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三曲あさお第18回定期演奏会 演奏報告 [三曲あさお]

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三曲あさお第18回定期演奏会
11月19日(土)新百合ヶ丘駅近くの昭和音楽大学ユリホールにて三曲あさお第18回定期演奏会が開催されました。当日は横なぐりの雨が降りしきる大変な悪天候で客足が心配でしたが、うれしいことに満席に近い来場をいただき会員も気合いが入りました。
今回は「日本の歌の源流を求めて」と題しまして平安から現代までの歌の歴史を紐解きながら演奏を構成してみました。源流を求めてと何やら難しそうですが、単に古い順に曲を並べただけであまり詳しくは解説せず、邦楽を楽しく聞かせる方法はないかなと思ったわけです。
演奏風景をご覧いただきながら演奏の様子、歌の歴史をお話ししましょう。

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幕開けは「明日があるさ~上を向いて歩こうメドレー」で始まりました。歌は様々な形で歌われます。一人で,みんなで、泣いて,笑って、感動して、励まして、友達と,家族と,クラスの仲間と,地域の人達と……我々は中村八大作曲の有名な曲を邦楽器で歌ってみました。軽快なリズムにやや乗り遅れた人もいましたがそれはそれでご愛敬、一緒に演奏することが楽しいのです。

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次は「声明御詠歌と尺八本曲」です。これは東日本大震災で被災され犠牲となった方々への慰霊と鎮魂を込めて演奏しました。
日本の音楽の歴史を見ると日本古来の大和言葉として「うた」「おどり」「ふえ」「こと」「つづみ」などのような音楽用語、楽器名があったことから古来より農耕儀礼、呪術、祭礼などに歌と楽器が奏でられていたようです。その後大陸より雅楽や仏教が伝わり声明も一緒に入ってきて寺院で法要の際に歌われ始めます。独特の節回しで歌われる声明は同じ宗教的な発生源を持つ尺八音楽に影響したと思われます。そこで比叡山の天台声明のCDをバックに琴古流本曲「虚空鈴慕」を演奏しました。また、難解な漢文の声明より発展して和文、和歌で書かれた和讃つまり御詠歌へと形を変えていくと、庶民でも信仰と一緒に唱えることが出来るようになり各宗派で独自の御詠歌が出来ていきます。今回は真言宗密厳流御詠歌を会員の松戸さんを導師として有志で歌い、竹内さんの海童道道曲「山谷」を合わせて演奏しました。
船明.jpg松戸.jpg

演奏をyoutubeにアップしました。
http://www.youtube.com/watch?v=_EiqHd8cEHg

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3番目は生田流地唄「夕顔」を演奏しました。大陸より伝来した雅楽は今で言えば最新の洋楽ですから、特権階級の貴族のステータスシンボルとして皆競って楽器を習得したようで、源氏物語には源氏の弾く箏に琵琶や笛で合奏する場面が描かれています。中世の混乱の中、各地の寺院に伝搬した雅楽は形を変えて進化していきました。声明と連結して平家琵琶になったり、「越天楽」という雅楽のメロディーを使って箏伴奏の歌曲が作られるようになります。箏はその後江戸時代に入って八橋検校(検校とは盲人組織の役職名)が現在の箏曲の基礎を築き、孫弟子の生田検校の時「生田流」と唱えられるようになる。生田検校は伝来した三味線と箏曲を合体させた新たな地唄を作曲し始めます。「地唄」とは上方(京阪地方)の人々が自分たちの「土地の唄」という意味で用いた名称で、江戸(東京)の人達はこれを上方唄と呼んだそうです。要するに地唄とは上方で盲人音楽家によって作曲・演奏された箏・三味線音楽の歌曲と言えるのです。この曲は源氏物語の「夕顔」の巻を歌詞にして前唄ー手事(器楽演奏)ー後唄の構成で,今回は三味線4丁と箏一面、尺八3本で演奏しました。

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4番目は山田流箏曲「さらし」です。山田流は山田検校が江戸で興した箏曲です。山田検校は関西で育った箏曲が江戸の人々の趣味に合わないことを知り、歌舞伎音楽や謡曲を参考にして語り物の色彩の濃い箏伴奏の歌曲を作曲したのです。山田検校は作曲の他楽器や箏爪の改革も行い、自作曲の楽譜出版まで手がけている。今回は深海さとみが編曲した替手箏を入れ、山田・生田両流の合同演奏という他団体では考えられない快挙を実践しました。

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休憩後の最初は「四つの小品」です。長澤勝俊作曲のいわゆる長澤節オンパレードの楽しい曲です。明治時代に入り政治経済文化みな新しい体制でのスタートを切りました。洋楽が日本に入ってきて、音楽学校も作られて邦楽も様々に進化し始めます。宮城道雄という天才演奏家・作曲家が現れ、現在でも正月になると必ず演奏される「春の海」が作曲されました。この曲は民謡の音階、箏の古典の音階を使用していますがロンド形式でまとめられた非常に明快な親しみやすい曲です。この四つの小品も沖縄民謡や雅楽、都節音階など使っている音階は従来の日本音楽なのですが,メロディーとリズムがモダンで親しみやすく合奏していても楽しいですね。三曲あさおの最強(最恐?)メンバーによる力演でした。

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三味線の撥を箏爪に持ち替えて沖縄の三線らしい音にしてみました。

