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ピース/樋口有介・著/読み終えると表紙カバーの絵が急に不気味に・・・ [読書感想文]


ピース (中公文庫)

ピース (中公文庫)

  • 作者: 樋口 有介
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2009/02
  • メディア: 文庫




いやぁ寒いですね。冬ってこんなに寒かったでしたっけ? 



夏は暇な時間がちょっとでも出来ればどこでも本を読めたんですが、指がかじ

かむような場所ではさすがに読みたいとは思いませんね。ページをめくるのに

苦労しちゃいますし、第一、寒さで本に集中できませんし。



ってな言い訳があって本を読めてないミシェルですが(ほんとは寒さとは無関

係ですけどね、あははは)、ジワジワ売れているらしい「ピース」というミステリ

ー(文庫本)を読み終えましたので、久しぶりに書評・・・というか紹介記事を載

せてみま~す。



まず、「ピース」はどんなお話なのかですが、



 舞台は秩父の田舎町。元警察官の初老のマスターが経営するスナック

 「ラザロ」には、マスターの甥っ子で寡黙なミステリアスな青年がバーテン

 ダーとして働き、単身赴任中のセメント会社の社員や写真家や地方新聞

 社の女性記者ら常連客が毎晩のように通い賑わいを見せている。

 そんなある日ラザロの女性ピアニストがバラバラ死体で見つかり、ひと月

 前に近くで同じ手口で殺された歯医者がいたことから、埼玉県警は連続

 殺人事件と断定し、捜査方針の見直しを迫られるが、捜査は難航する。

 やがて三人目の犠牲者が出てしまうが、定年間近の秩父弁丸出しの捜査

 一課のベテラン刑事は被害者三人の遺体に共通するある特徴を発見

 し・・・



という感じでしょうか。



群像劇ミステリーとどこかのサイトに記載されていましたが、正直言ってし

まうと、群像劇は良いがその代わり感情移入したいキャラクターが全然出

てこないし、最初はこのミステリーの舞台の中心は田舎のスナックかもしれ

ないと思えて不安だったし(地味過ぎると思ったんですよ)、連続バラバラ事

件が起きてもその真相にはなかなか近づいていかないしで、途中で読むの

をやめて投げ出してしまいそうになったんですよね。



少しづつしか読み進めなかったから、よりジレッたかったってのもありますが。



でも途中で、「ラザロ」で働く「梢路」という青年の内面、過去について、ある

いはベテラン刑事「坂森」のキャラクター・・・・とぼけた語り口の裏に隠され

た敏腕っぷり、というかタヌキっぷり・・・についての描写がミシェルに、今回

はじめて出会った樋口有介というミステリー作家の実力を教えてくれ、ゴー

ルまで挫折せずに走らせてくれたのでした。



無駄な(ストーリーの中軸と無関係の)数々のプロットはあるわ、その伏線

っぽいエピソードの謎は結局明かされないわ、表紙帯に「意外な犯人、ラス

トのどんでん返し・・・」というキャッチコピーがありますがそれは的を得てなく

て、驚くようなどんでん返しとは言えないわで、普通そんなミステリーはバッ

サリと斬り捨ててケチョンケチョンに貶(けな)して終わりですよ。



でも、実際は読後感はそんなにイヤな感じではないから、なんか不思議な

気持ちです。もし、真犯人の動機と「なぜ今になって犯行に及んだのか」の

関係性が納得いくように説明されていたら、間違いなく好きなミステリーの一冊

にランクインだったろうと思います。



お、惜しい!



まぁ、散らかしっぱなしで終わるのに破綻した印象を与えないアダルトなミス

テリーを狙ってそこそこうまくやってしまう樋口先生の実力はホンモノと、結

局は心のどこかで認めてしまっているんだと思います。ミシェルはね。



樋口先生、次はぜひ、賞獲りでもベストセラーでも良いからそういうのを狙っ

た納得性の高いミステリーを一冊くらいは出してください。勝手に期待して

ます。



最後にもうひとこと。



文庫本の表紙絵(畑中純さんのデザイン)を、この本を最後まで読み終えて

改めて見てみると、すごく不気味というか怖い絵に見えてくることを補足して

おきましょう。



おわり


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【11月に見た映画ソフト】まほろ駅前多田便利軒×プリンセス・トヨトミ [映画レビュー]


