う~ん,へこんでます・・・ね [楽しい会社員生活]
今週はいろんなことがあった。
営業が顧客を怒らせること,2件。
私は直接怒られることはまずないので何処吹く風ですが,営業と所長はへこんでます。
実は,プライベートでもえらいこと(大変なこと)になってます。
ちゅみがリストラ !!
会社の状況から判断して,想定内のことでした。
今まで何人も見てきたから,実力ではなく,年収や年齢で切られることも知っています。
それでも,やっぱりへこみました。
私ですら,ほんの少しの間へこんだのです。
ちゅみは弱音は吐かないけれど,へこんでいるのが解りました。
動きは早かった。
月曜日,朝,新部門長より夕方アポイント入る。夕方,面接し,ファイヤー。
火曜日,出勤しながら,電話で就活。
水曜日,就活状況は好感触。
木曜日,退職条件交渉。
金曜日,ちゅみ 今日はお友達と呑んでます。
どうやら,大きく生活環境を変えずに済みそうです。
ただ,未だ,安心はできません。
水曜日ぐらいまでは,正直,どうしてあげれば良いのか解りませんでした。
結局のところ,私は何もしてあげられない。
慰めたら,プライド傷つくでしょう。
尻を叩いたら,焦ってストレス溜まるでしょう。
それでも,イケないと思いつつ,はっぱをかけてしまう。
私の性格が災いしとる・・・。
『せめて晩飯は栄養を考えて美味いもん作らしてもらいます!』・・・この気持ち,ちゅみにも伝わったかな?
退職条件交渉の段階で,転職の目途がたったので,せいぜいしっかり金を捕ってくるようにエールを送りました。
ちゅみ,がんばってきたようです。
次の会社に行くまでに少し時間ができるみたい。
大学卒業後,初めての長期休暇です。
以前の彼なら,休むなんて考えられない会社人間だった。
定年したってずっと働きたいし,働く以外考えられないような,困ったオヤジでした。
最近は,元の上司たちが定年後ゆったり遊んで生活を楽しんでいる姿をみて,会社以外の自分の人生も大切と思うようになったみたい。
お蔭様で,今回の長期休暇を楽しみにできるほど,彼は成長しました。
一安心したとは言え,ストレスはかなり高いはず。
あんた,ビタミンCいっぱい飲んで,ストレスから身を守るのだよ。
私はあんたの,あんたは私の『大事な金づる』だ。
何があったって,伴に元気で,長生きするんだからね。
Wのお弁当 [楽しい会社員生活]
最近,ちゅみいる本社は二つのビルに分かれてしまった。
昨日,ちゅみのいるビルに久しぶりにかつての同僚A氏がやって来た。
A 氏「こっちはいいなぁ,社員食堂があって。」
ちゅみ「いつもお昼はどうしているの?」
A 氏「1000円近くかかるんです。社員食堂やとその半額以下でしょう。お金が無い時は,路上販売しているお弁当を買うんです。400円ほどやから。」
ちゅみ「そうかぁ,大変やね。」
A 氏「Wさん(40過ぎの♂)なんか,お弁当持ってきてますからねぇ。」
ちゅみ「おっ,愛妻弁当か?」
A 氏「僕もね,同じ質問しましたよ。そうしたら,自分で作ってるって。それが,色とりどりの可愛いおにぎりがいっぱい入ってて,なかなかのお弁当なんですョ。」
ちゅみ「Wらしい・・・。」
かつて,わたしの同僚であったWくんはとてもまじめで,まめでした。
だが,Wくん,君はそうやって,
『Wさん,すごーい,お弁当かわいい~!』などと,若い女子社員に言ってもらいたいのであろう。
それが,本当のねらいだな。
どうじゃ,ず・ぼ・し・であろう。
ウソつき [楽しい会社員生活]
Part 1
ひょん「A君が会社辞めて,家業を継ぐらしいわ。まぁ,本当かウソかわからんけどな。」
ちゅみ「ああ,いるなぁ,そういうウソついて辞めるヤツ。Z君なんか,貸しビル業を継ぐって会社をやめたけど,2ヶ月もしないでE社におったからな。」
ひょん「そんなウソつかんでいいのにな。直ぐばれるようなウソをつくなっちゅうの!」
ちゅみ「同じ業界やしバレるに決まっとる。最初から,『転職します』って言えばいいのに。」
ひょん「後ろめたい気持ちがあるからやろ。だから,誰もが許すような理由を探して,ウソをつく。」
ちゅみ「転職自体は悪いことじゃないし,ウソつく必要も無いのに。」
ひょん「んだ,うんだ。」
今時の子でも,こういうウソをつくのは,会社を辞めること自体に罪悪感があるのだろう。『それなら,会社を辞めても仕方が無いね』と,世間が許してくれそうな理由を探す。転職が理由では,許されないと思っているのだね。
私思うに,その理由が転職であれ,家業を継ぐであれ,その会社は辞めるのだから大した違いは無い。その会社をやめても,社会人として立派に生きていれば良いのじゃない?
