カナダ、史上最多の金メダル13個を獲得 [バンクーバー五輪]
カナダは2月27日、男子カーリング、男子スピードスケート団体追い抜き、男子スノーボードパラレル大回転の3種目で金メダル3個を獲得し、今大会の獲得数を13個として、最終日を待たずにトップを決めた。金メダル13個は、1976年インスブルック大会のソ連、2002年ソルトレイクシティ大会のノルウェーと並び冬季オリンピック史上最多である。
金メダル獲得数は27日終了時点で、2位ドイツが10個、3位アメリカが9個。最終日は男子ノルディックスキー距離50キロと男子アイスホッケー決勝の2種目だけで、カナダが抜かれる可能性はなくなった。カナダはアメリカとの男子ホッケー決勝に勝利すれば、歴代単独トップとなる。
また、冬季オリンピックで開催国が金メダル獲得1位となるのは、1932年レイクプラシッド大会のアメリカ(6個)、1952年オスロ大会のノルウェー(7個)に次いで3度目。開幕前には、開催国で唯一金メダル獲得がないというジンクスに悩まされていたのが嘘のような活躍ぶりだ。
なおカナダのメダル獲得総数は、26個で確定した。アメリカは現在36個で、アイスホッケー男子で金か銀が加わるため、2002年ソルトレイクシティ大会でドイツが獲得した36個を抜き、歴代単独1位となることが確定した。
金メダル獲得数は27日終了時点で、2位ドイツが10個、3位アメリカが9個。最終日は男子ノルディックスキー距離50キロと男子アイスホッケー決勝の2種目だけで、カナダが抜かれる可能性はなくなった。カナダはアメリカとの男子ホッケー決勝に勝利すれば、歴代単独トップとなる。
また、冬季オリンピックで開催国が金メダル獲得1位となるのは、1932年レイクプラシッド大会のアメリカ(6個)、1952年オスロ大会のノルウェー(7個)に次いで3度目。開幕前には、開催国で唯一金メダル獲得がないというジンクスに悩まされていたのが嘘のような活躍ぶりだ。
なおカナダのメダル獲得総数は、26個で確定した。アメリカは現在36個で、アイスホッケー男子で金か銀が加わるため、2002年ソルトレイクシティ大会でドイツが獲得した36個を抜き、歴代単独1位となることが確定した。
カナダ女子ホッケー代表「氷上のパーティ」を謝罪 [バンクーバー五輪]
2月25日に女子アイスホッケーで優勝したカナダ女子代表は、表彰式を終えて無人となったリンクで酒盛りや写真撮影などの祝賀パーティを行った件について、26日に謝罪した。
決勝でアメリカを破り3連覇を果たしたカナダ女子代表は、表彰式を終えて報道陣や観客のほとんどが引き上げると、ユニフォームを着て金メダルを首に下げ、リンクに戻って来た。それから缶ビールとシャンペンを飲み、葉巻をくわえ、リンクに寝そべり、記念撮影を行った。中には整氷車の運転席に座り、クラクションを鳴らした選手もいた。国際オリンピック委員会のマーク・アダムズは、この件について調査すると述べた。
批判を受けてカナダアイスホッケー連盟は、26日に謝罪した。「一時の興奮により、パーティがロッカールームの範囲を超え、あるべき節度を越えてしまいました。国際オリンピック委員会とカナダオリンピック委員会にご迷惑をおかけしたことを、申し訳なく思います。」
開会式で宣誓したキャプテンのヘイリー・ウィッケンハイザーは、こう述べた。
「パーティはプライベートな空間で行われるべきでした。リンクには人はいないと思っていました。」
ウイングのジェイナ・ヘフォードは、こう釈明した。
「チームにスモーカーはいません。葉巻を持ったのは、お祝いの印としてです。私たちは、ビールを少々飲んだだけです。ただ、それだけです。」
チーム最年少のマリー・フィリップ・プーランはまだ18歳だが、ケベック出身の彼女はブリティッシュコロンビア州で飲酒が認められるのは19歳以上だと知っていたかと問われ、こう答えた。
「その時は知りませんでした。金メダルを獲れたことがとてもうれしかったので、選手たちとリンクで喜びを分かち合いたかったのです。こんなことになってしまい、本当に申し訳なく思います。今回のことは、いい教訓になりました。」
バリー大学でスポーツ・マネジメントを教えているダーリーン・クルーカは、酒造業者が主要なスポンサーであるオリンピックにおいて、選手たちに純粋であることを求めるのは偽善だと主張した。またインターネット掲示板では、ホッケー女子代表への非難は女性差別・国家主義と批判する声があがっている。
「もしもアメリカが勝ってこんなことをしたら、これくらいの批判ではすまなかっただろう。皆がいっせいに『アメリカ人は品位がない』と言い出したに違いない。」
またかなり多くの人が、ナショナル・ホッケー・リーグ(NHL)では男性が何の批判もなしに似たような乱痴気騒ぎをやっていることを指摘している。CBCの「ホッケー・ナイト」リポーターのエリオット・フリードマンは「国際オリンピック委員会は、スタンレー・カップ決勝について調査する模様です」と皮肉った。
ジョージス大臣が空港で暴言 [保守党]
ヘレナ・ジョージス女性の地位担当大臣が誕生日の2月19日、プリンスエドワード島州のシャーロットタウン空港で、モントリオール行きのエアカナダ便に搭乗する際、空港職員に暴言を吐いた件で、大臣は26日に謝罪した。しかし空港職員らの怒りはおさまらず、野党議員らは大臣辞任を要求している。 ジョージス大臣は秘書を伴い、空港に出発時刻ぎりぎりに到着した。そのとき、空港職員が「ブーツを脱がないと警報が鳴ります」と告知したにもかかわらず、大臣はそのままゲートを通過しようとしたので、職員は椅子に座ってブーツを脱ぐよう指示した。すると大臣は激怒し、プラスチック容器にブーツを叩きつけて大声でこう叫んだという。
“Happy fxcking birthday to me. I guess I'm stuck on this hellhole.”