早いものでもう師走でごわす。 

今年もお世話になりました。来年もよろ・・・・オッと、まだクリスマス

前でしたね。そんな挨拶はまだまだ早い、ってね。



さてさて、先月見た映画(映画ソフト)ですが、2本だけ見ました。

どちらも原作モノでその原作はミシェルが好きな人気小説でしたか

ら、「原作のイメージを壊してねーべなぁ」という不安な気持ちと

「どんなにふうに仕上がったかメッチャ見てみた~い」という期待

感(怖いモノみたさとも言う?)が戦ってちょっと後者が勝った、み

たいな感じでした(何言ってんだか)。



ではまずは「まほろ駅前・・・」からご紹介!


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まほろ駅前多田便利軒 スタンダード・エディション [DVD]

まほろ駅前多田便利軒 スタンダード・エディション [DVD]

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD




この映画「まほろ駅前多田便利軒」の原作は三浦しをん先生の、直木賞

受賞作である同名小説です。

ミシェルは、小説の文中でもそんなには明確に説明していない主人公の便利

屋を営むバツイチの多田啓介(瑛太)と、多田便利軒にちゃっかり居すわっ

てしまった多田啓介の同級生でちょー変人の行天春彦(松田龍平)の微妙な

心理、あるいは心の傷を、映像作品で表現するのは難しいだろうと思っており

ました。表現できたとしても映画を見たひとが共感するだろうかと思ってました。



でも映画は頑張って原作の世界観に近づけてニュアンスを出してましたから、意

外によかったんじゃないかという評価をさせて戴きたいと思いますよ。

まぁ原作の多田啓介のイメージとはあまり関係なく人気若手俳優・瑛太さん

が起用されたことを、「大人の事情があるからね」と許せる人ならそう思えるだ

ろう、って話ではありますけど(笑)。

あと松田龍平さんが危うさとナイーブさを合わせ持つ世捨て人のような風

変わりのオトコをうまく演じてなかったら、もっと厳しい評価としたかもっての

は補足しておきます。



採点結果ですが10点満点で7点です。甘いか?



★★★★★★★☆☆☆



プリンセス トヨトミ DVDスタンダード・エディション

プリンセス トヨトミ DVDスタンダード・エディション

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD




万城目学先生の小説はどれもすぐ映像化されますから、万城目先生の

奇抜で愉快な発想力は映像クリエイターたちの脳みそを大いに刺激す

るんでしょうね。

とはいえ今ほどCG技術が発達してなかったら、本来、万城目ワールド

は映像化不可能って呼ばれる小説ですけどね。

さて映画「プリンセス・トヨトミ」の感想ですが、「まほろ駅前」と同じく原

作小説のイメージをあまり損なわずに万城目ワールドを表現できてい

たと思えましたから、「やるなぁ」って大いに感心できました。

もちろん、堤真一さんや中井貴一さんら芸達者な俳優陣のチカラがあ

ってこそ、ですが。

まぁ「大阪府民は400年も間、密かに、ある人物を守り通してきた」「大

阪は明治維新のときに日本政府と密約を交わしていた」といった設定を

バカバカしいと思うひともいるでしょうけど。

ミシェルはできれば、そんなことが本当にあったらチョー面白いと思え

る人になってほしい、と思いますよ(笑)。



これも甘めですが、7点です。



★★★★★★★☆☆☆





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塩の街/有川浩・著/ベタ甘SF小説の原点! [読書感想文]


塩の街 (角川文庫)

塩の街 (角川文庫)

  • 作者: 有川 浩
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2010/01/23
  • メディア: 文庫




