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四月の魚(poisson d'avril) [フランス-文化]

天青さん、はじめまして。nice !ありがとうございました。トラックバック張らせていただきました。


ついに当日にアップすることになってしまったこの記事ですが、フランスでのエイプリルフールの習慣と、その由来についてです。

フランスでのエイプリルフールは「poisson d'avril(4月の魚)」と呼ばれ、現在では大小の嘘を楽しむほか、笑いを誘う贈り物をあげたり、魚の描かれたカードを贈ったりします。

Au secours !(助けて!)

まずなぜ贈り物をするのか、という点ですが、これはフランスのお年玉であるエトレンヌ(étrennes)と関係があります。今年のはじめにこの習慣について簡単な記事を書きましたのでそちらをご覧ください(フランスのお年玉-「étrennes」)。

さて、むかしむかしフランスでは新年は1月1日からはじまっていたわけではありませんでした。メロヴィング朝では4月1日のところが多く、場所によっては聖母マリアへの受胎告知を祝う日である3月25日というところもあったそうです。復活祭とも関係があるようです(キリストの復活を祝う祝祭日で、春分後の最初の満月の次の日曜日、3月22日と4月25日の間)。

というわけでお年玉を贈りあう習慣も、4月1日におこなわれておりました。ところが1564年、ときのフランス王シャルル9世(Charles IX, 1550-1574)が「新年のはじまりは1月1日とするぞよ」と布告します。

ここから現在と同じく新年のはじまりは1月1日となったのですが、贈り物の習慣の方は伝統だけに、はいそうですかとスムーズに変わるものではありません。これに一部の人びとは「1月1日反対!」と意思表示のために、新年の象徴であるお年玉を、相変わらず4月1日にあげつづけます。ほかにもある人は「あらやだ、体が勝手に」、ある人は「1年に2度贈り物したっていいよね」となったかもしれません。

それでも時の流れには逆らえず、その後新年1月1日制が普及するにつれ、いつのまにか4月1日の贈り物は「冗談」の価値を担うようになっていきました。ものはものでも笑いがあるものを贈りあうようになっていったのです。贈り物でなくとも人をはめる、というのもここに起源があります。

ではなぜ魚なのか、という点については、諸説あるみたいです。一番よく目にするのは、これもまたキリスト教とつながるのですが、carême(四旬節)とのつながりです。

四旬節
しじゅんせつ

キリスト教教会暦の中に起こった最初の典礼季節。(中略)その準備は祈りと断食(節食)によって行われたが,キリストの断食(《マタイによる福音書》4:2および並行個所)にちなんで40日間行われるようになり,四旬節と呼ばれるようになった。(中略)ローマの最も古い習慣では,四旬節は復活祭の6週間前の主日(日曜日)から始まったが,主日に断食するのはふさわしくないということから,主日は数えないで正確に40日になるように,さらにさかのぼって前週の水曜日から始めるようになった。この日には,回心を表す旧約以来のしるしとして,灰を頭にいただいたので〈灰の水曜日〉と呼ばれるようになった。(土屋吉正)

「四旬節」in : 「日立デジタル平凡社『CD-ROM 世界大百科事典 第2版』」

この期間には肉を食べることが赦されないので、かわりに魚を利用したようです。この期間が終わってからプレゼントに魚やその模造品では、「魚なんてもうたくさん、冗談はやめてくれ」ということになりますよね。

ほかにも、この時期は魚にとっては産卵期で禁漁だったので、この期間につくりものの魚をあげたという説、魚座やギリシア神話の女神アフロディテとの関連を指摘する説、また変わったところではキリストの「受難」(passion)が「魚」(poisson)に崩れたのだ、なんていう説もあります。

さらに、ルイ13世(Louis XIII, 1601-1643)によってナンシーに捕らわれていたロレーヌ公ニコラ・フランソワ(Nicola François)が4月1日、川を泳いで渡って逃亡を企てたからだとか、いやいや、実は泳いだのではなくて農民に扮して逃亡したのだが、そこに由来するのだとか、まあいろいろです。

内容はわかりませんが「poisson d'avril」なんて映画もありますね。1954年、名前ぐらいしか知りませんが、ブーヴィルさん(Bouvil)という方が出演しています。下は参考にした(しなかったものもあります)リンクです。順不同。

追記(4月3日00:15頃)。「朝になるとやってくる antiECOの日記」様にありますエイプリルフール発祥の地フランスにトラックバックを張らせていただきました。こちらだけでは不十分なところもありますので、是非ぜひあわせてご覧になってください。


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もうすぐエイプリルフールですが(パリノルール blog 2007-03-30 10:57)

フランスでは「Poisson d'Avril(ポワソン・ダブリル=4月の魚)」と...

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今日は4月1日 なので四月の魚(掬い集めて、また流し 2006-04-02 10:11)

エイプリル・フールというわけで、 あちこちにネタがあふれかえっているのだろうと想像します。 エイプリル・フールはフランスでは Poisson d'avril、 「四月の魚」と呼ぶんだそうです。

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