大臣はさらに、ロックされた検査室のドアをこじ開けようとした。また、空港には出発の2時間前に到着するよう要請されると、こう答えたという。
「搭乗時刻について、私に説教する必要はないわ。私はあなたたちのために、ここでケツを上げて働いているのよ(I've been down here working my ass off for you people)」
ジョージス大臣は26日、謝罪の声明を発表した。
「シャーロットタウン空港で飛行機に乗ろうと急いでいて、何人かの職員と感情的に話してしまいました。私の勤務状況と個人的状況に関係なく、不適切な行動について空港およびエア・カナダ職員に謝罪します。」
だが野党議員らは、大臣への批判を強めている。新民主党のパット・マーチン下院議員は、一般の乗客がそのような行動をとれば搭乗を拒否され、最悪の場合逮捕されるか、下手をするとテーザー銃で撃たれるだろうと述べ「彼女の振舞いは、子供が駄々をこねているかのようだ。彼女は大臣としてのモラルを欠いているので、辞任すべきだと思う」と辞任を要求した。
自由党のウェイン・イースター下院議員は、こう述べた。
「彼女が搭乗できたのは、VIPだったからだということは明らかだ。」
自由党のコリン・ケニー上院議員は、次のように批判した。
「ドアを叩き叫ぶことは、飛行機に乗る際の通常の方法ではない。公共の場ではそのような振る舞いをすべきでないということを、誰かさんは知るべきだ。」
首相官邸は、次のような短いコメントを発表した。
「ジョージス大臣は、自分の行動について謝罪しました。この問題はもう終わりです。」
1991年にはアラン・レッドウェイ住宅大臣(進歩保守党)が、飛行機に搭乗する際「友人が銃を持っている」と冗談を言ったため、航空法違反に問われ辞任した前例がある。航空法は、空港で「銃」「爆弾」などの言葉を発しただけで逮捕できるものだったが、2007年、本気で脅迫した場合以外は罪に問わないことになった。
写真:ヘレナ・ジョージス女性の地位担当大臣(ちょっと古いです)。
「カナダの日」メダル4個、金メダル1個、ホッケーでロシアに勝利 [バンクーバー五輪]
カナダは2月24日、1個の金メダルを含む4個のメダルを獲得し、金メダル数7個でアメリカ・ドイツと並び、参加国のトップに立った。あと4日の日程を残しているが、金メダル数7個はすでにカナダの史上最多記録に並んでいる。この日はボブスレー女子2人乗りで、カナダのケイリー・ハンフリーズ&ヘザー・モイズ組と、ヘレン・アッパートン&シェリー=アン・ブラウン組が今大会初めての1・2フィニッシュを達成した。会場のウィスラー・スライディングセンターは、公式練習から転倒が続出した難コースのうえ、カナダ以外の国はほとんど練習の機会がなく、地元チームに有利と言われていた。
ショートトラック女子3000mリレーでは、ジェシカ・グレグ、カリーナ・ロベルジェ、マリアンヌ・サンジェレ、ターニャ・ビサンのカナダが銀メダルを獲得した。1着でゴールした韓国は失格となった。
スピードスケート女子5000mでは、カナダのクララ・ヒューズが銅メダルを獲得し、37歳の彼女にとって最後と思われるオリンピックを、見事な有終の美で飾った。ヒューズは冬季オリンピックで4個、夏季オリンピックで2個のメダルを獲得し、通算6個で親友のシンディ・クラッセンと並び、カナダ人最多のメダル獲得者となった。
そしてカナダにとってはまだ、ホッケーが残っている。この日はさらに、カナダがアイスホッケー準々決勝で宿敵ロシアを下し、準決勝に駒を進めた。カナダは、ソ連時代から負け続けていたオリンピックでついに雪辱を果たした。いっぽうロシアは、ソ連から国名が変わって以来一度もメダルを獲得していない。
事実上の決勝戦とみなされたカードは、カナダが攻撃重視の布陣を敷くロシアに対し、アレキサンダー・オベチキン(ワシントン・キャピタルズ)とエフゲニー・マルキン(ピッツバーグ・ペンギンズ)に、それぞれリック・ナッシュとマイク・リチャーズをマークにつけ、攻撃力を削ぐいっぽう、試合開始24分で23本のシュートを浴びせ、6つのゴールを決めて試合を決定付けた。
五輪開会式、ケベックでは不評 [バンクーバー五輪]
カナダで22年ぶりに開催されたバンクーバー・オリンピック開会セレモニーでは、先住民とその後の移民の歩んだ歴史や、太平洋から大西洋までのあらゆる地方出身の芸能人・スポーツマンが紹介された。歌ったのはニッキ・ヤノフスキー、ブライアン・アダムスとネリー・ファータド、サラ・マクラフリン、k.d.ラング、ミーシャ・ブルガーゴーズマン、ガルー。オリンピック旗を運んだのはベティ・フォックス、ドナルド・サザランド、ロメオ・ダレール、バーバラ・アン・スコット、アン・マレー、ジャック・ビルヌーブ、ボビー・オア、ジュリー・パイェット。聖火を運んだのはリック・ハンセン、カトリオナ・ル=メイ=ドーン、スティーブ・ナッシュ、ナンシー・グリーン=レイン、そしてウェイン・グレツキーと、各界を代表するカナダ人が惜しげもなく投入された。
ヤノフスキーは予想通り、国歌を英仏2か国語バージョンで歌った。旧仏領ハイチ出身ミカエル・ジャン総督の開会宣言も、英仏2か国語で行われた。バンクーバー・オリンピックにおいてカナダは、そのバイリンガリズムを世界にアピールすることに成功したように見える。
冬季オリンピックにはケベックの選手が多いことが知られているが、ケベック州ではケベック人の登場が少なかったことに不満の声があがっている。歌手では予想されたセリーヌ・ディオンが登場せず、ガルーただ一人であり、開会式でのフランス語があまりに少なすぎるというのである。