いまや人気作家の仲間入りをした「フリーター、家を買う」「阪急

電車」「図書館戦争」などなどをヒットさせている有川浩(ありかわ

ひろ)先生(女性作家ですよ)ですが、やっとこさ「塩の街」を読め

ました。



ライトノベル小説家から一般文芸作家へと成りあがる(・・・という

と、表現は良くないですけど)キッカケとなったらしい、自衛隊三

部作といわれるシリーズの1つ「空の中」を読み、ミシェルは有川

先生を知って(ちょっとした)ファンになったわけですが、「塩の街」が

まずあって「空の中」へと繋がっんたんだと知れば、当然「塩の街」

を順番が逆になっても読みたくなるのがファン心理ってもんです。



・・・ってもんですが何年も「塩の街」を読まずにいたのは、非常に

お恥ずかしい限りでございます。

読書が好きな方はそんなことが何度も何度もありますよね。読み

たい本が次から次と出てきますし。



ま、正直いうとミシェルの場合、単に怠け者ってだけのことですけ

どね。にゃははは。





で、「塩の街」の感想ですが、まだまだ物語全体の構成に難があ

るといった初々しさを見せてはいましたね。



あと、突然宙(そら)から世界中に降ってきたナゾの巨大な塩の

塊が人間の身体を塩の結晶へ変えさせ何十億(何億か?)もの

命を奪うという奇抜な発想をいかに安っぽく感じさせないか、リアリ

ティをもった恐怖へと昇華させるかには特に着目したんですけど、

そこには大満足という評価は与えられないかな・・・・でした。



とはいえ、著者のあとがきを読むに「塩の街」は、全体的な完成度

よりチャレンジングな気持ちを優先させて、とにかく好きに書いて

みっかという気持ちで書いのだという意味のことが書いてありまし

たから、いまになって厳しい書評をしても意味がないことかもしれ

ませんが。



とにかく、世界がとんでもないことになっている状況下でめぐりあ

った自衛隊の伝説的なジェット機乗りの秋庭と、女子高生の真奈

の二人の、ジレったいほどピュアで、「ベタ甘(有川作品の代名詞)」

な恋愛模様からは、大人気作家の仲間入りをした今の「有川浩」の

才能の片りんを十分に伺い知ることができますので、まぁ読んでよか

ったなぁって感じですね。



さらに付け加えると、「秋庭」の高校の同級生の「入江」という名の

神にも悪魔にも躊躇なくなれてしまう恐ろしい(?)男が、本作の重要

なキーマンという立ち位置で出てきますが、キャラクターの輪郭をこう

もくっきりと、そしてマンガ的な面白さをうまく混ぜて描ける作家は数少

ないなってのも、改めて思いましたよ。



最後に、ちょっと似てるなって思ったので付け加えますが、大映ドラ

マに飽きた日本人が、大映的演出がてんこもりの韓流ドラマには再び

(長く)ハマっていますよね? 



一方、いまどきベタなチョー甘々の恋愛物語でもないだろうにとシラケ

気味にいってるタイプが多そうな世の中のはずなのに、意外に、たとえば

「秋庭」と「真奈」の純愛ストーリーをにんまりしながら読んでいるってひ

が多かったりしていると。



やっぱ、どうカッコつけようと好きなものは好きってバレバレだよって

ことですかね(笑)。



おわり


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【10月に見た映画ソフト】X-MEN:ファースト・ジェネレーション [映画レビュー]


毎月、前の月にみた映画(映画ソフト)の感想・・・というか紹介記事を載

せていますが、先月は結局、「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」しか

見てません。

先月は、録り溜めたテレビ番組の映像を見るので精一杯だったし、見たい

映画はあまりなかったですから。
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X-MEN:ファースト・ジェネレーション 2枚組ブルーレイ&DVD&デジタルコピー(ブルーレイケース)〔初回生産限定〕 [Blu-ray]

X-MEN:ファースト・ジェネレーション 2枚組ブルーレイ&DVD&デジタルコピー(ブルーレイケース)〔初回生産限定〕 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: Blu-ray



X-MENは、プロフェッサーX率いる正義のミュータントたちと、マグニート

率いる悪のミュータントたちの戦いを、ミュータントに対する人類の偏見

と差別意識を横軸にして描くアメコミ原作のSFアクション映画です。

「ファースト・ジェネレーション」は、いわゆる人気のシリーズもののエピソ

ード“ゼロ”版ですね (流行の創世記もの、というんでしょうか)。



若き日のプロフェッサーXとマグニートはどんなだったかを、そして友人だ

った二人が決別することとなった事件とは何かを教えてくれますから、X-

MENファンなら絶対見ておきたい一作です。



ま、「ファースト・ジェネレーション」も、正直いって、やや雑なストーリーっ

という印象はぬぐえないんですが、それを言いだすとアメコミ原作の映画

はどれも見れませんって。にゃははは。



さて採点ですが、甘いと思いますけど7点としておきます(満点は10点です)。



☆☆☆☆☆☆☆★★★


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今、すごく見たい映画、あるいはDVDになるのが楽しみな映画は正直言

ってありません。



敢えて少しでも興味がある映画名を挙げろ、と言われたら次の二つでし

ょうか?