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次は琴古流本曲「吾妻の曲」です。琴古流の母体となったのは、いわゆる虚無僧と呼ばれる僧体の人々が尺八を法器として修行に用い、各地に虚無僧寺を建立して活動し「普化宗」(ふけしゅう)と唱えた宗教団体です。江戸時代半ば黒沢琴古という虚無僧が全国を行脚して各お寺に伝わる修行曲を収集し36曲を制定、弟子に伝えたのが琴古流の始まりです。お経の代わりに吹いたと言われるだけに非常に精神性の強い難解な曲が多いですね。しかしその中にあってこの「吾妻の曲」他数曲はなぜか子守歌のような、祭笛のようなメロディーで構成され、「戯曲」とよばれたそうな。托鉢の際に聞いた歌や祭のメロディーが入っているのでしょう。16人の尺八の音色が朗々と会場に流れ圧巻でした。

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7番目の曲は「吉野静」筑紫歌都子作曲の箏尺八二重奏・歌曲です。筑紫歌都子は宮城道雄と同時代の女流箏曲家・作曲家です。高音で歌う歌曲が多くドラマチックで甘い楽曲が作者の特徴です。内容は源義経と白拍子静御前の悲恋を歌い、静御前が頼朝の前で舞い、詠んだ和歌が泣かせます。「しずや しず しずのおだまき くりかえし むかしをいまに なすよしもがな」三曲あさおのゴールデンコンビといわれる大和田・船明ペアの華麗なるドラマが展開されました。
youtubeアップ映像
http://www.youtube.com/watch?v=i95RbE91NGc

童謡指揮.jpg
さて、残り2曲となり、ここで一息。会場の皆さんと一緒に童謡唱歌を演奏かつ歌いました。歌は「さくら」「赤とんぼ」「通りゃんせ」「故郷」の4曲です。今回の演奏会で千鳥の曲後唄を歌っていただく「麻生女声合唱団」の皆様方と邦楽器の伴奏、お客様の歌声が会場いっぱいに響きわたり歌をテーマにしたコンサートはクライマックスへと移ります。

千鳥全景.jpg
最後は江戸後期に作曲された生田流の箏曲「千鳥の曲」です。今回歌をテーマに演奏曲を選考していましたが、最後に何か古典をアレンジして大合奏できないかなと思案をめぐらしていました。6月に毎年恒例の麻生音楽祭があり、私は実行委員として前年より会議に出ていました。その縁で委員長をしていたコーラスの宗いづみさんに千鳥の曲の歌をコーラスで歌っていただけるか打診してみました。驚いた様子の宋さんですが五線譜があれば可能と言うことで,早速行動開始です。先ず箏の楽譜から歌と演奏を五線譜に翻訳します。それから作曲家の川崎絵都夫先生へメールで編曲のお願いをしました。先生は10月に開催される日本音楽集団の演奏曲の作曲に忙殺されていて時間がなかなか取れない様子。楽譜が出来たのは9月末のことでした。全曲は無理なので前唄は古典そのままに生田流、山田流で歌い分けました。手事は長澤勝俊編曲を使用し、後唄のみ箏の手は原曲そのままでコーラス三重奏にし、17絃も入れた編曲がされていました。コーラスの方と打ち合わせをし、川崎先生をお迎えして初めて合奏したのは11月に入ってのことで、思えば綱渡りの冷や汗もの。50名の大合奏となりました。私、生まれて初めて指揮をしました。生来の左利きでタクトを持つ手も左手、逆の振り方で慣れてしまったのでコーラスの方々には大変見にくくご迷惑をおかけしました。しかし古典をアレンジして現代によみがえらせる今回の企画はお客様の受けも良く先ずは大成功でした!川崎線先生も会場でお聞きになられて地唄箏曲の編曲はこれからの邦楽の可能性を示唆していると納得された様子で、我々の拙い演奏にもかかわらず大変満足されておりました。
youtubeアップ映像
http://www.youtube.com/watch?v=CIgl7vkQiqA


演奏終わって振り返れば今回はテーマに沿った選曲と演奏進行がうまくかみあい、まとまった良い演奏会だった気がします。
会員の皆様のご協力、賛助いただいた麻生女声合唱団の皆様、川崎先生、ご来場いただいたお客様本当にありがとうございました。


三曲あさお第18回定期演奏会ご案内 [三曲あさお]

ずいぶんと休んでしまいました。撮りためた写真が山のように溜まってしまい、いずれまとめてブログにアップしようと思っている内にさらに増えていき、しまいには面倒くさくなってズルズルと更新が伸びてしまった次第。仕事の忙しさもあるかというとそうでもなく、逆に大震災以降は2ヶ月ほど停滞して青くなりました。
震災ではお客様で亡くなられた方もおり、知人や親戚にも被災して難儀な生活を送っているとの知らせが入ると、この半年は少しナーバスな気分と言いましょうか、無常観と表現しましょうか、今ひとつ体が重く何を考えるでもなくじっとしていた感じでした。

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さて、震災の影響は我が三曲あさおにもおよび、4月23日に予定されていた三曲あさおの定期演奏会は延期となってしまいました。ご存じのように4月中は関東地方一円でコンサートが軒並み中止となり、余震も相次ぎさらに計画停電となってはコンサートどころではありません。3月の終わりに緊急会議で中止と決め、改めて11月19日(土)に会場を予約し仕切り直しとなったわけです。
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演奏会のほぼ1ヶ月前の大事件なので、演奏曲目はかなり出来上がっており、中止決定は演奏会に向け張り詰めていた緊張感がガラガラと崩れ、これもまた立ち直るのに時間がかかりましたね!しかし6月頃より再度演奏会の企画を練り直し、曲目を選定し、練習が再開されるともうゴール目指して一直線、気合いが張ってきました。そんな頃に新入会員も加わり暑い夏を乗り切ったと思ったらもう演奏会1ヶ月前となりました。時の経つのは早いものです。

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●チラシ発送作業、600通ほど出します。何人来ていただけるかなあ....

