬も、少しずつではあるものの、確実に一人前になっている。

自分はプロにーーープロの刑事になりつつあるのだろうか。
人間としての基本的な優しさや思いやりを失いながら。


という、拓真の独白が示しているように。

ただ、なぜバラバラ殺人にしなければいけなかったのか、またなぜカレッジリングを残していたのかという理由が明示されないのは不満が残る。

最後に、長い付き合いになっている恋人、美雪とのことで、ホット泣かせるところなど、うまいものです。


特捜本部 - 刑事の挑戦・一之瀬拓真 (中公文庫)

特捜本部 - 刑事の挑戦・一之瀬拓真 (中公文庫)




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和田竜『忍びの国』 [書評]

和田竜の『忍びの国』を読みました。公開されている映画『忍びの国』の予習の意味合いですね。
織田軍といっても、織田信長ではなく、信長の次男、織田信雄(のぶかつ)が行った、一次伊賀攻めが背景になっています。
ただ、原作を読んで心配になったのが、原作で、肝心の伊賀攻めは後半になって、6割がた物語が進んでから出てきます。それまでは、各武将の出自や伊賀攻めに及んだ背景が語られ、小説では面白いが、映画でどのように説明するのだろうかと心配になります。

また、映画の出演陣をみても、肝心の大野君以外にも、楽しみな役者さんが出てきます。皆さんの評価をみても面白そうです。期待できますね。


忍びの国 (新潮文庫)

忍びの国 (新潮文庫)




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マイクル・コナリー『ブラックボックス』 [書評]

マイクル・コナリーの『ブラックボックス』を読みました。いわゆるコールド・ケースと呼ばれる未解決事件を追うボッシュの活躍だが、今作では、ボッシュ自身にも危険が及ぶ。

前作『転落の街』から約1年後のことだ。前作で登場した市議アーヴィン・アーヴィングは選挙で落選している。
ボッシュは、1992年のロサンゼルス暴動と時を同じくして、射殺体で見つかったデンマークの女性ジャーナリストの死の原因に挑む。ロサンゼルス暴動のさなか、きちんと捜査ができなかったというやましさを抱えたボッシュは、上司の捜査妨害にもめげずに、単独で捜査にあたる。犯行に使われた拳銃と発射痕が一致する銃での殺害事件がみつかったことが直接の契機だった。やがて、湾岸戦争に従軍していたある部隊と因縁があることがわかり…。

ただ、前作で知り合った女性セラピスト、ハンナ・ストーンとの関係にも影を落としそうなできごともあり、本当に定年までにあと4年あまりしかない、ボッシュ。やがて、一人娘のマディもロス市警に奉職し、その活躍を描いた小説でも読めるのではと期待させます。



ブラックボックス(上) (講談社文庫)

ブラックボックス(上) (講談社文庫)




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河合雅司『未来の年表 人口減少日本でこれから起きること』 [書評]

河合雅司未来の年表 人口減少日本でこれから起きること』を読みました。
タイトル通り、日本の人口減少について書いてある、気分的には暗くなる本ですね。ただ、それに目を瞑ってはいけないということでしょう。

一部では、今後にひかえている人口減少を年表形式で紹介している。代表的なところでは、「2024年:全国民の3人に1人が65歳以上」、「2033年:3戸に1戸が空き家に」、「2039年:火葬場が不足」といった具合である。
二部では、それを回避するための政策案について書いてある。ここで示される政策がどこまで当たっているかはわたしには判断できないが、最近、幾つかほかの書籍で「むしろ人口減少こと、チャンスである」といった論には組していない。また、安部政権の政策についても、「いつ実現するか分からない消費税増税を当て込み、「消費税が上がらないからできない」とやらないための言い訳材料のように語ってきた。」としている。