三谷幸喜監督の「ステキな金縛り」と・・・


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「ミッション:8ミニッツ」です。

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悼む人/天童荒太・著/ザラっとしますが、なぜそうかを考えたいものです。 [読書感想文]


悼む人〈上〉 (文春文庫)

悼む人〈上〉 (文春文庫)

  • 作者: 天童 荒太
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2011/05/10
  • メディア: 文庫



悼む人〈下〉 (文春文庫)

悼む人〈下〉 (文春文庫)

  • 作者: 天童 荒太
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2011/05/10
  • メディア: 文庫




「永遠の仔」「包帯クラブ」などの話題作を何冊も書かれている天童荒

太先生が直木賞を受賞したのは「悼む人」で、でした。



その「悼む人」を、まさに「やっと!」って感じで読み終えました。



さて、どんなお話かですが、全国を旅してまったくのアカの他人の死

者の死に場所を訪ねては祈りに似た行為(=主人公の青年はその行為

を悼むと呼んでいます)を何年も続ける「悼む人」=青年「坂築静人」

が主人公です。物語は静人と、静人の母で末期癌の巡子と、静人と出会

い次第に静人に心揺さぶられる、業を背負って生きてきた人たちなどなど

の幾本かを軸に進んでいき・・という感じでしょうか。



「果たして悼む人とは何者か」「正真正銘の聖人なのか」「なぜ悼む

のか」が読み進めていくと次第に明らかになってくわけですが、でも

全ては明らかにはなりません。

明らかになってたじゃないかって言う方もいらっしゃるでしょうけど、

ミシェルには「答え全部は教えないよ~ん。あとは自分で考えてね」

と天童先生はいってるとしか思えなかったんです。



もちろん作者が答えを導き出せずに逃げちゃった、ってことじゃあり

ませんよ。



答えの実(み)らしきものは幹のそばに立って上を見上げたら小さく

見えるけど、実のなる枝先は高すぎてどんなかは見えない、背も跳躍

力もよじ登るチカラも足りないから近づけない(手が届かない)・・って状

況と思ってください。



ま、ミシェルはまだお子ちゃまの背丈だったんだなぁと(笑)。

あっ、もちろん精神(知能?)の成熟度の話ですよ。



えっと、てなわけで、お子ちゃまのミシェルは今回のブログ(「悼む

人」の書評)をここで終わらせても許されるんですが(誰に許され

る?)、でもちょっとは根性を見せて背伸びくらいはしておきますかね。



主人公・静人の「悼む」行為の根っこにあるのは痛いほどに純粋な気

持ちなんです。

他人に死生観を押しつけたりはけっしてしないし、気味が悪いからサ

ッサと去れと言って苛立つひとの気持ちも受け止めれる気遣いの人な

んです。



しかし仏陀の生まれ変わりのような「悼む人」なのに接っしたひとの

多くが、気持ちに何かザラっとしたもの・・・誰も様々なこととどう折

り合いをつけるべきかを悩み生きているのに静人の生き方は何なんだと

いう苛立ち?・・を大なり小なり感じさせられます。

(ちなみに、巻末解説・重松清先生のコメントに「胸がざらつく」というのが

ありましたから、そこから引用して「ザラっと」という言葉を使っています。

御容赦のほどを)