第18回となる今回の演奏会は「日本の歌の源流を求めて」と題しまして古典から現代の曲まで日本の歌のルルーツをたどりながら、いろいろと聞いて・見て・楽しい企画を盛り込んでみました。
大震災で被災された方々へ様々な救援活動が送られた中、避難所などで大きな喜びを与えたのは被災者を励ます「歌」だったと聞きました。
亡くなられた方々への鎮魂、被災者への励まし、そして一緒に歌って共に立ち上がろうという勇気を与えたのでした。よく歌われたのが「明日があるさ」「上を向いて歩こう」「故郷」などだったそうです。
そこで、演奏のオープニングとしてこれらの曲を選んでみました。

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日本の音楽には器楽だけの演奏というものは少なく、必ず歌が入ります。
その昔、仏教の伝来と共に各地に寺院が建立され、難解な経典を判りやすく民衆に知らしめるために、お経に節を付けて歌う「声明」が利用されたそうです。
また和歌を遣り取りする風習は平安時代の物語によく見られ、歌集もたくさん編まれました。和歌を詠むのにも節を付けて歌うのは百人一首などで現在もおなじみですね。
中世の絵巻物には民衆が輪になって踊り歌う様が描かれています。
能狂言から箏歌、三味線が伝来すると歌舞伎音楽の中核となって様々な形態の歌が創られました。
尺八の虚無僧音楽でさえも祭や古謡の旋律を奏でていると思われるものが多々見られます。という時代背景を基に声明をバックに尺八本曲を吹いたり、地唄箏曲を編曲したりして演奏を進めます。
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童謡をお客様と一緒に歌う企画も考えました。
「吉野静」は明治以後の箏歌の発展型として取り上げてみました。
そして演奏会の目玉として古典の「千鳥の曲」を大合奏曲として編曲し、さらにコーラスをゲストに迎え古典の歌を現代のハーモニーで聞いてみようという大それた企画を立ててみました。

会場は昭和音楽大学ユリホールで午後3時開演です。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。

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第17回定期演奏会奮闘記 [三曲あさお]

ずいぶんと記事をさぼってしまいました。6月まで明治大学関係,三曲あさお関係、麻生音楽祭関係の演奏会開催に携わり、動き回って、チラシその他準備して、練習して、演奏して片付けてと落ち着く暇がなく動き回っておりました。
どうやら全て無事に終わり一段落.....。記事を徐々に書き出す準備に追われています??
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三曲あさおの第17回定期演奏会が5月8日(土)麻生区市民文化センター大ホールにて開催されました。三曲あさお結成より20年目の節目ということで1000人収容出来る大ホールを借りたのはよいのですが、さてお客様は何人程来場してくれるだろうか不安の開幕です。定期演奏会ということで毎年毎年演奏する曲目は変わりますが、演奏会の準備、進行は同じことの繰り返しで、いかにスムーズにプログラムを運び、お客様を楽しませるか、会員の一致団結が鍵ではあります。三曲あさおでは演奏会をすべて自分たちの手で企画運営します。
演奏以外、曲目決定、チラシ作成発送、会場手配、練習場所確保、リハーサル、裏方、宴会まで会員各々分担をして演奏会を仕上げていくのです。
では、演奏会の一日を振り返っていろいろと会員の皆さんの奮闘ぶりをご覧下さい。

今回は前日5月7日の夜をリハーサルのためホールを取ってあり、照明や立ち位置決めなどざっと済ませて本番当日を迎えました。
朝9時集合で早速大合奏「祭り幻想」の練習が始まります。朝早くでまだ緊張感もなく皆さんリラックスして談笑しております。
リハ①.jpgリハ②.jpgリハ八木節.jpg
現代の曲が終わり古典の曲の舞台設定「毛氈、金屏風」の設営です。
リハ④.jpgリハ③.jpg
今回、2曲目の茶音頭ではその曲名通り「茶道のお点前」を曲の演奏中に披露する企画なので舞台上の位置確認とお客になる会員との打合せが入念に行われました。
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古典の出演者は和服で、現代曲の出演者は洋服で両方出る方は両方の服装を、さらに複数の現代曲に出演となるとブラウスの色も変えて......お色直しも演奏会の楽しみですね!(もちろん男性陣も衣装には凝っているようです)
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午後1時開場です。

