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No man's Land [日常]

7:30に目覚ましが鳴る。
私は寒くて、もぞもぞと毛布にくるまったまま。
朝日はまぶしい。
朦朧とした意識の中で、起きたくない体を飼いならす。
少しずつ目覚めよう、もぞもぞ。

次に目が覚めたのは10:00だった。
携帯の充電が切れ、スヌーズ機能が停止した途端、私の意識も停止した。
温い毛布の中ですべてが停止した。
唯一停止しなかったのは太陽の西進。
お昼の訪れを伝える陽射しだった。

今日は晴天だった。
出かける決意が固まったのは14:00をすぎたころ。
重い腰を持ち上げるのに2~3時間かかったのに、ひとたび家を出たら30分で広尾に着いた。

フランス大使館に行った。
新庁舎を建設したそうな。
旧庁舎は解体し、大手N不動産に売却。分譲される模様。

そんな解体前の旧庁舎を使って好き放題アートしようぜ!って感じのイベントに行ってきた。
その名も“No man's Land”。
引っ越しを終え、誰のものでもなくなった場所。

高校の文化祭のように、各部屋が展示室となって世界が広がっている。
壁を塗りたくってみたり、書類をシュレッドしてみたり、事務所の痕跡を残しつつも、まったく異なる空間を作り出しているのが痛快。
役所的な場所がまったく逆の使われ方をしていること、それ自体が痛快。

カフェスペースが好きだったな。
もともとあった、何の変哲もないベンチを組み合わせて背もたれつきの長椅子を作ってみたり。
プラすのこを切って立てて、傘立てにしてみたり。
ありふれた大量生産のたまものであるプロダクトが、オンリーワンのクラフトになる。

あ、こう使う!
あ、こう表現するの!

っていう気持ちいい驚きが気持ちいい。

とはいえ1時間もたない私はとっとと退出し、天現寺カフェにてはちみつケーキを喰らうものの、正直コスパいまいちとの感慨を得て、恵比寿の有隣堂でクリスマスプレゼントを購入し、帰宅。
エゴじゃない文化祭やりたい。
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