DTM遍歴と今後の展望 [DTM]
元々私がPCを購入したのは、PCで音楽を作りたいからだった。もちろん購入したときはいろいろと他にも理由付けをした気はするが、メインはDTM(デスクトップミュージック)、つまりPCベースで音楽を作成することである。
最初に触ったソフトは友人が持っていたMusicatorである。なにしろWindows95以前の時代の産物である。残念ながら日本での代理店もないし当然ローカライズされていないが、いまでも本国では新バージョンが販売されている。実は今もし国内で買えるのならば導入してもよいくらいにノーテーション入力が優れていた。今もそれは引き継がれているのだろうか。
私が最初に購入したPCはNECのPC-9821である。Ct20という型番でCanBeシリーズの最後となってしまったモデルだ。今、ここで記憶を掘り起こしてCanBeという名前にたどり着いて懐かしさが込み上げてきた。
当時、Windows95が全盛期だったパソコンは、音が鳴るだけでも凄いことだった。いや、事実である。わたしが購入したモデルには予めFM音源ボードが内蔵されていたが、そうでないモデルは、いちいちCバスという拡張ボード接続の音源ボードを一万円だか二万円だかを支払って増設しなければならなかった。私が購入したCt20は当時の流行語にもなった「マルチメディア」パソコンで、98シリーズとしては初めてTVチューナーとCD-Rドライブが内蔵されていた。当時2倍速書き込みのCD-R(注意CD-RWではない)ドライブは定価で12万円もしていた。そして書き込むためのメディアも今のようにコンビニで買えるはずもなく、量販店で一枚千円ほどもしていたのだ。
随分話がそれてしまった。
PCを購入した後、未だに中古市場やオークションなどでそこそこの値段で取引されているローランドのSC-88Proを購入した。付属していたソフトは現在国内でもメジャーといえるcakewalk。それから随分長い時間、このセットでDTMにはまりこんだ。
転機が訪れ始めたのはWindows XPが出始めた当たりからである。それ以前のDTMはどちらかというと趣味の領域であり、PCだけで音楽を完成させるといういわゆるDAW的な要素はなかった。ところがこの頃からソフトウェアシンセが現実的に使えるようになってきていた。それまでたとえばシンセサイザーといえば、あの鍵盤がついているハード型のものだったが、PCのソフト上でそのハードシンセの音をシミュレートし出力するということが可能になった。
簡単に言うとピアノのソフトを購入してきて、しかるべきソフトの上で慣らすちゃんと生のようなピアノの音が鳴ってくれるわけである。もちろん出始めの頃は容量も少なく、ピアノなのか琴の音なのか判別に苦しむものがあったのは事実だが、それは年々改善されていった。
ためしにこれを聞いていただきたい。(←MP3ファイル約3MB)
有名なホルストの惑星から「火星」の一部だが、この曲の中にはパソコン上で作った音が入っているのだが、それがどれだか判別できるだろうか。
答えは、全部、である。上記のファイルから流れてくる音は全て、パソコン上で打ち込みで作られたものだ。つまりだれも演奏していない。演奏のためのプログラムを組んであるだけだ。
打ち込みの中でもっとも難しいといわれる管楽器ですら、もはや生の音と聞き分けが付かなくなっているのがお分かり頂けるであろうか。
現在ではプロミュージシャンの多くがPCベースで音楽を作るようになっているという。音の元ネタは生演奏にしても、それを加工しCDにプレスするまでのマスタリング作業はほぼ間違いなくPCが活躍している。
今、音楽の聴き方が過渡期に来ているのはこのBlogを見に来ている人ならばおわかり頂けるだろうが、これからはネットで音楽を購入したりPCを介して聴くことが主流になっていくことは間違いないだろう。そういう意味においてもPCで音楽を作成することは相性がよい。
とまあ理屈をいろいろこねるよりも、曲を作ったりすることは楽しい。
今はパソコンで音楽を作るということはとても敷居が低くなっている。例えば自分の携帯電話の着信メロディを自作するのだって立派なDTMだ。いずれ機会があれば有料無料問わずそういったソフトも紹介したいと思う。










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