会場外の入口付近に大きな立て看板を設置。これはチラシを発送した際、封筒の宛名書きをしていただいた松戸さんの奥様に書いていただきました。立派な書に負けない演奏をしなくては!
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受付は出番の遅い方が最初に担当、後半の休憩後は最初の出演者が担当と交代で務めます。今回も最初の不安をよそにどんどん入っています。しかし1000席を埋めるのは大変なので通路を挟んで後ろ側300席は締め切りでスタッフ専用の場所として、お客様を前の方に誘導しました。
受付.jpg客席.jpg
午後2時開演です。
古典の「乱れ」から演奏が始まりました。本手は生田流、替手は山田流が担当、尺八は琴古流です。
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2曲目が今回の特別企画、地唄「茶音頭」の演奏に合わせてお点前の披露です。
ご披露いただいたのは「宗偏流」の大宮宗裕さん(介添え)、佐藤朋子さん(お点前)です。やや退屈な地唄の演奏もお点前とのコラボレーションで緊張感のある舞台となり、お客様にも大変好評でした。
お点前①.jpgお点前③.jpg
その模様を撮影したビデオ(抜粋)をご覧下さい。



3曲目よりは現代曲の演奏に入る為、金屏風、毛氈を取り払い、照明とカラフルな衣装に彩られた舞台になります。また今回は演奏会のテーマを「邦楽曲によるお国巡り」とし日本はもとよりヨーロッパまで足を伸ばして各地の地名や風物にちなんだ曲を選択演奏してみました。

先ずは「八木節スケルツォ」です。江戸信吾の編曲による民謡八木節で、尺八の独奏をスポットライトで照らしながら演奏は始まります。
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次の曲は「月見草の詩」宮田耕八朗作曲の小品ですが、この曲を太宰治作「富嶽百景」に絡めて演奏してみました。
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月見草と聞くと私は何故かこの「富嶽百景」の中の一節「富士には月見草がよく似合う」を連想してしまうのです。
静岡県は浜松市内の高校に通っていた時分、国語の教科書にこの作品は登場しました。
幼い頃より小さいながら見慣れた富士の山。静岡県の県歌、県のシンボルマークから小中高の校歌まで富士山は気高く崇高で美しく尊い物として扱われ、歌われてきました。それが何と教科書の教材ながら「富士は俗でだめだ...」等々の否定的な物の見方が綴られていたではありませんか!特に今回取り上げた月見草のくだりは富士よりその富士と立派に相対時している月見草がよかったと言っているのである。何かカルチャーショックを受けて価値観がガラガラと崩れていく自分があったような記憶があり、今もって月見草という言葉は富士山と同義語のような感覚なのです。
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この「月見草の詩」という曲とは何も関係ないのですが自分の想いを優先してのコラボとなりました。
朗読を福田津義子さんにお願いして、そのカルチャーショックを受けた部分を聞きながら演奏しました。ちょっとそのさわりをお聞き下さい。


5曲目は「青葉の賦」です。作曲者川崎絵都夫先生に直接指導を仰いだ曲です。仙台の薫りを少しでも醸し出すようバックの映像は美しく映されます。
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バックの映像を選択、パソコンで映し出す作業を会員の鈴木豊さんにお願いしました。また、箏の出しいれ舞台設置の責任者も兼ねており演奏会の要としてなくてはならない存在です。
豊さん.jpg映写機.jpg

前半のプログラムが終わり、休憩となりました。

ロビーに人があふれ出します。三曲あさお名物「休憩のお茶菓子」がテーブルに山盛りに用意されています。しかしあっという間に無くなりました....
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後半は「飛騨によせる三つのバラード」飛騨にちなむ三つの言葉をモチーフに演奏は進みます。「歩荷」(強力さんのこと)「立円」(今で言うベビーサークル)「杉玉」(昔の酒屋の看板、酒から祭りをイメージ)
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7曲目は「恋のアランフェス」「シルクロード」のアレンジ曲2題。情熱の色ワインレッドのシャツを着た鈴木豊さん、そういえば還暦だとか...還暦には赤い.......
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8曲目には都山流本曲の「朝緑」、尺八重奏の調べを会場一杯に響かせます。
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裏では次の舞台設置の確認に余念がありません。
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箏の調絃チェック
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最後は大合奏曲「祭り幻想」でフィナーレを迎えます。
会場には作曲者で演奏指導もしていただいた川崎絵都夫先生も駆けつけくださり、会員一同緊張感を持ってハーモニーを奏でます。うん!上手く演奏出来ました。
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演奏終了後、松戸久義さんのお礼の挨拶、暖かな拍手に包まれて無事に終わった演奏会に会員一同ほっと安堵の一瞬。
また来年も大勢のお客様に喜んでもらえるような演奏会をと考えたかどうか、私は次の宴会のことしか考えていませんでした........。
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ご来場下さいました皆様本当にありがとうございました。




川崎絵都夫先生合奏指導 [三曲あさお]