Part 2
今年の営業目標が提示された日,彼は頭を抱えた。
こんなの無理! 絶対無理! 終わったね・・・。
彼は呟いた。 そして,本社の担当者に電話した。
「商品 I の目標は減らしてあるでしょ。」と,その担当者は言った。
電話を切った後,彼は営業目標をもう一度見直した。 商品 I の目標は前年度比170%超えだ。 何処が減っているのだ?
彼は担当者に一言だけメールした。
”ウソつき!”
このかわいいメールの差出人は,50過ぎの立派な大人の男,うちの支店長である。
あんた誰? [楽しい会社員生活]
京都でイベントがあると,たくさんの人が営業所にやってくる。最近,当社には中途採用でいろんな人が入社していて,私の知らない顔がいっぱいだ。
朝から,強面の小柄なおじさんがやってきた。知らぬ顔だが,スーツケースを引っ張ってやってきたから,多分本社の誰かだろう。取り合えず大きな声で,「おはようございます。」と挨拶しておいた。
本社のYさんからの電話に出た。
Yさん「Kさん来てませんか?」
ひょん「Kさんって,どんな人?」
Yさん「背の高い男前な感じの人。」
ひょん「あっ,それは来てない!」
私が早口で即答すると,電話の向こうで笑ってた。
その後,男前Kさんがやってきた。いかにも仕事ができそうで,まじめそうな青年であった。2時間ほど仕事をして,営業所を出ようとした時のことだった。
Kさん「ぼくの傘がない。」
ひょん「えっ,どこに置かれました?」 置いた場所を忘れたようであったが,訊ねてみる。
Kさん「こんな感じのビニール傘なんですが・・・。」 傘たてにあったビニール傘を指し示した。
ひょん「じゃ,それなんじゃないの?」
Kさん「う? これかな?」
悩みながら,Kさんは傘を手に取った。急いでいたKさん,その後の決断は早く,挨拶をして,直ぐに出て行った。
傘が無いと最後にボケるところが,やっぱり当社社員である。
朝起きたら雨が降っていたので,ホテルで買ったビニール傘であろう。どんな傘でも,雨に濡れなければ問題なし。私とKさん以外は既に出かけていたので,誰かの傘である心配も不要。「どうでもいいじゃねーか」と思った私。
Kさんも,傘たてにあったビニール傘でokと判断したのでしょう。決断が早い所は合格。がんばれ,男前!
お仕事の基本-マナー:朝一の電話 [楽しい会社員生活]
久しぶりにお仕事のお話です。
うちのオフィスにいる3年目の若蔵A君は,朝からパスワードの入力に失敗し,社内システムのパスワードを失効させてしまった。電話をかけるA君。しかし,相手はなかなかでない。その様子で,恐らくA君は本社のシステム部門へ電話していると,察しがついた。
当社の業務開始時間は9時。彼が電話したのは8時45分であった。
ひょん「何処に電話してんねん。」
A君「本社システム部門です。」
ひょん「今,何時やと思ってんねん。」
A君「8時45分です。」
ひょん「そういう電話は9時過ぎてからかけろ! 急ぐ事と違うやろ!」
緊急でもないのに,時間外に仕事の電話をかけるのはマナー違反である。どうしても,急ぐなら仕方ない。このような電話をするのに,9時まで待って何の問題がある? 社内だから何時電話をかけても構わないということはない。親しき仲にも礼儀ありだ。
営業所のような所にいると,朝の8時ごろから業者が電話してきて,その内容も下らない(緊急で連絡する必要がない)ものが多い。若蔵よ,それが社会の常識と思われては困る。
しかし,こういうことは常識以前に心遣いの問題ではなかろうか?
