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2009年美術館探訪

2010年ももう5日経ってしまいました。
うかうかしていると光陰矢のごとしですな。

今後の方向性を考える上で、まずは現在の立ち位置を把握することが肝要かと。
さすれば現在までの足跡すなわち過去を振り返らんと欲す。
しかるに2009年回顧。
テーマは・・・美術館巡り。

ナント友に触発されてからにわかアート好きになった私だけれど、2009年は結構いろんな展示やらお庭やらを見に行った気がする。
ので、振り返る。
私は何が好きで、何で好きなのかな。

0112:箱根ラリック美術館
0322:電車とバスの博物館
0426:十和田市現代美術館
0502:水戸芸術館「チェ・スーメイ」
0814:兼六園・成巽閣
0814:金沢21世紀美術館「愛についての100の物語」
0902:MOA美術館
1107:西村画廊「横尾忠則 東京のY字路」
1113:有馬温泉 太閤の湯殿館
1114:北野異人館(うろこの館、風見鶏の館)
1114:神戸ビエンナーレ2009
1115:姫路城・好古園
xxxx:東京都庭園美術館「ステッチ・バイ・ステッチ 針と糸で描くわたし」
1219:川村美術館「静寂と色彩:月光のアンフラマンス」
1220:フランス大使館「NO MAN'S LAND」

洗いだせたのは15。
こうやって見てみると、展示目的というよりも、“美術館”という空間に行きたいという動機が強かったみたいね。
純粋に展示を目的としていたのは、「横尾忠則 東京のY字路」だけかもしれない。
横尾さんが10数年撮りためてきた東京のY字路が雑居ビルのワンフロアの壁にバーっと並んでいるだけの展覧会。
何がどうってわけでもないんだけど、すごい面白かった。

Y字路がどういう経緯で生まれたのかなんざ知らんけれども、とにかく、直感的にしんどそうな具合にY字路が存在していて。
だってYだよ、Y。
地図上で見たり、はたまた地上だとしても横から見たりしたらば別に何の感慨もなくやり過ごすのかもしれないけど、実際絵としてまじまじと見ると、いやー、しんどそう。
90度を切る不安さっていうのかな。
そういう不安さというか、無理してる感がY字路にはある。
一度Y字路を正面から見てみ。
意外としんどいから。
ちなみにY字路の正面とは、「Y」の字を下から上に見た感じとします(私定義)。

さて、Y字路。
すごい不自然な空間を生み出しているんだけど、うまい具合に住宅に角度をつけて納めたり、自動販売機を置いてみたり、植栽をあしらってみたり、なぜだかどうしてなじんでる。活用してる風。
そういう自然な人為が健気で、美しくて、愛おしくて。
一か所だけだとフーンて見過ごしてしまいそうな空間。
それが四方の壁にバーっと並んでいるの。
圧巻ですね。

次第にどのY字路がタイプか選別してみたりして。
友達の家に泊まりに行ったときに、卒アルを見ながらどの子が一番かっこいいか(orかわいいか)でキャアキャア言う感覚を、まさかY字路に抱くとはつゆ思わず。
卒アルの写真も、だいたいみんな丸い顔して、だいたいみんな二つの眼でこちらを見つめ、だいたいみんな鼻が一つと口を一つ有している点においてまったく同じなのに、好みが分かれる。
みんなほとんど一緒なのに、でも誰ひとりとして同じでない。
それが面白いし、そこに価値があるんですよ、Y字路も。
何気ない街並みのひとコマひとコマが唯一性を持っていて、代替不可能な価値がある、と。

そういうのって見ようとしないと見えないんだよね。
てゆうか、「見える・見えない」というより、「(そう)見る・見ない」と言った方が正しいですな。

Y字路展の振り返りから、我ながら意外な方向に話が展開していったけど、何より、街を観察する、街を収集するという超自己満足的娯楽の素晴らしさを味わえたのがよかったです。
路上観察万歳。

ひとしきり疲れたわん。
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