読者であるミシェルもそうでした。



おそらく天童先生はザラっとの正体は何かをかみ砕いて説明しようか迷

ったはずです。でも最終的には、読者にその仕事を委ねました。

モヤっとしたままにしました。



なぜそうしたか。



勝手に想像しますと、今の世の中、与えられた答えを、または頭の良い

誰かが解説してくれたことをたくさん憶えたり、組み合わせられたりす

るとスゴイって言われますが、その先の先に進む人はあまり世に出てき

にくいですよね。



それと、次のようなことがないでしょうか。



快適な旅の途中の豪華客船の底に小さな小さな穴が空き少しずつ沈みは

じめています。乗客、乗員はみんな薄々気づいているのに、そのほとん

どは、まさか「沈み出しているぞ」と大声を出す奴は出てこねーべな、

面倒くせーことになるからやめろよ、ばかやろう、と牽制し合ってます。

今の世の中ってそんな雰囲気じゃないでしょうか。



ミシェルの想像は検討はずれかもしれません。でも今言えるのは、天童先

生はそんなことがあるから「悼む人」を旅に出した、しかし「悼む人」に何を

託したかについてはモヤっとしたままにした、ってことなんじゃないかなって

思えるってことなんです。



もうちょっと突っ込むなら、「悼む人」はある意味「船が沈みはじめてますよ」

言いだした人で、「ザラっ」を感じた人たちは、怖くても「沈みはじめていること」

を認めることからはじめないとならない人・・・なのかもしれません、ってことでし

ょうか。



おわり。


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【9月に見た映画ソフト】 英国王のスピーチ×ブラック・スワン [映画レビュー]


第83回(2011年2月)米アカデミー賞の作品賞他計4冠に輝いた「英国

王のスピーチ」、そして同賞でナタリー・ポートマンが念願の主演女優賞

を獲った「ブラックスワン」の2作品が、先月DVD化されましたので、レン

タル店で借りて見てみました。



しかしアレですね。毎度毎度、世間で話題になっているという理由で鑑

賞する映画(ソフト)をチョイスしているようで、なんかお恥ずかしい限り

でございますよ。

                                    (*^ー^*ゞ
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英国王のスピーチ コレクターズ・エディション [Blu-ray]

英国王のスピーチ コレクターズ・エディション [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: Blu-ray



まずは「英国王のスピーチ」の感想から。



どんな映画かというと、現エリザベス女王の父で、子供の頃から吃音に

悩み内向的だった英国王ジョージ6世と、医療界からは異端といわれて

いたスピーチ矯正の専門家、平民のライオネルとの、身分を超えた友

情に思わず目がしらが熱くなる感動作・・・って感じでございます。



まぁアカデミー賞で4冠を獲った作品にしては、意外に小じんまりとして

たな、舞台劇っぽかったなってのはちょっとありましたけど、でも誰かに

薦めたくなる洋画ではありました。



 (英国王室は「国民に開かれた王室」をアピールしているからこういう

  映画を撮らせてくれ、60年以上前のお話とはいえ、ロイヤルファミ

  リーの方々の人間臭さを隠さずに描くことを許してくれるんだなって

  のも、ちょっと思ったりしました)



えっと採点ですが、今回から少し刻んで点数を出したいため、10点が満

点というふうに変えます。



「英国王のスピーチ」は7.5点です。



☆☆☆☆☆☆☆★★★







ブラック・スワン 3枚組ブルーレイ&DVD&デジタルコピー(ブルーレイケース)〔初回生産限定〕 [Blu-ray]

ブラック・スワン 3枚組ブルーレイ&DVD&デジタルコピー(ブルーレイケース)〔初回生産限定〕 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: Blu-ray




続いてナタリー・ポートマンの迫真の演技が話題の「ブラック・スワン」

です。



正直、バレエの世界に対する造詣は深くない、いや、かなり浅いので

表面的な、男目線の感想になります。



まぁなんといいますか、映画は新作「白鳥の湖」のプリマをやっと演じ

るチャンスが巡ってきた優等生のニナ(ナタリー)が、邪悪で官能的な

黒鳥をうまく踊れずに、そしてトップの座を手放したくない欲望と恐怖

心から徐々に精神に変調をきたしていくが・・・といった内容なんです

けど、その様が、ナタリーが役者生命をかけて撮影に臨み最高の栄

冠を手にした事実とダブりましたね。



それくらいナタリーの演技は鬼気迫るものがありましたし、見たひとの

誰もが脱帽するだろうと思わせてくれるモンがありました。



ただしミシェルはですけど、「ブラック・スワン」を「英国王・・」のように誰

かに薦めたいとは思いません。



リアリティを感じませんでしたし、これは好き嫌いの問題ですけど、たく

さん登場するキャラクターたちの誰にも感情移入や同化ができない映

画(や小説)だと心が震えませんから。



ちなみにですが、あるサイトには、世界的に有名らしいバレリーナが

「“ブラック・スワン”は、世間が面白可笑しく膨らませたバレエ界に対す

る噂話、間違ったイメージのたぐいをそのまま映像化した最悪の映画」

という意味のコメントで酷評した、という記事が載ってました。



6点です。



☆☆☆☆☆☆★★★★






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【8月に見た映画ソフト】 「SP~革命篇~」「相棒~劇場版Ⅱ~」「ヤマト」等 [映画レビュー]