カナダ選手団旗手を務めたクララ・ヒューズは、オリンピックで通算4個のメダルを獲得したゲータン・ブシェが起用されなかったことは重大な誤りだと語った。ケベック連合のリシャール・ナドー下院議員は、フランス語があまりに少ない開会式に失望と衝撃を覚えたとコメントした。「ジュルナル・ド・ケベック」コラムニストのドナルド・シャレットは、「バンクーバー冬季オリンピック組織委員会(VANOC)は、カナダが二つの偉大な民族によって建国されたということを世界に示すためにより大きな努力を払うべきだった」と主張した。「ラ・プレス」コラムニストのルジャン・トランブレーは、皮肉たっぷりに「開会セレモニーはロッキー山脈、平原地帯、そして大西洋地方と、ケベックを除くカナダ全域を的確に描写した」と論じた。
ヤノフスキーは予想通り、国歌を英仏2か国語バージョンで歌った。旧仏領ハイチ出身ミカエル・ジャン総督の開会宣言も、英仏2か国語で行われた。バンクーバー・オリンピックにおいてカナダは、そのバイリンガリズムを世界にアピールすることに成功したように見える。
冬季オリンピックにはケベックの選手が多いことが知られているが、ケベック州ではケベック人の登場が少なかったことに不満の声があがっている。歌手では予想されたセリーヌ・ディオンが登場せず、ガルーただ一人であり、開会式でのフランス語があまりに少なすぎるというのである。
カナダ選手団旗手を務めたクララ・ヒューズは、オリンピックで通算4個のメダルを獲得したゲータン・ブシェが起用されなかったことは重大な誤りだと語った。ケベック連合のリシャール・ナドー下院議員は、フランス語があまりに少ない開会式に失望と衝撃を覚えたとコメントした。「ジュルナル・ド・ケベック」コラムニストのドナルド・シャレットは、「バンクーバー冬季オリンピック組織委員会(VANOC)は、カナダが二つの偉大な民族によって建国されたということを世界に示すためにより大きな努力を払うべきだった」と主張した。「ラ・プレス」コラムニストのルジャン・トランブレーは、皮肉たっぷりに「開会セレモニーはロッキー山脈、平原地帯、そして大西洋地方と、ケベックを除くカナダ全域を的確に描写した」と論じた。
レイトン党首が支持率トップに [カナダ全域]
アンガス・リード社が2月11日と12日に実施したオンライン世論調査によると、主要政党党首で最も支持率が高いのは新民主党のジャック・レイトン党首である。
新民主党のジャック・レイトン党首を支持すると回答した人は29%、支持しないと回答した人は34%、わからないと回答した人は37%だった。
次は保守党のスティーブン・ハーパー首相で、彼を支持すると回答した人は26%、支持しないと回答した人は51%、わからないと回答した人は22%だった。その異様に高い不支持率は、首相が連邦議会を停会した措置に対する高い代償である。
3人の中で最も支持されていないのが自由党のマイケル・イグナティエフ党首で、ハーパー首相による議会停会が甚だしく不評であるにもかかわらず、彼を支持すると回答した人は15%、支持しないと回答した人は49%、わからないと回答した人は36%だった。
もしも明日総選挙が実施されたらどの党に投票するかという質問の回答は、保守党34%、自由党30%、新民主党18%、ケベック連合9%、緑の党8%という結果となった。
新民主党のジャック・レイトン党首を支持すると回答した人は29%、支持しないと回答した人は34%、わからないと回答した人は37%だった。
次は保守党のスティーブン・ハーパー首相で、彼を支持すると回答した人は26%、支持しないと回答した人は51%、わからないと回答した人は22%だった。その異様に高い不支持率は、首相が連邦議会を停会した措置に対する高い代償である。
3人の中で最も支持されていないのが自由党のマイケル・イグナティエフ党首で、ハーパー首相による議会停会が甚だしく不評であるにもかかわらず、彼を支持すると回答した人は15%、支持しないと回答した人は49%、わからないと回答した人は36%だった。
もしも明日総選挙が実施されたらどの党に投票するかという質問の回答は、保守党34%、自由党30%、新民主党18%、ケベック連合9%、緑の党8%という結果となった。
体臭を理由に飛行機の搭乗を拒否 [犯罪・事件]
カナダの航空会社ジャズ・エアが、強烈な体臭を発していた乗客の搭乗を拒否したことを、シャーロットタウンの新聞「ガーディアン」が2月18日に報じた。体臭を理由に搭乗を拒否することは、極めて異例のこと。
2月6日、シャーロットタウン発モントリオール行きのフライトに乗ったペニー・ウォルシュさんは、強烈な体臭を発する乗客がいるという理由で、客室乗務員に席を移動するよう勧められた。彼女はそのアメリカ人男性の3列前に座っていたが、風邪をひいていたため異臭は感じなかった。しかし周囲の乗客たちは、一斉に男性を見つめて不満を述べていたという。彼女の隣に座っていた乗客は、男性の悪臭を「強烈だ」と言っていた。男性は乗務員に促され、機外に出た。この事件により、15分程度の遅れが生じた。
ジャズ・エア広報担当のマノン・スチュアート氏は、搭乗を拒否した理由や乗客の詳細には触れなかったが、
「航空会社として、乗客・乗務員の安全と快適性は、最優先事項である。ゆえに安全と快適性を脅かされるどんな状況においても、乗務員は乗客の最大多数の要望に応えて行動しなければならない。残念なことに、ある状況においては、乗務員が乗客を排除することも必要になるかもしれない」