定期演奏会直前となりまして、会員の練習にも熱が入ります。

朝緑.jpg都山流本曲「朝緑」練習

そんな中,今回演奏する「祭り幻想」「青葉の賦」の作曲者川崎絵都夫先生が三曲あさおの合奏指導に来てくれました。
先生のホームページに詳しく活動の様子が書かれていますが、東京芸大の作曲家を出ましてオーケストラの編曲、合唱曲,現代邦楽,舞台音楽など幅広く活躍されております。
http://www.asahi-net.or.jp/~kd2e-kwsk/
そんな大先生に?我々の拙い演奏を見てもらうのは心苦しいのですが、肩書きとは裏腹にとても気さくで楽しく、誰に対しても丁寧に指導してくれる得難い先生なのです。
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昔、私が専修大学三曲研究会の尺八を教えていた時、4年生の卒業演奏のために川崎先生に曲を委嘱をしたことがあります。出来上がった曲を抱えて合宿まで来ていただき、大変熱心に指導されておりました。その分かりやすい解説と学生に分け隔てなく接する先生の姿勢は後の私の音楽指導の方法や演奏そのものにまで影響を与えてくれました。是非その分かりやすい楽しい合奏指導を三曲あさおの会員にも見せてあげたくて、演奏会間近にもかかわらず企画してみたのです。
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午後1時練習会場へ到着した川崎先生を会員一同緊張の面持ちでお出迎えします。
挨拶の後簡単な自己紹介で「作曲家と言っても特別な才能がある訳ではなくて、皆さんが邦楽器を演奏するため一生懸命練習するのと同じで、勉強すれば誰でも作曲出来るようになるんですよ、だって僕は尺八吹けないから、尺八で演奏している人を見ればすごいなと思っちゃうもの、それと同じことなんですよ」といきなり懐に飛び込んできましたよ!
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祭り幻想の練習が始まっても川崎節は快調です。時折演奏を褒めながら「すごく良い演奏です、さらにこうするともっと良くなる。この場面での箏の役割は伴奏で、その2小節後が三絃が主役のメロディー、尺八音を抑えて.....」的確に修正を加えていきます。その様子を抜粋で3つ程以下にご紹介します。


こんな調子で2時間の指導はあっという間に過ぎてしまいまして、時間が足りないくらいでした。おしゃべりが楽しくて笑い声が絶えない合奏指導はまた、川崎先生が我々に緊張しないよう気を使ってくれたことにもよるのですが、「音楽を楽しみましょう!」「自分たちが楽しんで演奏することが、聞いてくれる人を楽しませる演奏会となるのです」というメッセージを巧みに織り込んで、私たち三曲あさお会員が本番で演奏する際の緊張をほぐすイメージトレーニングをしてくれたようです。
あっという間に楽しく時間は過ぎたのですが、先生がお帰りになった後で、何だかすごく体がだるかったのはやはり集中していて、疲れが後でどっと出たのかなと実感。
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それでもってもっと大変だったのは祭り幻想の後「青葉の賦」を見てもらった面々ですね。こちらは全員ではなく8人の小編成ですが、先生の指導が見たいので、残りの会員が取り囲むように練習を見ている中での合奏です。二重の緊張で笑い声も震えていたような........

さて!いよいよ明日は本番です。待ちに待ったこの日のために三曲あさおの1年はあります。
皆の心が一つになった川崎先生の指導の成果が実るよう頑張りたいと思います。
(いやいや、リラックスして....楽しんで......演奏をもっと良くしようと集中して........)川崎先生談

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三曲あさお創立20周年記念 [三曲あさお]

第6回勉強会
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早いもので麻生区近在の邦楽愛好家が集まって結成された三曲あさおが20周年を迎えました。
平成2年に産声を上げ、箏尺八4流派が全て揃って一緒に合奏を楽しもうと活動を始めたのが私35歳の時です。こんなに長い付き合いになるとは予想だにしておりませんで人生の後半は三曲あさおとともにあったようなものです。
麻生区という町を拠点に三曲あさおの邦楽合奏を発信し続けて、今やこの団体はかなり認知度も高くなってきました。街中で声をかけられたり、飲み屋の席で尺八の話をしていると三曲あさおの演奏に来た事がある人がいたりしました。
生田山田都山琴古4流派ミックスジュースのような、演奏の善し悪しは別として、邦楽合奏の楽しみを追求してきてそれなりに結果を残せてきたのは会員の皆さんの協力と努力のたまものですね。いづれは川崎市、神奈川県の貴重な文化団体となることも視野に入って来た???

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さて、今年の初めに三曲あさお恒例の勉強会と、創立20周年記念パーティーが開催されました。
勉強会はいつもは非公開で行われてきましたが、今回20周年記念でホールを借り公開演奏としてお客様を呼んでの開催となりました。
場所は新百合ケ丘駅近くの青葉幼稚園のホールです。14曲がエントリーし皆さん力演して盛り上がりました。

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そんな中で20周年の間に亡くなった会員もおり、追善の意をこめての演奏も披露されました。平成19年に亡くなった齋藤辰彦さん、昨年亡くなった初代会長の牧尾孝之助さん、お二人に御詠歌と尺八演奏が捧げられました。公開とはいえあまり宣伝はしなかったのですが、たくさんのご来場をいただき暖かい拍手が続きました。

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町田会長.jpg町田三曲協会会長:原曽風山さん

三曲あさお創立20周年記念パーティー

演奏終了後場所を新百合ケ丘駅前「ホテルモリノ」に移して三曲あさお創立20周年記念パーティーが始まりました。
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先ずは会長の私船明が会員の皆様への感謝とこれからも仲間として一緒に会を盛り上げましょうと挨拶後、来賓のかたがたのご祝辞をいただきました。将棋の斎田茂様にはうんちくに富んだお話しを、詩吟の佐藤伸風様には吟詠を会員の渡邊さんの伴奏で披露くださいました。町田三曲協会の原曽風山様には同じ邦楽の会員を抱える立場として貴重なアドバイスをいただきました。

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斎田茂:日本将棋連盟六段、公式指導員の資格を有し麻生区役所、登戸区役所にて毎週将棋の指導にあたっています。