いずれにせよ、今までのような経済成長を頼みにした政策では駄目で、昨年平田オリザさんの書いた『下り坂をそろそろと下る』覚悟が必要だと思いますね。平田さんのいう対策はわたしにはピンとはこないのだが・・・。
最近、経済産業省の若手官僚が作成した「不安な個人、立ちすくみ国家」という問題提起の資料が話題となっているが、その最後に書かれているように、もう二度目の見逃し三振はできない、ことに変わりはないと思う。





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マイクル・コナリー『転落の街』 [書評]

マイクル・コナリー転落の街』を読みました。

以前からマイクル・コナリーのファンでしたが、Kindleで本を読むようになってから久しく、コナリーの作品が電子書籍化されなかったので、遠ざかっていました。このたび、やっと、電子書籍化されたので、手に取ることができました。さしがにコナリーの作品、面白くもあり、懐かしくもあり、ファンとしてうれしい作品となっている。

ハリー・ボッシュは、いったん退職したのち、再度、定年延長選択制度という制度をつかって未解決事件班に復帰している。20年前の少女強姦殺害事件のDNAがある人物と一致したのが、ことのおこりである。だが、その人物は当時8歳だったことになる。

そのころ、市議として権力をにぎるアーヴィン・アーヴィングの息子がホテルから転落死するという事件が発生する。アーヴィングのご指名で、この件も担当することになるボッシュ。
やがて、なくなった息子ジョージ・アーヴィングがロビーストとして市政がらみの利権を飯の種にしていたことが分かる。そのことで、恨みをかったかと思われるが、意外な真相が明らかになる・・・。

随所で、ボッシュの矜持や信念が語られる。ボッシュ・ファンを安心させてくれる。

ボッシュのようにロス市警に勤務したいという高校生の娘がいるのに、事件でしりあった、女性セラピストに好意を抱く。訳者あとがきによると、ボッシュは60歳になっているそうだが、元気なものだ。


転落の街(上) (講談社文庫)

転落の街(上) (講談社文庫)

  • 作者: マイクル・コナリー
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2016/09/15
  • メディア: 文庫



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佐藤健一『小説フランス革命(11)八月の蜂起』と『小説フランス革命(12)共和政の樹立』 [書評]

佐藤健一の『小説フランス革命(11)八月の蜂起』と『小説フランス革命(12)共和政の樹立』を読みました。

『八月の蜂起』 では、1792年の8月10日に発生した蜂起によって、いよいよ王権は停止され、フランス革命は新段階にはいるのだが、それを描いている。ただ、前10巻では6月20日の示威行為が失敗に終わったのに、なぜ8月の蜂起が成功したのか、あまり判然としないのが、残念だ。

「ははは、デムーラン君、結婚を考えているなら、女は笑顔で選んじゃいかんぞ。反対にしかめっつらで選ぶんだ。そのブスッとされた顔を、死ぬまで毎日みることになると想像して、それでも我慢できそうなら、そのときは恐れず求婚するがいい」
デムーランが昔、ミラボーに言われた言葉を思い出すシーンがあるのだが、なるほど、その通りですね。

自らは動かなくても、ロベスピエールに実権が集中していくのもみて
「行動なら自分たちでもできる。できないのは、その正しさを言葉に置き換えることだ。ロベスピエールはこれれまでも言葉をくれた。これからも言葉をくれるに違いない。」という表現が出てくる。確かに、そういう一面は今の政治にもありますね。

『共和政の樹立』では、いよいよ、ルイ16世の死刑が実行される。
いよいよ共和政になったのち、ルイ16世の処分が検討されるが、私は知らなかったのですが、のちにロベスピエールの右腕と称される、サン・ジュストが登場してくる。「人は罪なくして王たりえない」という彼の演説によって、大きく死刑に傾くことになる。
淡々とわが運命を受け入れるルイ16世の姿が印象的です。


八月の蜂起 小説フランス革命 11 (集英社文庫)

八月の蜂起 小説フランス革命 11 (集英社文庫)




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