と語った。ただし同社は、他社と同様に乗客の体臭に関する規定は特に設けていないとも付け加えた。
2月6日、シャーロットタウン発モントリオール行きのフライトに乗ったペニー・ウォルシュさんは、強烈な体臭を発する乗客がいるという理由で、客室乗務員に席を移動するよう勧められた。彼女はそのアメリカ人男性の3列前に座っていたが、風邪をひいていたため異臭は感じなかった。しかし周囲の乗客たちは、一斉に男性を見つめて不満を述べていたという。彼女の隣に座っていた乗客は、男性の悪臭を「強烈だ」と言っていた。男性は乗務員に促され、機外に出た。この事件により、15分程度の遅れが生じた。
ジャズ・エア広報担当のマノン・スチュアート氏は、搭乗を拒否した理由や乗客の詳細には触れなかったが、
「航空会社として、乗客・乗務員の安全と快適性は、最優先事項である。ゆえに安全と快適性を脅かされるどんな状況においても、乗務員は乗客の最大多数の要望に応えて行動しなければならない。残念なことに、ある状況においては、乗務員が乗客を排除することも必要になるかもしれない」
と語った。ただし同社は、他社と同様に乗客の体臭に関する規定は特に設けていないとも付け加えた。
「ケベック独立は不可能」ブシャール元党首 [ケベック]
ケベック党のルシエン・ブシャール元党首が2月16日、ケベック市で開催された討論会において、党が教育や経済・財政といった重要な問題から目をそむけ、ケベック独立という「達成不可能な」テーゼに固執し、少数民族に対し原理主義的になっていると批判したことが波紋を呼んでいる。
「私は、ユダヤ人学校問題についてケベック党が主張することが、好きになれない。私は、ルネ・レベックを思い出す。彼はそのような問題は起こさなかった。彼はそのようなことで、我々のアイデンティティが脅かされるとは考えなかった。」
自由党政権は、異文化コミュニティの相互理解を謳い、ユダヤ系私立学校への資金援助を決定したが、ユダヤ系民族団体から自由党に政治献金があったことや、宗教系の学校に公的援助を与えることなどに批判の声があがっている。ブシャールの発言は、フレンチ至上主義にとどまらず、少数民族への配慮を忘れなかった党創設者のレベックの名を挙げ、近年の党の政策が過度に原理主義的になっていると批判したものである。そして彼はさらに、
「独立論争は、それが視野に入ってくるまで棚上げされるべきだ。」
と発言し、党の存在意義そのものであるケベック独立の放棄を提言した。
ブシャールは、分離主義のケベック連合創設者で、1995年の独立を問う住民投票では、壊死性筋膜炎のため左足切断を余儀なくされたにもかかわらず、独立派のカリスマとして奮闘した。1996年ケベック党党首とケベック州首相に就任したが、2001年の政界引退以降は、表舞台から退き、沈黙を守ってきた。
ブシャール元党首の発言を受け、ケベック党のポリーヌ・マロワ党首は、こうコメントした。
「私は彼を、とても尊敬している。しかし彼の意見には、同意しない。」
ケベック連合のジル・デュセップ党首は、1960年代の「静かな革命」が起こる前は、誰もそれが達成可能だとは思わなかっただろうと指摘し、次のように述べた。
「ブシャール氏は、独立は夢だと言う。だが私は、夢は実現されるべきだと言う。そう、我々は夢を見る。連邦主義者には、夢さえもない。」
「私は、ユダヤ人学校問題についてケベック党が主張することが、好きになれない。私は、ルネ・レベックを思い出す。彼はそのような問題は起こさなかった。彼はそのようなことで、我々のアイデンティティが脅かされるとは考えなかった。」
自由党政権は、異文化コミュニティの相互理解を謳い、ユダヤ系私立学校への資金援助を決定したが、ユダヤ系民族団体から自由党に政治献金があったことや、宗教系の学校に公的援助を与えることなどに批判の声があがっている。ブシャールの発言は、フレンチ至上主義にとどまらず、少数民族への配慮を忘れなかった党創設者のレベックの名を挙げ、近年の党の政策が過度に原理主義的になっていると批判したものである。そして彼はさらに、
「独立論争は、それが視野に入ってくるまで棚上げされるべきだ。」
と発言し、党の存在意義そのものであるケベック独立の放棄を提言した。
ブシャールは、分離主義のケベック連合創設者で、1995年の独立を問う住民投票では、壊死性筋膜炎のため左足切断を余儀なくされたにもかかわらず、独立派のカリスマとして奮闘した。1996年ケベック党党首とケベック州首相に就任したが、2001年の政界引退以降は、表舞台から退き、沈黙を守ってきた。
ブシャール元党首の発言を受け、ケベック党のポリーヌ・マロワ党首は、こうコメントした。
「私は彼を、とても尊敬している。しかし彼の意見には、同意しない。」
ケベック連合のジル・デュセップ党首は、1960年代の「静かな革命」が起こる前は、誰もそれが達成可能だとは思わなかっただろうと指摘し、次のように述べた。
「ブシャール氏は、独立は夢だと言う。だが私は、夢は実現されるべきだと言う。そう、我々は夢を見る。連邦主義者には、夢さえもない。」
カナダ、開催国として初の金メダル [バンクーバー五輪]
テレビで過去の統計は、何度も繰り返された。それはカナダが地球上でただ一つ、開催国で金メダルを獲れなかった国だということだった(1984年サラエボ大会のユーゴスラビアも金メダルを獲れなかったが、現存しない)。 我々は長い年月、何度ものオリンピックを迎え、幾度となく偉大な瞬間と、多くの金メダルと、惜しいチャンスと、不運とミスジャッジとバツが悪い聖火ショーを見てきた。だが今日という日は違った。アレクサンドル・ビロドーが、カナダの不名誉な歴史に終止符を打ったのだ。