映画館に足をはこぶチャンスは結構あった、一週間以上の長い連休が

ある8月というのに、結局、家でゴロゴロとDVD鑑賞をしているうちに月

が変わってしまいましたよ。



まぁ正直、今年の夏休みは、チケットを買ってまでして見たい映画がな

かったんですけどね。もちろん個人的な好き嫌いの話であって、話題の、

おもしろい映画ってのはあったんだと思いますけどね。



さて、では、8月にみた映画ソフト(DVD)の感想をサラリとカキコミたい

と思います。


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SP 革命篇 DVD特別版

SP 革命篇 DVD特別版

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD



映画「SP」の後編(革命篇)の公開日の前日がたしか2011年3月11日

だったはずで、主演のV6の岡田さんはじめ関係者は仕方ないこととは

いえ、大きなショックを受けたことと思います。興行成績も期待していた

ほどじゃなかったんじゃでしょうしね。

ミシェルも結局、大震災のバタバタで映画館には行かず、DVDが出る

のを待つことになってしまいました。

さて感想ですが、これ以上伸びないってくらい首を長くして待っていた

甲斐はありましたよ。楽しめました。

たっぷり「SP」の世界観に浸れたとは思います。

ただし、だんだんと謎を深くし、スケールのでっかいお話へと進化させ

ていったツケは回収できたかというと、正直、不完全燃焼だったり、逃

げ切ってしまった感が見えたり・・・・だったように思います。

ちょっとその点が残念ではありました。



☆は、ヒイキしていますが、2.5としておきます(☆3つで満点です)。





相棒 劇場版II -警視庁占拠!特命係の一番長い夜- <通常版> [DVD]

相棒 劇場版II -警視庁占拠!特命係の一番長い夜- <通常版> [DVD]

  • 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
  • メディア: DVD



「相棒」もごヒイキのドラマですが、劇場版Ⅰの方は大味すぎてガッカリ

させられましたから、劇場版Ⅱについても過度の期待はしないでおこう

と思っておりました。

結果それが良かったのかもしれませんが、しっかりとした筋書きの、劇

場版らしい豪華さもほど良く味わえる映画、にちゃんとなっていたと感じ

られましたね。

ただアレですよ、絶対誰にも代わりは務まらない岸部一徳という名優

(怪優でも良いですけど)を「相棒」から降ろしてしまったのは残念すぎ

ますね。

☆は2.3って感じでしょうか。





SPACE BATTLESHIP ヤマト プレミアム・エディション [DVD]

SPACE BATTLESHIP ヤマト プレミアム・エディション [DVD]

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • メディア: DVD




お次は、「SPACE BATTLESHIP ヤマト」です。  

なんか怖いもの見たさでつい見てしまいましたが、なぜキムタクが主

演なのか、なぜこんなブッキラボーな脚本と金をかけてないSFXや

CGの映画を撮ろうと思ったのか、そして製作サイドの方々はなぜこれ

で妥協できたのか、をムキになって問いただしたくなる映画でした。



☆は1つ・・・・いや0.6くらいだな。[パンチ]





猫ラーメン DVD

猫ラーメン DVD

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • メディア: DVD




借りたかったアニメのソフトがなく、つい気になって借りてしまったの

が、人間様相手になぜかラーメン屋を開いている猫のおやっさんが

主人公の「猫ラーメン」でした。

ちょっと古いアニメですが、なぜこれの存在を知らなかったのか後悔

しています(笑)。

脱力ヘタウマ四コマギャグ漫画が原作(たぶん)ではありますが、本気

で笑ってしまう人(ただし猫好きな人に限る?)は多いことでしょう。

いやしかし、たなかかつみさんという方が歌う主題歌「キミは大将ぉ♪」

が2~3日頭の奥で鳴り続けていてちょっと困りましたよ。にゃははは。



☆は2つです!




