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初お目見えの段 [文楽]

4月らしいと言えばらしい気候で、ちょっとひんやりして
いた今日は、いつもの文楽観劇仲間の方々と、国立文楽劇場
「平成三十年四月文楽公演 吉田幸助改め五代目吉田玉助
襲名披露(第二部)」を観に行ってきました。
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第一部では、五代目吉田玉助さんの襲名披露口上や、春らしく

義経千本桜なんて演目も有りましたが、今回は、二部の"彦山
権現誓助剣”を拝見。
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彦山権現誓助剣=毛谷村六助住家の段ってイメージで、前段
(須磨浦の段と
瓢簞棚の段)を見たことがなかったので(と言うか
文楽劇場での上演自体が初めてだそうです)全体としてどんな
物語なんだろうと楽しみに観てみました。

父吉岡一味斎を京極内匠に討たれた、お園とお菊姉妹の敵
討ちの話で、"須磨浦の段”は、息子弥三松(簑太郎さん)
をつれた妹お菊(勘彌さん)が、家来の友平(文昇さん)
とともに敵を探す旅をしていて、須磨浦で京極内匠(玉志
さん)と出会い、敵を討とうとするが返り討ちにあう場面。
下ネタ満載の浄瑠璃のもと、お菊が内匠になぶり殺しにさ
れると言うなんとも陰惨な話。。。あんまり上演されない
のも仕方ないかなって感じです。この子供弥三松が、杉坂
墓所の段で六助に託さ、それをきっかけに毛谷村の段で、
話が物凄い展開をみせます!
浄瑠璃は、三輪太夫さん、始太夫さん、小住太夫さん、咲
寿太夫さん、清友さんが、途中交代しながらの掛け合いで
した。

次の"瓢簞棚の段”は、姉お菊(和生さん)の話で、夜鷹に
身をやつして、客をひきながら敵の内匠を探している場面。
友平が現れ、お菊さんが自分の不手際で殺されてしまった
とわびて切腹したり、何故か内匠がお菊を殺したときに落
とした守り袋を池に棄てると不思議なことが起きて、内匠
が明智光秀の子供であることが判り、お園と壮絶な決闘の
すえに名刀を手に入れると言うなんとも奇想天外な展開で
した。内匠が藤棚みたいな台から飛び降り、上ではお園が
鎖鎌をグルグル回していたりと、アクロバティックな場面
あってかなり面白かったです。度々上演すればいいのにっ
て感じでした。
浄瑠璃は、希太夫さんと寛太郎さんに津駒太夫さんと藤蔵
さんに清公さんで、こちらも良かったです。

場面はがらりと変わって"杉坂墓所の段”。毛谷村六助(玉
男さん)が、先ごろ亡くなった母の墓の前で祈っていると、
微塵弾正こと京極内匠が老婆を背負って現れ、老いた母の
ために仕官をしたいので、試合に負けて欲しいと頼むと、
孝行者の六助は承知する。六助が墓用の水を汲みに行って
いる間に弥三松をつれた佐五平(玉勢さん)が登場し、
内匠の仲間に殺され、六助は弥三松を引き取ることに。
浄瑠璃は、亘太夫さんと錦吾さん、靖太夫さんに錦糸さん
でした。錦糸さんの三味線はやっぱり素敵です。

最後は、お馴染みの"毛谷村六助住家の段”。約束通り、弾
正との試合に負けた六助。弾正はお礼を言うどころか六助
の眉間を扇で割ってふてぶてしく去っていく!
家の庭先に弥三松の小袖を吊るして誰か知った人でも通らな
いかと思っていたら、旅の老婆が現れ、六助に母が死んで寂
しいだろうから、私が母になってやろうと強引に家に入り込
む!困った六助だが老婆を邪険にもできないので奥の部屋に
入ってもらうと、それと入れ替わるように、今度は虚無僧姿
のお園の現れ、弥三松を救ったのが許婚の六助を分かると、
いきなり嫁気取りで家事を始める始末!(このあたりが最高
に笑えます)諸々の経緯を知った六助が助っ人を願い出る。
ちょうどその時、墓所で弾正が母だといって背負っていた老
婆が、実は村人の母だったと分かり、弾正が仇の京極内匠だ
と判明する。
浄瑠璃は、睦太夫さんと勝平さん、そして千歳太夫さんと富
助さん、身体全体で情感たっぷりに表現する千歳太夫の浄瑠
璃、迫力でした。

16時から20時40分で休憩30分のみと言う長丁場でしたが、
初見の段もあって、本当に楽しい時間でした。
ありがとうございました。

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