彼は2月14日の男子モーグルで、カナダ生まれのオーストラリア代表デイル・ベッグ=スミスを破り、金メダルに輝いた。銅メダルは、アメリカのブライヨン・ウィルソンだった。
競技を終えたビロドーは、インタビューでこう語った。
「これからもっと多くの金メダルが続くだろう。カナダは強い。カナダのためのパーティは、まだ始まったばかりだ。」
ブリティッシュコロンビア州のゴードン・キャンベル首相は、ビロドーを祝福する声明を発表した。
「カナダ人は、この瞬間を何年もの間夢見てきた。ビロドー選手の素晴らしいパフォーマンスは、国中の幾百万の人々が息を飲むような瞬間だった。この金メダルは、カナダのスポーツ史上最も偉大なもののうちの一つとして歴史に刻まれるだろう。」
写真:2月15日の「バンクーバー・サン」1面。上の写真はアレクサンドル・ビロドー。
バンクーバー・オリンピック開幕、聖火アンカーはグレツキー [バンクーバー五輪]
2月12日、カナダでは3回目となるバンクーバー・オリンピックが開幕した。今大会は史上最多の82か国・地域から約2500人の選手が参加した。
開会式はまずミカエル・ジャン総督の入場から始まり、続いてコーストセイリッシュ・インディアンのうち、地元バンクーバーのマスキーム族・スクワミッシュ族・ツレイルワスス族・リルワット族の4つの部族による歓迎のセレモニー、RCMP(連邦警察)による国旗掲揚、ニッキ・ヤノフスキーによる英仏2か国語の国歌独唱が行われた。
この日の朝、練習中の事故によりグルジアのリュージュ選手ノダル・クマリタシビリが死亡した。入場行進では、グルジア選手団は黒いスカーフを首に巻き、腕と国旗に喪章をつけ、笑顔のない行進となった。会場は総立ちでこれを迎えた。
カナダは旗手のクララ・ヒューズを先頭に、アメリカに次ぐ206人の大選手団が入場した。
入場行進が終わると、ブライアン・アダムスとネリー・ファータド、サラ・マクラクランの歌、ジャン総督による開会宣言を挟んでk.d.ラングの歌が披露された。
そのあと、テリー・フォックスの母ベティ・フォックス、俳優ドナルド・サザランド、上院議員ロメオ・ダレール、元スケート選手バーバラ・アン・スコット、歌手アン・マレー、元F1レーサージャック・ビルヌーブ、元ホッケー選手ボビー・オア、宇宙飛行士ジュリー・パイェットの8人がオリンピック旗を持って入場した。オペラ歌手ミーシャ・ブルガーゴーズマンによるオリンピック讃歌独唱の後、掲げたばかりのオリンピック旗とカナダ国旗を半旗にして、ノダル・クマリタシビリ選手のために黙祷を捧げた。
それからカナダ女子ホッケー主将ヘイリー・ウィッケンハイザー選手による宣誓、ガルーの独唱を経て、聖火入場となった。それは4万5000キロの距離を、1万2000人によって徒歩、自転車、自動車、トラック、電車、飛行機、スキー、スノーボード、ボブスレー、犬橇、スケート、スケートボード、カヌー、スカルボート、サーフボード、馬、馬車、ニューファンドランドドリー、トラクター、パトカー、製氷車、車椅子、松葉杖など、あらゆる手段で運ばれたものである。
聖火をBCプレイス・スタジアムに運んだのは、25年前にこの地で車椅子による世界一周旅行を終えたリック・ハンセンだった。聖火はスタジアム内で元スケート選手カトリオナ・ル=メイ=ドーン、バスケットボール選手スティーブ・ナッシュ、元スキー選手ナンシー・グリーン=レイン、そして元ホッケー選手のウェイン・グレツキーに渡された。
5人の聖火ランナーがステージ中央に集まると、氷柱をイメージした聖火台が4本せり上がる予定だったが、機械の故障により3本しか立ち上がらなかった。ナッシュ、グリーン=レイン、グレツキーの3名が3本の根元に点火すると、炎は柱をかけ登って中央で一つとなり、大きく燃え上がった。聖火はオリンピック開催中はどこからでも見える位置に掲げておかなければならないが、BCプレイスの屋根は長時間の炎に耐えられないため、聖火は期間中はウォーターフロントに掲げられる。そのためグレツキーは点火した直後、スタジアムを出てカナダ・プレイスに向かった。
写真上:カナダ選手団の行進。旗手はクララ・ヒューズ。
写真下:聖火台に点火した瞬間。左端のカトリオナ・ル=メイ=ドーンの足元にだけ柱がない。
バンクーバー・サンのメダル予想:カナダ40・日本8 [バンクーバー五輪]
カナダの新聞「バンクーバー・サン」は2月10日、バンクーバー・オリンピック全種目のメダル獲得予想を掲載した。カナダは金13・銀7・銅20の計40個と、かなり楽観的な予想となるいっぽう、日本は金0・銀3・銅5の計8個と予想した。
●アルペンスキー滑降男子
金 カルロ・ヤンカ(スイス)
銀 マニュエル・オズボーン=パラディ(カナダ)
銅 デディエ・キュシュ(スイス)
●アルペンスキー 男子スーパー複合回転
金 ジルバン・ツルブリッゲン(スイス)
銀 ベンヤミン・ライヒ(オーストリア)
銅 マイケル・ヤニック(カナダ)
●ボブスレー男子2人乗り
金 ベアト・ヘフティ&トーマス・ランパルター(スイス)
銀 トーマス・フローシュッツ&ロニー・リスター(ドイツ)
銅 リンドン・ラッシュ&ラッセルズ・ブラウン(カナダ)
●ボブスレー男子4人乗り