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ボクら星屑のダンス/佐倉淳一・著/デビュー作ですが感動的なミステリーに仕上がってました。 [読書感想文]


ボクら星屑のダンス (角川文庫)

ボクら星屑のダンス (角川文庫)

  • 作者: 佐倉 淳一
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2011/07/23
  • メディア: 文庫




「ボクら星屑のダンス」はどんな話かを簡単に説明しますと、  



 “自殺しようと夜の海に辿りついた情けない中年オトコ「浅井久平」が、

  最先端科学センターから逃げてきたというヒカリという名の超天才児

  が海に入って死のうとしていたのを止めたをキッカケに、二人でタッ

  グを組み身代金目的の偽装誘拐事件を企てることになり、最先端科

  学センターと県警、そして内閣情報調査室らを相手に100億円を要求

  し大立ち回りをするが・・・・”



といった感じでございます。



今回紹介の本は佐倉淳一先生のデビュー作(とはいえ、佐倉先生はそ

んなに若くはありません。1964年生まれですって)のようです。



そのデビュー作が、第30回横溝正史ミステリ大賞のテレビ東京賞を受

賞し、さらには、この秋にテレ東でドラマ化もされるみたいで、さらにさ

らにそのドラマの出演陣は高橋克実さん、片瀬那奈さん、西村雅彦さん

っといった豪華な顔ぶれらしいですから、まさに華々しいデビューとい

ったところですよね。



とサラっと言ってしまうと、佐倉先生は天才肌で、幸運の持ち主といった

印象をあたえてしまうかもしれませんが、この文庫本の最後に書かれて

いる横溝正史ミステリー大賞のチョー厳しい審査の状況、そして「ボクら

星屑・・」で賞を獲るまでの佐倉先生の道程(みちのり)を読むと、まぁ、当た

り前ですけど、そんな簡単に栄光は手にできないってのがよ~く判るって

ぇ寸法です。



あ、別に、厳しい評価を受けていたからやっぱり面白い本じゃなかった

って話じゃないですよ。



大賞は逃しても受賞作には違いないですから、当然キラリと光るものがあ

ったわけですし、受賞後、何度か原稿の手直しはさせられたようで磨かれて

いたと思いますね。

テレビドラマ化されるのも充分頷ける、たとえば身代金の要求方法なんかは

とってもユニークなアイデアが盛り込まれていたりもして、全体的には判りや

すいホロリとさせられる感動的なミステリーだった、と言わせて戴きます。



「6時間後に君は死ぬ」と同じく、これも肩の凝らない気軽に読める一冊とい

うふうにも言えかと。

もちろん、ストーリーに穴がないかといえばあるんですよ。でも、繰り返します

がそこは賞を勝ち獲った一作です。読後感は満足、満足って感じでしたね。





(あと、浅井久平はおそらく高橋克実さんが演じるんでしょうけど、ドンぴしゃ

のキャスティングですから、なんかドラマの放映が今から楽しみって思ってお

りますデス)






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6時間後に君は死ぬ/高野和明・著/気軽に読める [読書感想文]


6時間後に君は死ぬ (講談社文庫)

6時間後に君は死ぬ (講談社文庫)

  • 作者: 高野 和明
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/05/14
  • メディア: 文庫



