ALWAYS 三丁目の夕日を見る [映画関連]
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舞台は昭和33年、東京の下町で自動車工場を営む鈴木家に青森から集団就職で上京してきた六子が住み込みをすることになる。また同じ頃、鈴木家の向かいに住む駄菓子屋の店主で売れない作家の茶川は、いきつけの酒屋のママから半分騙されて、見ず知らずの子供を養うことになった。
昭和33年当時の商店街や町並み、出来かけの東京タワー等を高度なCGで再現している。予備知識がなければ舞台セットと見間違うクオリティだ。ストーリーを厳密に分析するとありふれた話ではあるのだが、この映画はそうしたストーリーの緻密さを追いかけるより、当時の空気感や登場人物の対話等からにじみ出る高度経済成長期の日本の雰囲気を感じ、感情移入し、人によっては過去の自分の人生とダブらせて感動へと導く。
音楽を手がけるのは個人的には好きな、佐藤直紀氏。ALWAYS 三丁目の公式ページでも聴くことができる映画のテーマ曲を聴いて既に涙ぐみそうになったのは内緒だ。
この映画のテーマは、昔はよかったと思わせるものでは無いと思う。作中に「50年先だって夕日はきれいだよ」とあるが、50年後は今から見ても3年後、つまり2008年のことである。高度経済成長期の日本を支えてきたのは、明るい未来に対する憧れではなかったか。私たちがなすべきことも、昔を単に回顧するだけではなく、未来に対しての希望をもつことが大事だと思うのだ。監督がそこまでこの台詞に願いを込めたかどうかは知らないが、印象に残った台詞だった。
ここまで世代や性別などを問わずお勧めできる映画は年に一度もない傑作だと思う。映画からふくらむ話も多分多いのではないか。是非まだ公開中なので見ておくことをお勧めする。少なくとも今年一番の傑作だ。