金 スティーブン・ホルコム、ジャスティン・オルセン、スティーブ・メスラー、カーチス・トマセビッツ(アメリカ)
銀 アンドレ・ランゲ、レネ・ホッペ、ケビン・クスケ、マルチン・プッツェ(ドイツ)
銅 ピエール・ルーダース、ジャスティン・クリップス、ジェシー・ラムスデン、ネビル・ライト(カナダ)
●ボブスレー女子2人乗り
金 サンドラ・キリアシス&クリスティン・ゼンケル(ドイツ)
銀 ショーナ・ローボック&ミシェル・ジェプカ(アメリカ)
銅 ケイリー・ハンフリース&ヘザー・モイス(カナダ)
●距離女子団体スプリント
金 イタリア
銀 ノルウェー
銅 カナダ
●距離男子15kmフリー
金 ダリオ・コローニャ(スイス)
銀 ルカシュ・バウアー(チェコ)
銅 デボン・カーショー(カナダ)
●距離男子40kmリレー
金 ノルウェー
銀 ロシア
銅 カナダ
●距離男子50kmクラシカル
金 ペッテル・ノルトグ(ノルウェー)
銀 ルカシュ・バウアー(チェコ)
銅 アレックス・ハーベイ(カナダ)
●カーリング男子
金 カナダ
銀 イギリス
銅 ノルウェー
●カーリング女子
金 カナダ
銀 スウェーデン
銅 スイス
●フィギュアスケート男子シングル
金 エフゲニー・プルシェンコ(ロシア)
銀 ジェレミー・アボット(アメリカ)
銅 高橋大輔(日本)
●フィギュアスケート女子シングル
金 キム・ヨナ(韓国)
銀 浅田真央(日本)
銅 ジョアニー・ロシェット(カナダ)
●フィギュアスケートペア
金 シェン・シュエ&チャオ・ホンボ(中国)
銀 川口悠子&アレクサンドル・スミルノフ(ロシア)
銅 アリオナ・サフチェンコ&ロビン・ゾルコービ(ドイツ)
●アイスダンス
金 メリル・デービス&チャーリー・ホワイト(アメリカ)
銀 テッサ・ヴァーチュ&スコット・モイア(カナダ)
銅 オクサナ・ドムニナ&マキシム・シャバリン(ロシア)
●フリースタイル男子モーグル
金 デイル・ベッグ=スミス(オーストラリア〔カナダ生まれ〕)
銀 ギルボー・コラ(フランス)
銅 アレックス・ビロドー(カナダ)
●フリースタイル女子モーグル
金 ジェニファー・ハイル(カナダ)
銀 ハンナ・カーニー(アメリカ)
銅 上村愛子(日本)
●フリースタイル男子エアリアル
金 ライアン・セントオンジ(アメリカ)
銀 アントン・クシニル(ベラルーシ)
銅 スティーブ・オミシュル(カナダ)
●フリースタイル男子スキークロス
金 クリス・デル・ボスコ(カナダ)
銀 トーマス・クラウス(チェコ)
銅 ミヒャエル・シュミット(スイス)
●フリースタイル女子スキークロス
金 アシュリー・マカイバー(カナダ)
銀 オフェリー・ダビド(フランス)
銅 ケルシー・サーワ(カナダ)
●ホッケー男子
金 カナダ
銀 スウェーデン
銅 ロシア
●ホッケー女子
金 カナダ
銀 アメリカ
銅 スウェーデン
●ショートトラック男子500m
金 イ・ジョンス(韓国)
銀 シャルル・アムラン(カナダ)
銅 オリビエ・ジャン(カナダ)
●ショートトラック男子1000m
金 イ・ホソク(韓国)
銀 アポロ・オーノ(アメリカ)
銅 シャルル・アムラン(カナダ)
●ショートトラック男子5000mリレー
金 韓国
銀 カナダ
銅 アメリカ
●ショートトラック女子500m
金 ワン・メイ(中国)
銀 チョ・ヘリ(韓国)
銅 カリーナ・ロベルジェ(カナダ)
●ショートトラック女子3000mリレー
金 中国
銀 韓国
銅 カナダ
●スケルトン男子
金 マルティンス・ドゥクルス(ラトビア)
銀 サンドロ・シュティーリッキ(ドイツ)
銅 ジョン・モンゴメリー(カナダ)
●スケルトン女子
金 メリッサ・ホリングスワース(カナダ)
銀 シェリー・ラッドマン(イギリス)
銅 カースティン・シムコビアク(ドイツ)
●女子スノーボードクロス
金 マエル・リッカー(カナダ)
銀 リンゼイ・ジャコベリス(アメリカ)
銅 ドミニク・マルテ(カナダ)
●スノーボード男子ハーフパイプ
金 ショーン・ホワイト(アメリカ)
銀 国母和宏(日本)
銅 青野令(日本)
●スノーボード男子パラレル大回転
金 ベニャミン・カール(オーストリア)
銀 ジェシー=ジェイ・アンダーソン(カナダ)
銅 マシュー・モリソン(カナダ)
●スピードスケート男子1500m
金 シャーニー・デービス(アメリカ)
銀 デニー・モリソン(カナダ)
銅 ホーバルト・ベッコ(ノルウェー)
●スピードスケート女子1000m
金 クリスティン・ネスビット(カナダ)
銀 アネット・ゲリットソン(オランダ)
銅 小平奈緒(日本)
●スピードスケート女子1500m
金 クリスティナ・グローブス(カナダ)
銀 クリスティン・ネスビット(カナダ)
銅 イレイン・ブスト(オランダ)
●スピードスケート女子3000m
金 マルティナ・サブリコバ(チェコ)
銀 シュテファニー・ベケット(ドイツ)
銅 クリスティナ・グローブス(カナダ)
●スピードスケート女子5000m
金 クララ・ヒューズ(カナダ)
銀 マルティナ・サブリコバ(チェコ)
銅 シュテファニー・ベケット(ドイツ)
●スピードスケート女子団体追い抜き
金 カナダ
銀 ロシア
銅 日本
●アルペンスキー滑降男子
金 カルロ・ヤンカ(スイス)
銀 マニュエル・オズボーン=パラディ(カナダ)
銅 デディエ・キュシュ(スイス)
●アルペンスキー 男子スーパー複合回転
金 ジルバン・ツルブリッゲン(スイス)
銀 ベンヤミン・ライヒ(オーストリア)
銅 マイケル・ヤニック(カナダ)
●ボブスレー男子2人乗り