朝,業務開始時刻以降に電話することはもちろん,相手先が業務を開始して落ち着いた頃に電話する。これぐらいの気配りができないのは,自分中心に物事を考えているからだろうか?
こういう天動説な若蔵が,増殖しているような気がする。実は,先日,2年目のMちゃんにも同じ注意をしたばかりなのだ。
この天動説的若蔵増殖感は,単に,私が年を重ねてしっかりした分,若蔵たちの未熟さが目に付いてしまうだけなのかもしれませんけれども・・・。
トラブルバスター:パワーポイント中のビデオが動かない [楽しい会社員生活]
今回のお話は基本とはいい難いけど,それほど難しい話ではない。
営業のプレゼン用パワーポイントのCDが,本社から送られてきた。早速,自分のノートPCにダウンロードした新人のNちゃん。今日,お客様への説明会で,さっきCDから落としたパワーポイントを使うらしい。朝のうちにしっかり用意したようだ。偉いぞ! ところが,昼過ぎ,説明会の前に営業所に戻ってきた。
「まるさん,パワーポイントの中のビデオが映りません。朝は,ちゃんと動いていたのに・・・。」
「ああ,こういうことはよくあるのんょん。パワーポイントをダウンロードした時,ビデオも一緒に落とした?」
「はい,朝,フォルダごとCドライブに落としました。それから,パワーポイントだけをそのフォルダからデスクトップに落としました。これです。」
「ふん,ふん。そやから,ハイパーリンクしたビデオが動かへんねん。パワーポイントと同じフォルダに入ってたビデオファイルも一緒に同じ所にコピーせんと,ハイパーリンクのアドレスが結果として違ってしまうねん。わかる?」
「???」
「せやから,パワーポイントをコピーする時にハイパーリンクのアドレスもそのコピー先になるわけや,ほんでハイパーリンクのアドレスのところにビデオファイルが無いと,スライドショーでビデオは映らへんわな。」
「だいたいやな,Nちゃん,必要なファイル一式をCドライブに落としたわけやから,いちいち同じ物をデスクトップにコピーする必要ないやん。説明会の時に,直ぐにスライドを立ち上げたいだけやったら,そのファイル(パワーポイント)のショートカットをデスクトップに作ればええ(ショートカットを作って,ショートカットを使ってファイルを立ち上げて見せた)。なっ,この方が簡単やし,ビデオもばっちし映るやろ。」
「ああっ,映ってるぅ。ありがとうございます。ああ,でも心配やなぁ,緊張してきた・・・。」
「失敗なんかせぇへんよ。それに失敗しても取り返せへんようなことは無いから,思い切ってやっといで。」
「ハイッ!」
トラブルバスターとして,ええ仕事したと喜ぶ
”まるさん”こと”ひょん”であった。
お仕事の基本-宛名書き2 [楽しい会社員生活]
医療業界では医師への宛名書きに敬称として,”侍史”または”御侍史”をつけることが多い。
営業の名刺の裏には,予め” 先生 御侍史”などと印字されているものもある。
「まるさん,女性のドクターの場合,宛名書きはやっぱり”御侍史”でええの?」
「ああ,秘書がいるようなところやったら,”御侍史”でいいよ。
元来,”侍史”というのは書生や御付の人(現在なら秘書)のことを言うねん。
だから,”○○先生御侍史”というのは
-大変立派な方なので,直接手紙をお渡しするのは失礼であるから,その書生(秘書)の方へ-
と言う意味なんや。」
「そうか。」
「そやから,秘書がいないところ,例えばご自宅に郵送する場合など(もしあればだけど)は,
”○○先生” だけでええのよ。秘書がいないのに”侍史(=秘書の方へ)”なんて書いたら変でしょう。」
「なるほど。」
確かに,昔,書生がいる女性はいなかっただろうから,”侍史”はもっぱら男性への宛名書きに使われただろう。今,女性でも秘書付きの方はいっぱいいらっしゃる。意味合いから考えて,女性でも”御侍史”を使用して差し支えないと思う。実際,今まで私も,同僚も,先輩方も女医への宛名書きに使ってきたしね。