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佐藤伸風:詩吟天風流天伸会会長、麻生邦楽友の会幹事

おいしい料理と飲み放題のお酒でかなり気持ち良くなってきたところで、アトラクションとしてクイズに答えて賞品をゲットする「邦楽イントロクイズ」が開始されました。古典現代混ぜて邦楽の曲から一部を聞かせて曲名を答えるゲームです。時々歌謡曲も混ざるので酩酊状態の人にはなかなか答えられません。やはり男性陣より女性陣のほうが多く正解を出しましたね!賞品が出ると聞くと女性は目がらんらんと.........
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最後はイントロクイズで出した歌謡曲を皆さんで合唱してパーティーはクライマックスを迎えました。
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さらに2次会......3次会......深夜の麻生の街の奥深く20周年記念飲み会は続きました。
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定期演奏会準備 [三曲あさお]

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三曲あさお第17回定期演奏会のお知らせ
三曲あさおの活動の締めくくりともいえる、定期演奏会が近づいてまいりました。
毎年毎年、演奏する曲を選定して、練習して、本番を迎える同じ事の繰り返しなのですが、練習でも本番でも新たな驚きや感動があり、(失敗も....)また次を目指して頑張りたくなります。古い古曲に限らず現代の作品も取り上げています、もう100曲以上演奏したのでしょうか。全員で合奏する曲だけでも「冬の一日」「シルクロード」「風土韻律」「津軽の四季」「オーロラ」「アクシス」「残光の彼方に」「秋麗の賦」「子供のための組曲」「ディベルティメント」などなど。どれも上手ではありませんでしたが楽しんだ事は間違いありません。

また、一人一人の力は微力でも皆で力を合わせれば立派な舞台となります。箏三味線に限らず邦楽のお稽古は先生との一対一の対面による技術習得が主で合奏を皆で楽しむという練習や演奏が無いように思います。流派を超えて皆で合奏しながら年1回の舞台目指して練習を重ねて行く三曲あさおのやり方は大変なこともありますが、一つの演奏のあり方を模索してきた結果が出てきているかなと思っております。
三曲あさおの演奏会に来場いただくお客様の数は年々増え続けています。毎年楽しみにしておりますというファン?も少なからずおり、邦楽の演奏を楽しんでいただいているようです。
思うにプロの演奏は高い技術力や突出したカリスマ性が魅力であり、アマチュアにはとても出来る事ではありませんが、舞台を構成してお客様を楽しませるという事に限ればプロもアマチュアもあまり差は無いように思います。いかにお客様に楽しんでいただくかは演奏する側の工夫次第で高いレベルの舞台が作れると確信している次第です。

今年は「邦楽曲によるお国巡り」と副題をつけましたので全部ではありませんが各曲それぞれ各地の風物、民謡、風景を織り込んでいます。舞台演出もビデオプロジェクターによる風景の投影や茶道のお点前を舞台上で実演したり、文学作品を朗読しながらの合奏と工夫を凝らしております。多くのご来場をお待ちしております。

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定期演奏会に皆様をご招待する案内状の準備風景です。
チラシと挨拶文を印刷して、封筒に入れていきます。そして会員の松戸さんの奥様が書の専門家で、毎年鮮やかな宛名を書いていただいています。「このような立派な字で自分の名前を書いてもらい感激です」とわざわざお礼の電話をいただく事も。もはや演奏会の一部となっています。

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今年の大合奏曲は川崎絵都夫作曲の「祭り幻想」を取り上げる事にしました。
この曲は「邦楽教育を推進する会」の委嘱による作品で、子供たちが邦楽器を使って合奏する為に書かれた比較的やさしい合奏曲です。とはいえ日本各地の民謡や祭りの音楽をテーマにしているため、皆知っているメロディーが次々に出てきます。音程やリズムがしっかりしていないと合奏の善し悪しが露呈してしまいます。そこで今年は練習の内容を充実させるために作曲による講習指導を企画しました。作曲者川崎絵都夫先生にあさお練習を見てもらい指導をいただくというものです。平均年齢が高く、各流派混在のアマチュア団体で上手ではありませんが....と恐る恐るお願いしたところ大変快く受諾いただき、あっさりと指導が決定しました。さーて5月2日の指導日目指して会員の練習は盛り上がりを見せています。
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第6回勉強会のお知らせ [三曲あさお]

来年1月10日(日)に三曲あさお恒例の第6回勉強会が開催されます。定期演奏会とは別に普段取り上げない曲や難しい曲に挑戦するいわば腕試しの会です。
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今回エントリーされた曲は14曲、地唄では「萩の露」「末の契り」「嵯峨の秋」現代曲では川崎絵都夫「青葉の賦」菊重清峰「竹紫玄明」などがあります。宮田耕八朗の曲では尺八のウルトラテクニックがある「草笛の頃」、ほうせんかにまつわる歌を三つ集めた「ほうせんか三題」がちょっと面白い。
尺八重奏ではネプチューン作曲の三重奏「青風」、五重奏にアレンジされた山木幸三郎編曲「アランフェス協奏曲」がどこまで合奏をまとめられるか?
御詠歌もあります。以前ご紹介した「南こうせつ」作曲の「まごころに生きる」という曹洞宗梅花流の現代御詠歌と真言宗密厳流の「紫雲」を尺八で演奏するというものです。これは先々月亡くなられた牧尾さんを偲んでの追善曲となります。

前回までは非公開で文字通り会員同士の勉強会だったのですが、平成2年に結成された三曲あさおが来年でちょうど20周年を迎えるため、記念イベントとして会場を借りて公開演奏会としました。