金 ベアト・ヘフティ&トーマス・ランパルター(スイス)
銀 トーマス・フローシュッツ&ロニー・リスター(ドイツ)
銅 リンドン・ラッシュ&ラッセルズ・ブラウン(カナダ)
●ボブスレー男子4人乗り
金 スティーブン・ホルコム、ジャスティン・オルセン、スティーブ・メスラー、カーチス・トマセビッツ(アメリカ)
銀 アンドレ・ランゲ、レネ・ホッペ、ケビン・クスケ、マルチン・プッツェ(ドイツ)
銅 ピエール・ルーダース、ジャスティン・クリップス、ジェシー・ラムスデン、ネビル・ライト(カナダ)
●ボブスレー女子2人乗り
金 サンドラ・キリアシス&クリスティン・ゼンケル(ドイツ)
銀 ショーナ・ローボック&ミシェル・ジェプカ(アメリカ)
銅 ケイリー・ハンフリース&ヘザー・モイス(カナダ)
●距離女子団体スプリント
金 イタリア
銀 ノルウェー
銅 カナダ
●距離男子15kmフリー
金 ダリオ・コローニャ(スイス)
銀 ルカシュ・バウアー(チェコ)
銅 デボン・カーショー(カナダ)
●距離男子40kmリレー
金 ノルウェー
銀 ロシア
銅 カナダ
●距離男子50kmクラシカル
金 ペッテル・ノルトグ(ノルウェー)
銀 ルカシュ・バウアー(チェコ)
銅 アレックス・ハーベイ(カナダ)
●カーリング男子
金 カナダ
銀 イギリス
銅 ノルウェー
●カーリング女子
金 カナダ
銀 スウェーデン
銅 スイス
●フィギュアスケート男子シングル
金 エフゲニー・プルシェンコ(ロシア)
銀 ジェレミー・アボット(アメリカ)
銅 高橋大輔(日本)
●フィギュアスケート女子シングル
金 キム・ヨナ(韓国)
銀 浅田真央(日本)
銅 ジョアニー・ロシェット(カナダ)
●フィギュアスケートペア
金 シェン・シュエ&チャオ・ホンボ(中国)
銀 川口悠子&アレクサンドル・スミルノフ(ロシア)
銅 アリオナ・サフチェンコ&ロビン・ゾルコービ(ドイツ)
●アイスダンス
金 メリル・デービス&チャーリー・ホワイト(アメリカ)
銀 テッサ・ヴァーチュ&スコット・モイア(カナダ)
銅 オクサナ・ドムニナ&マキシム・シャバリン(ロシア)
●フリースタイル男子モーグル
金 デイル・ベッグ=スミス(オーストラリア〔カナダ生まれ〕)
銀 ギルボー・コラ(フランス)
銅 アレックス・ビロドー(カナダ)
●フリースタイル女子モーグル
金 ジェニファー・ハイル(カナダ)
銀 ハンナ・カーニー(アメリカ)
銅 上村愛子(日本)
●フリースタイル男子エアリアル
金 ライアン・セントオンジ(アメリカ)
銀 アントン・クシニル(ベラルーシ)
銅 スティーブ・オミシュル(カナダ)
●フリースタイル男子スキークロス
金 クリス・デル・ボスコ(カナダ)
銀 トーマス・クラウス(チェコ)
銅 ミヒャエル・シュミット(スイス)
●フリースタイル女子スキークロス
金 アシュリー・マカイバー(カナダ)
銀 オフェリー・ダビド(フランス)
銅 ケルシー・サーワ(カナダ)
●ホッケー男子
金 カナダ
銀 スウェーデン
銅 ロシア
●ホッケー女子
金 カナダ
銀 アメリカ
銅 スウェーデン
●ショートトラック男子500m
金 イ・ジョンス(韓国)
銀 シャルル・アムラン(カナダ)
銅 オリビエ・ジャン(カナダ)
●ショートトラック男子1000m
金 イ・ホソク(韓国)
銀 アポロ・オーノ(アメリカ)
銅 シャルル・アムラン(カナダ)
●ショートトラック男子5000mリレー
金 韓国
銀 カナダ
銅 アメリカ
●ショートトラック女子500m
金 ワン・メイ(中国)
銀 チョ・ヘリ(韓国)
銅 カリーナ・ロベルジェ(カナダ)
●ショートトラック女子3000mリレー
金 中国
銀 韓国
銅 カナダ
●スケルトン男子
金 マルティンス・ドゥクルス(ラトビア)
銀 サンドロ・シュティーリッキ(ドイツ)
銅 ジョン・モンゴメリー(カナダ)
●スケルトン女子
金 メリッサ・ホリングスワース(カナダ)
銀 シェリー・ラッドマン(イギリス)
銅 カースティン・シムコビアク(ドイツ)
●女子スノーボードクロス
金 マエル・リッカー(カナダ)
銀 リンゼイ・ジャコベリス(アメリカ)
銅 ドミニク・マルテ(カナダ)
●スノーボード男子ハーフパイプ
金 ショーン・ホワイト(アメリカ)
銀 国母和宏(日本)
銅 青野令(日本)
●スノーボード男子パラレル大回転
金 ベニャミン・カール(オーストリア)
銀 ジェシー=ジェイ・アンダーソン(カナダ)
銅 マシュー・モリソン(カナダ)
●スピードスケート男子1500m
金 シャーニー・デービス(アメリカ)
銀 デニー・モリソン(カナダ)
銅 ホーバルト・ベッコ(ノルウェー)
●スピードスケート女子1000m
金 クリスティン・ネスビット(カナダ)
銀 アネット・ゲリットソン(オランダ)
銅 小平奈緒(日本)
●スピードスケート女子1500m
金 クリスティナ・グローブス(カナダ)
銀 クリスティン・ネスビット(カナダ)
銅 イレイン・ブスト(オランダ)
●スピードスケート女子3000m
金 マルティナ・サブリコバ(チェコ)
銀 シュテファニー・ベケット(ドイツ)
銅 クリスティナ・グローブス(カナダ)
●スピードスケート女子5000m
金 クララ・ヒューズ(カナダ)
銀 マルティナ・サブリコバ(チェコ)
銅 シュテファニー・ベケット(ドイツ)
●スピードスケート女子団体追い抜き
金 カナダ
銀 ロシア
銅 日本
リック・ハンセン、聖火をリッチモンドに [バンクーバー五輪]