忙しいドクターやったら,秘書が封書の中身を確認するのか知らんけど,宛名書きは”先生”だけでも十分丁寧やと思う。”御侍史”なんて古臭い宛名書きを,他の業界でも使うのかなぁ。
うやうやしく,かっちりきっちり堅苦しく(フォーマルに),どこか古めかしい雰囲気が医療業界は好きなんとちゃうかなぁ。まぁ,そういう感じも別に嫌いじゃないし,それでもええけど・・・。
失敗・叱責・クレームに,拗ねるな,怒るな,戦うな [楽しい会社員生活]
新人や若い社員は,間違いの指摘,より効率的な手法,より良い書き方など,しばしば指導を受ける。この際,「私は悪くない」を連発する子がいる。
こうした思考傾向は,個人の成長を遅らせる要因になる。
「自分のせいではない」=「自分には直す所が無い」のだから,誰かが何かしてくれなければ抱えている問題は解決しないことになる。彼ら自身は「自分のせいではない」と言い切った段階で,思考停止状態になる。従って,自身で改善提案を考えることはできないし,行動修正もできない。つまり,成長できない。
彼らが仕事を上手く処理するためには,必ず条件がつく。
「○○さんの~が悪いからできなかった。」
「○○さんが~してくれればわかる。」
条件が付けば付くほど,成功を収める確率は低くなっていく。しかし,彼らは問題を放置したまま,処理成功のための条件を増やしていく。
ある朝,私が出社すると,A君が守衛ともめていた。A君のセキュリティーカードが破損し,オフィスの鍵が開けられなかったようだ。一先ず,私のセキュリティカードで鍵を開け,彼をオフィスに向かわせた。私は守衛の小言を一通り聴いた。守衛によると,A君は合鍵でオフィスを開けるように守衛に頼んだらしい。当然,守衛は断った。「御尤もです。Aにはよく言っておきます。」と言ったものの,「合鍵を予め作っておけ。」だの,「古い鍵は諦めて新しいの作れ。」だの,あちらの考えを押し付けられる感じで,私も気分は良くなかったよ。しかし,それとこれとは話が別なのだ。
「あの守衛,おかしいんですよ。」と,A君。
「守衛さんは,A君が悪いと言っているわけではないよ。彼は彼の立場でものを言うてるねん。彼の仕事を全うしただけや。彼の立場ではオフィスの責任者の許可もなく,合鍵で勝手に開ける訳にもいかんやろ。確かにあの言われ方ではこちらの気分は良くないけどな。」と,私はA君に言った。
自分の言うことを聴かない守衛が悪い,守衛の態度を正したいという考えに囚われると,本来の目的(鍵を開け,オフィスに入る)を忘れる。
こういうとき,自分が責められているという位置から視点を移動させて,相手の立場や第三者の目線で現状を再考することが必要だ。問題を解決するためには,多方向から観察・考察すること,そして成功も失敗も自分の中に原因を見つけ出し,自分にできる策を精一杯実行することが求められる。研修,通信教育,ビジネス書などで,何度も何年も勉強して,やっと理屈が分ってきた。だが,理屈で理解しているつもりの私でも,一度定まった視点を移動させることは難しい。
「自分にできることを全てやったか? それで十分だ。」とは,どこかの偉い人のお言葉だが,この簡単で短い言葉はどんな場面にも通用する指針であると思う。
お仕事の基本-宛名書き [楽しい会社員生活]
常識なのだけれども,以外に間違っているヒトが多い「宛名の書き方」についてご紹介しよう。
案内文を大量に送付することになったある日のこと,タック紙に宛名を印字してもらう前の最終チェックをしていた時,私は思わず叫んだ。
「変やろ! △△会社御中 ○○様? 誰や,こんな書き方指示したんは。」
「えっ? この方が丁寧やから,こう書けって。」
「誰が言うてん?」
「いや,ある課長さんです。」