青葉全景.jpg川崎青葉幼稚園全景
その会場が川崎青葉幼稚園の2階ホールというちょっとかわいらしい所となりました。新百合ケ丘駅から徒歩10分あまりのところにあるこの幼稚園は土日や祝日など休園日に地元の麻生管弦楽団や合唱サークルに練習場所としてホールや教室を解放しており、園長さんとあさお会員が知り合いだったったこともあって今回特別に場所を提供していただきました。舞台は園児が並ぶスペース分ですので少し狭いですが100人以上は入れる客席が余裕です。
あまり練習時間が取れなくて拙い演奏ですが、お時間ございましたらどうぞご来場下さい。

青葉ホール.jpg園内.jpg

老人いこいの家 [三曲あさお]

11月28日(土)麻生区にある「老人いこいの家」で春の海を演奏してきました。
いこいの家春の海.jpg

これはいこいの家を利用する地元の文化サークルや老人会の皆さんが集まり親睦を深める「発表交流会」の出し物として三曲あさおも呼ばれたものです。
実はこのいこい家は今、三曲あさおの練習場所として借りている所なのです。
いこい全景.jpg


4〜5年前よりあさおの会員の数が増え、練習場所として使用していた麻生市民館の和室や視聴覚室では入りきれなくなりました。そこで栗木台にある自治会館に場所を移していたのですが、それでも2〜3曲一度に練習を始めるとお互いの音が交錯して良く聞こえない状態で、練習場所の確保に頭を痛めていました。
そんな時にあさお会員の石橋さんが老人いこいの家を紹介してくれたのです。石橋さんはいこいの家の運営委員としてこの施設利用に関わっており、日曜日は閉館していたいこいの家が試験的に日曜日も利用可能となったことで是非利用をと勧めてくれたのです。
いこいホール.jpgいこい会議室.jpgいこい卓球.jpg

実際に施設を見て、部屋数が多く壁で区切られており、しかも単独で借り切ることが出来るので練習場所としてはこの上ない贅沢な場所でした。老人いこいの家という名称もあさお会員の平均年齢が60歳を超えた今は皆さん抵抗は全くありませんでしたね。

松竹梅.jpg
今は試験的な利用ということで利用料金がまだ設定されておらず、無料というおまけが付いていて三曲あさおにとっては経済的にも願ったりかなったりの場所なのです。そんな訳で交流会のイベントに老人いこいの家利用者代表として演奏を披露してきたという次第です。

いこいの家.jpg

三曲あさお初代会長牧尾さん逝く [三曲あさお]

9月26日三曲あさお初代会長牧尾孝之助さんの通夜がしめやかに執り行われました。

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平成2年結成された三曲あさおですが、牧尾さんは当初発起人として塚本さんや岡崎さんとともに会員募集や会議のとりまとめを指揮し、三曲あさおの基礎を築いていただきました。その後初代会長として第7回の定期演奏会まで会員を導いてこられました。
ユーモアにあふれる言動と暖かな人柄で、流派の異なる雑多なこの団体を包み込まれ、とかく技の優劣や曲の解釈でぎくしゃくしがちな練習や演奏会をまとめてくれました。小柄な体格でいつも笑顔を絶やさぬ牧尾さんの姿が忘れられません。

牧尾さん葬儀②.jpg

第11回定期演奏会までは元気に練習や宴会に参加されておりましたが、体調を崩し入院されてからは手も不自由となり尺八を持つのもままならぬ闘病生活に入りました。ご遺族の話では晩年ベッドで「もう少ししたら片手でも尺八を持って吹くことぐらいはできるかなあ、尺八はどうなっている?しばらく吹いていないからカビが生えているかもな」と三曲への復帰を強く願っていたそうです。

訃報を聞き、葬儀の日時を会員へお知らせしましたが三曲あさおの元会長ということで何とか尺八による献奏を出来ないかと考え、ご遺族の了解を得ました。
曲は第2回研究発表会で演奏した「虚鈴」を選びました。
楽譜.jpg虚鈴③.jpg


当日は5分ほどに簡略化した楽譜をしたため、コピーして持参しました。麻生区栗木台にある林清寺の葬祭場に午後6時到着し、会員とともに通夜の席につきました。焼香が一通り済み、読経が終わった所で尺八を取り出し会員一同整列して虚鈴を牧尾さんの棺に向かって吹奏し始めます。単純なメロディーですが、えも言われぬ静寂感が漂い会員の息がピッタリ合って演奏出来ました。遺影の顔が微笑んだような気がしました。
ご冥福をお祈りいたします。合掌。
虚鈴吹奏①.jpg虚鈴吹奏②.jpg


会長牧尾孝之助、研究発表会挨拶より
第1回研究発表会
「三曲あさおは結成以来満3年経ちました。もしやと期待をこめて投じた一石の波紋が友から友を呼び、異色とも言える邦楽アンサンブルを誕生させました。流派を超えた交流で心と心が触れ合い、お互いに共鳴するこの快いムードを大切にしてこれからも頑張りましょう。」
第4回研究発表会
三曲あさおは自由な雰囲気をモットーにしています。邦楽アンサンブルの魅力に惹かれてグループを組んでからもう7年目です。リーダーにも恵まれコツコツと勉強を続けておりますが、1曲1曲貴重な財産が増えてゆく喜びはまた格別です。1997年を更に実りある年とするよう多いにがんばりましょう。第4回研究発表会にあたり「練習は本番のように、本番は練習のように」釈迦に説法ながらひと言添えてご挨拶といたします。