今回紹介の「6時間後に君は死ぬ」は、「13階段」の高野和明先生

の一冊です。

この本は短編ものという体裁をとっていますが、掲載されている六

編の物語すべてに、他人の非日常的な未来の出来事が見えると

いう青年「山葉圭史」が登場します。



「圭史」青年の立場は準主人公のときもあり、ちょい役ながら物語

の流れを変えるキーマンというときもあります。



ジャンル分けするなら、こういう言葉はないかもしれませんが、ミス

テリーファンタジーってところでしょうか。



かなり乱暴にこの本のテイストをお伝えしまうと、



 「恐ろしい未来が見えるという人に出会った。

 さて恐ろしい未来がやって来ると知ったものの、はたして未来は、

 運命はジタバタと足掻けば、あるいは努力すれば変えられるもの

 なんだろか・・・」



という感じですね (ほんとに乱暴だぁ! にゃははは)。



ま、とにかく、時間を持てあましているときに気軽に読むには丁度

良い一冊、という印象だったことも隠さずお伝えしましょう。



さてまたまた巻末の解説文からの情報を載せますが、高野和明先

生って映画界に飛び込み脚本を書くようになり、ちょっとチカラを評

価されて(映像化を前提としてない)小説も書くようになったという経

緯をお持ちの方だったんですって。

言われてみればですが、良くも悪くも判りやすい文章は、小説一本

で喰っていくという覚悟の「純正小説家」との違いの現れなのかもし

れませんね。



おそらくこの本の「時の魔法使い」に書かれた、主人公の脚本家の

卵(卵にもまだなれてないとも言えるかもしれません)の心情やエピ

ソードには、ご自身の経験や気持ちが投影されているんでしょう。



ちなみにこの本に収められている「6時間後に君は死ぬ」と「3時間

後に僕は死ぬ」の二編は、真木よう子さん主演でWOWOWドラマ

になっているそうです。DVDにもなってるそうです。

「3時間後に・・」では高野先生ご自身がメガホンをとったみたい

ですね。



続きを読みますか? ではこの文字をクリック!


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【7月に見た映画】 「アイアム・ナンバー・4」「ソーシャル・ネットワーク」 [映画レビュー]


先月は、どうしても見たいという(公開中の)映画があったわけで

ないんですけど、久々に映画館(シネコン)に行ってまいりました。



で、無難に好評と聞いていた「アイアム・ナンバー4」をチョイス!

で、で、予想は的中し「無難」・・・というか、まぁ、わりと面白かった

ので紹介しようかと。



それとアカデミー賞にノミネートされ注目が集まった「ソーシャル・

ネットワーク」もDVDで見ましたので、合わせて紹介します。




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「アイアム・・・」の主人公は、特別なチカラをもった選ばれし9人

のうちの4番目の青年(高校生)です。

9人はそれぞれ、ある追手(組織?)から逃げて世界各地を転々

としていますが、4番目の青年は、9人のうち3人がすでに殺され

てしまったことを超感覚(?)によって知っています。

青年は同じ年代のコと同じように恋にときめき穏かな生活を送

ることを夢見て悩みますが、特別なチカラに目覚めるのとほぼ

同時に父親がわりだった守護者を追手に殺されてしまい、「逃

げてばかりではダメだ。愛するモノを守るために仲間を探して

戦わねば」と壮絶な覚悟をして・・・・というのが、あら筋です。



どこかに似たような映画やマンガが絶対あるだろうなとも思えま

すし、ツッコミどころがないわけじゃないんですが、それでも、

単純明快さが却って爽快で、SF娯楽映画の王道であるがゆえ

に楽しめる人は多い映画、になってましたよ。



まぁただ、「Heroes」のような映画並みの製作費で撮る大ヒット

ドラマが今は米国にはたくさんありますから、この手の映画って

そことすぐ比較されて「有料の映画の方が無料のTVドラマよ

り粗すぎないか? それってどうナン?」って悪口をいわれちゃ

う可能性はあるのかもしれませんね。



☆は2つです(☆3つで満点です)。





ソーシャル・ネットワーク 【デラックス・コレクターズ・エディション】(2枚組) [DVD]

ソーシャル・ネットワーク 【デラックス・コレクターズ・エディション】(2枚組) [DVD]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • メディア: DVD




いまや独裁国家、軍事政権国家をひっくり返すほどのパワー

をもった会員数7億ともいわれる「フェイスブック」。

映画「ソーシャル・・」は、その歴史を紐解き、創始者マーク・

ザッカーバーグの横顔を教えてくれるってことで興味をもって

見てみました(本当は、アカデミー賞にノミネートされ話題にな

ったからですけどね、にゃははは)。



ドキュメンタリー映画っぽくなってて楽しめないかもなって思っ

たんですが、でも後半になってザッカーバーグを演じたジェ

シー・アイゼンバーグの演技力は実はなかなかじゃないかと

気づきはじめ、結果「意外にも人間ドラマに仕上がっていた」

という感想を最後に持てましたよ。



しかし、訴訟大国アメリカだったら、ほんの数年前の生々しい

出来事の裏話をオモテにして実名で映画化したら大問題に

なると思ったんですが、実際は大騒ぎにはなってなそうです。

でしょ? なんで?



とにかく、ま、途中で何度か、「いいのかよ、そんなことバラし

てしまって」と他人事ながらドキドキしますから気をつけてくだ

さい(気の小さいひとは、ですけどね)。



☆は1.8としておきます。


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