「あるって,あんた・・・。誰でもええけど,アホの言うことは聞かんでええ,アホ。辞書引いてみぃ。“御中”とは何て書いてあるか,読め!」
「『会社・団体など個人名以外のあて名の下に添える語』って,書いてあります。」
「う~ん,それだけじゃ,いまひとつやなぁ。“御中”には,“その中のどなたかへ”というようなニュアンスがあるんや。」
「“△△会社の中のどなたかへ”ということですか?」
「そやな。だから,“△△会社の中のどなたかへ ○○様へ”なんて重ねて書いたらおかしいやろ。」
「はい,おかしいです。」
「なっ,納得やろ。」
上記は何年か前に本当にあった話である。そして,この間違いは以外と多いのだ。あれから,何度も同じことを質問されたり,直したりと,多くの後輩に指導してきた。
このような私ですが,宛名シールにもともと“○○会社御中”と印字してある場合,そのシールをそのまま使って,下に~様って手書きしちゃいます。面倒くさいからです。こういうことをするから,御中と様を重ねた方が良いという誤解を生むのかもしれませんな。
正しくは
○○株式会社 御中
○○株式会社 ◇◇支店 御中
○○株式会社 ◇◇支店 △△ 様
などと記載する。”御中”と”様”を一件の宛名書で一緒に使うことはない。
女だけが知っている [楽しい会社員生活]
かつて私が働いていた日本の会社では,女性社員がお茶汲をする慣わしがあった。研究・開発本部内で男性社員にもお茶汲参加を募ったら,十数人参加者があった。お茶汲と言っても,ウォーターサーバーに水を入れて沸かしておくだけであるし,大量の水を扱う力仕事なので,むしろ男性の方が適していたかもしれない。ところが,「男性社員にお茶汲をさせるとは何ごとだ!」と,本部長からクレームが入った。
男がしてはならない業務があるのか? 同じ研究部員の女性管理職ですらお茶汲をしているのに,平社員の男性社員にお茶汲をさせてはならないのか? 外資から来た私には,異国の光景を見るようであった。だいたい,お茶なんぞは,飲みたい奴が給湯室に行って自分で入れるものだ。それが一番良いに決まっている。そのことを証明する興味深い事例を紹介しよう。
これは由緒正しい歴史ある会社のお話である。お茶汲は女性の仕事と決まっていた。お茶当番の女性は普段よりも早くでかけ,朝一番に部門の皆様のお茶を淹れるのである。机の上に熱いお茶を淹れたお茶碗を一つずつ置いていく。
「おっ,ありがとう。」
上司らしき中年男性が女性社員に笑顔で挨拶をする。若い女性社員は会釈で応える。ドラマにありそうなさわやかな朝の場面だ。しかし,よく見てみると,お茶を置く机とそうでない机がある。お茶を置いているのは男性社員の机だけ。女性社員の机上には清涼飲料水のビンやカンが置いてある。
歴史あるこの会社,社屋もそこそこ歴史があった。給湯室の水道の蛇口をひねると,赤い水が出た。水道管が錆びていた。赤茶けた水で入れたお茶を,女性社員は飲まなかったのだ。こうして,自分で給湯室の水道の蛇口をひねったことのないコンサバな男性社員だけが,そのお茶を飲んだ。
小さな事務所で働く私は,毎朝,みんなの分も一緒にコーヒーをコーヒーメーカーで作って,保温して置いておく。皆のためではない。自分のためである。私は私の飲み物は自分で淹れたいし,管理したい。ウォーターサーバーも無料で貸してくれる業者のを,独断で採用した。ウォーターサーバー用の水は購入している。ビルの水を沸かして飲むより,安全でおいしい冷水とお湯の両方が常時利用できるので,上司も同僚も喜んでいる。誰でも好きなときに好きなように飲めるように,数種類のティーバッグを買って,ウォーターサーバーの近くに置いた。皆,給湯室に行き,好きなものを選んで,自分で淹れて飲んでいる。事務所に訪れる誰からも,好評である。これが,本来の姿だと思っている。