牧尾さん写真.jpg


第24回麻生音楽祭 [三曲あさお]

音楽祭全景.jpg

6月、7月は麻生区の音楽の祭典「第24回麻生音楽祭」が2ヶ月間に亘って開催されます。6月27日はアンサンブルの部の発表会でした。演奏会場の麻生市民館大ホールでは17の団体による各種様々な演奏が披露されました。
三曲あさおは第6回からの参加ですから、参加団体の中では麻生弦楽合奏団、オカリナを楽しむ会に次ぐ古株となってしまいました。その頃はたしか6団体くらいしか参加しなかったように記憶しております。そういえば三曲あさおのメンバーも初期からの会員は塚本、岡崎、高野、古藤、仲山、山崎、松戸、と私だけですね。ずいぶんと会員の数も増えました。
演奏するジャンルも初期はクラシックやギター、オカリナ、邦楽などアコースティックな楽器のみで中には手作り楽器のアンサンブルというのもありました。それが今やジャズ、ロック、カントリー、ハワイアン、ブラスバンド、大正琴まで加わってにぎやかになった反面、1団体の出演時間が15分と短くなってしまい演奏には不満が残る音楽祭ですね。

また、ただ参加団体が次から次へと出演して演奏するのではまとまりのない羅列のコンサートになってしまい、もったいないとの声から昨年度より参加団体の有志による合同演奏を始めました。今回も麻生区のイメージソング「かがやいて麻生」をピアノ、ギター、弦楽合奏、ブラスバンドの皆さんと一緒に尺八を吹いてきました。

ケンタウロス合奏.jpg
三曲あさおの演奏曲は「ケンタウロスの矢」です。5月に定期演奏会が終わったばかりで音楽祭まで1ヶ月と時間が無いため、新年の勉強会で演奏した曲を出しました。いささか疲れが残っているのか練習はあまり芳しくなかったように思いますが、そこは年の功....じゃなかった演奏経験豊富な皆さんです、本番は見事に乗ってくれました。

輝いて麻生.jpg
三曲あさおの演奏に引き続き「かがやいて麻生」の合同演奏です。
大津留、齋藤、船明の尺八3人で参加しました。いきなり合奏というわけにはいきませんで、午前中にリハーサルが隣の大会議室で行われました。
弦楽合奏のメンバーが先に来て音合わせをしている所へ、我々3人の白髪頭が入ってきて、やおら尺八を取り出します。弦楽の方々少し怪訝そうな顔で我々を見つめます。「かがやいて麻生の演奏に参加されるんですか?」と聞かれて「はい、勉強させてもらいます」と我々、皆さんちょっと不安そうな顔、そりゃ邦楽は普段こんな曲は演奏しませんよね。違和感というより別世界(音楽以外)の人間扱いかも....。
ギター、ブラスも加わっていざ合奏を始める段になって、「尺八の方、楽譜はお持ちですよね?前奏8小節やってから歌になります、間奏3小節で3コーラス全部やりますけどお分かりですよね?」と念を押されてしまいました。

麻生区イメージソング.jpg

邦楽は難しい古典を練習し演奏しているとの認識はあるのでしょうが、使っている楽譜が邦楽独自のものだし、いわゆるハーモニーやリズムといった共通の要素が少ないため、音楽を演奏しているという認識は無いように思われます。
これは一般の人にとっても同じような感じ方で受け止められています。
邦楽の演奏会へ誘うと「分からないし知らないし楽しそうじゃない」との返事が多く返ってきます。邦楽でも古典はさておき現代曲には結構面白く,リズム感たっぷりの曲もあるのですが、知らない曲には二の足を踏むようで,その代わり一つでも知っている曲(アレンジされたクラシック、ポピュラー、映画音楽、歌謡曲などの曲)があるとその演奏会は1〜2割はお客様が増えます。
コンサートのあり方は様々なれどお客様を楽しませるという1面では邦楽はまだまだコンサートの種類が少ないと言えるかなあ。
◯リハーサルの演奏一部です。

さて、リハーサルを無事こなして本番もそつなく演奏出来ました!他の楽器の音量に埋没して聞こえたかどうかは定かではありませんが....。

奏さんとの合奏.jpg
10分の休憩後また箏のグループによる演奏がありました。「グループ奏(かなで)」による日本古謡の演奏です。
箏演奏家の谷口恵美子さんが文化庁・「伝統文化をこどもに」委託事業に参加して子供達を集め月2回童謡を中心に箏を教えているグループで小中学生あわせて20名程います。かわいい子供達が浴衣姿で「ないしょ話」「てるてる坊主」「荒城の月」などを演奏しました。
恥ずかしながらこういう事業があることを知らなかったのですが邦楽の底辺拡大に人知れず努力されている谷口さんに敬意、しかし子供達は受験で中断してその後なかなか復帰してくれないのが悩みだそうな。
で、谷口さんの依頼により荒城の月を尺八賛助演奏しました。元気な演奏に我々も若返ってくるようで何とも清々しい気分ではありました!うん

午前中のリハーサルより始まって3曲を演奏し出番が終わったのが午後3時半、外は太陽がじりじり照る真夏日。いやーよく汗かいた。ということで夜は盛大に打ち上げ、ビールで喉を潤し,2次会まで足を伸ばして結局疲れが取れなかった.......。
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