星のお話 [本のお話]
昨年は,相対性理論100周年,アインシュタイン没後50周年という記念の年でした。私は,それまで物理学に大して興味はありませんでした。本屋でいつもより少し目立っていた相対性理論の本(もちろん素人向け)を購入したのがきっかけで,宇宙の本も買ってみました。この本です。
この本の中で,私が最も感動した部分を少しだけ引用してみます。
私たちの生命体を作っている重要な元素に炭素があります。私たちの体は水を除くと,ほとんど炭素からできています。・・・・・炭素はいったい何処からやってきたのか。それは星が自分の重みでつぶれながら内部の温度を上げ,核融合反応の火がついて光り輝く過程でつくられたものです。・・・・・ つぎに,星の中で生成された炭素原子たちが私たちの体をつくるには,それらの星からはなれて,宇宙空間にまきちらされなければなません。それには星が一生を終えて爆発し,こっぱみじんにならなければなりません。つまり,人間が存在することは炭素が存在すること,炭素が存在するには星が一生を終えることが必要です。
こうした事実があるので,「私たちは星のかけら」と言う表現を,宇宙物理学の先生方は好んで使われます。星が死んだから人間は生まれることができたということを知ったとき,私は自分と宇宙とのつながりを感じることができました。私は「星のかけら」,宇宙の一部だったのです。
それから,私は「地球のかけら」でもあることに気付きました。私という人間は地球とは別の生物であると思っていましたが,実は,地球の一部でもあったと,やっと気付いたのです。今までの私は,「資源を大切に」という言葉を覚えさせられていただけでした。地球の資源には私自身も含まれていることに,長い間気付かずにいました。宇宙のことを考えて,資源を大切にすることの意味を初めて考え始めたのです。
壮大すぎて,私たちの生活とはかけ離れているように思える宇宙,星のお話。でも,勉強してみると,いろいろ気付くことがありますね。







