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建築勝負 [雑記]

ヨウジヤマモトの娘、山本里美(ファッションデザイナー)は言った。

建築ですと「これくらいのバジェットで、ここだけはキープしながら、こういう風にしてください」という注文があると思いますが、私の仕事の場合はないんですね。やりたい放題やって「共感する人だけ着てください」という職業なので、ある意味楽観的で、ある意味残酷なんですよ。

建築っていうものは、とかく制約の多い表現法だと思う。
100%自由な表現はできない。
頭の中で最高の建築物を描いたとしても、構造的に建てられるかどうかは別の話。
土質や斜度など、立地によって可能な建築も制限される。
また作るモノがあまりに巨大だから、費用の面でも自由でない。
まー、費用に関しては、奇特な大富豪が湯水の如く湧き出るお金を持ち合わせていたら、この限りではないが。

とにかく、100%自由な建築は不可能。
むしろ様々な制約やら条件の中でいかにベターなものを作るかが勝負かもしれない。

いかなる建築物も唯一無二のモノである。
ひとつとして同じ場所に建つ建築物はありえないからだ。
代替がない。
その唯一性をいかに捉えるか、生み出すかが、勝負。

翻って、その建築物を利用する人、住む人の視点に立ってみたい。
はたして、自分はその場所の唯一性に気づけるか?
私は、そこではないここを選び取る必然性に気づけるか?

使う人を置いてけぼりにするのも、また違う話。
一体全体、何が幸せなのか。
何が幸せを決定づける要素なのか。
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