2月9日、スピードスケート会場のオリンピック・オーバルがあるリッチモンド市に、聖火が運ばれた。点火台にともしたのは、同市在住で選手村村長を務めるリック・ハンセン。彼は25年前、車椅子による世界一周旅行「マン・イン・モーション」を成し遂げている。ハンセンは「この炎はすべての人のための、希望と可能性の象徴だ」と笑顔で語った。リック・ハンセンはブリティッシュコロンビア州ポート・アルバーニに生まれ、ウィリアムズレイクで育った。彼はスポーツをこよなく愛したが、15歳のとき、乗っていたトラックが衝突して脊椎を損傷し、下半身麻痺となった。それでもスポーツを続け、ブリティッシュコロンビア大学に進み、体育学部を卒業した最初の障害者となった。
その後車椅子バスケットボールのバンクーバー・ホイールチェアーズに入り、全国制覇を果たす。彼はここで、骨肉腫で右足を失ったテリー・フォックスと知り合った。ハンセンは1980年のアーヘン・パラリンピック(西側諸国は80年のモスクワオリンピックをボイコットしたが、パラリンピックには出場した)で車椅子800mに出場し、金メダルを獲得している。
テリーの「希望のマラソン」に触発された彼は1985年3月21日、車椅子世界旅行「マン・イン・モーション」をバンクーバーのオークリッジ・センター・モールから始めた。当初は注目されなかったが、彼の旅行は4大陸34か国、距離にして4万キロ以上に達し、メディアの注目を集めるようになった。彼は1987年5月22日、バンクーバーのBCプレイス・スタジアムに戻り、脊髄リサーチに2600万ドルを寄付した。
1985年の映画「セントエルモス・ファイアー」のテーマ曲「セントエルモス・ファイアー(マン・イン・モーション)」は、ブリティッシュコロンビア出身のデビッド・フォスターがジョン・パーにハンセンのビデオを見せ、そのインスピレーションから生まれたという。この曲は「ビルボードホット100」の第1位に輝いた。
I can see a new horizon underneath the blazin' sky
(燃えるような空の下に新しい地平線が見える)
I'll be where the eagle's flying higher and higher
(鷲が高く高く舞い上がる地へ僕は行く)
Gonna be your man in motion, all I need is a pair of wheels
(君の「マン・イン・モーション」を行くために、必要なのは2つの車輪だけ)
Take me where my future's lyin', St. Elmo's Fire
(僕の未来が待つ地へ連れて行け、セントエルモの火が導くところへ)
「セントエルモの火」とは、船のマストに現れて進路を照らしてくれる火のことで、科学的には檣頭電光と説明されている。「セントエルモ」は船乗りの守護聖人である。
なおバンクーバー・パラリンピック閉会式は3月21日で、ハンセンが「マン・イン・モーション」を始めたちょうど25周年にあたる。
「貧困オリンピック」イーストサイドで開催 [バンクーバー五輪]
低所得者が多いバンクーバーのイーストサイドで2月7日、貧困オリンピックが開催された。ホームレスや低所得者など約500人が参加し「富める者のための五輪より、貧しい者への支援を」と訴えた。「住宅争奪ハードル走」は、ホームレスがハードルを乗り越えてゴールの家を目指す競技だが、「仕事を探せ」などと役所の担当者が行く手を阻む。「約束破りスラローム」は、ハーパー首相やブリティッシュコロンビア州首相に扮したスキーヤーが「福祉政策の充実」などと書かれた旗門を避けて進む競技である。
聖火リレーを仕切ったトリッシュ・ガーナーさんは「裕福な人たちのためのわずか2週間余りのイベントに、州は70億ドルものお金を浪費している」。バンクーバー市議のエレン・ウッズワース氏は、五輪組織委員会がホームレスに2千戸の住宅を用意するという約束を実現していないことを挙げ、「五輪が終わったら、同じぐらいのお金を福祉や住宅政策に費やさないとダメだ」と話した。
地元の支援団体によると、市内のホームレスは約2300人。五輪を前に7軒のシェルターが建てられたが、どこも満室状態だ。別の支援団体は、不況に加え、気候が穏やかなバンクーバーで冬を越そうと、各地から流入するホームレスが多いと説明する。
写真:バンクーバー・オリピックのマスコット「クワッチ」を倒す「貧困オリンピック」マスコットのゴキブリ。
レイトン党首、癌を公表 [新民主党]
新民主党のジャック・レイトン党首(59)は2月5日、12月に前立腺癌と診断されたと公表した。彼は党首を辞任するつもりはないが、「テレビでオリンピックを観る時間が増えた」と語った。
連邦議会は3月3日まで停会中であり、どの党も早期解散・総選挙を望まないので、3月4日に上程される予算案は信任されるだろう。レイトン党首にとっては、治療に専念する十分な時間が与えられることになる。
レイトン党首は歴代党首の中で、最も成功した者の一人である。2003年わずか14議席の党を引き受け、2008年総選挙で37議席まで勢力を拡大した。
前立腺癌はカナダ人の6人に1人が罹患し、34人に1人が死亡する。彼の父でマルローニ内閣の鉱業大臣を務めたロバート・レイトン、クレチエン内閣の法務大臣・厚生大臣・産業大臣を務めたアラン・ロック、改革党を創設したプレストン・マニングは、いずれも前立腺癌を克服した。
連邦議会は3月3日まで停会中であり、どの党も早期解散・総選挙を望まないので、3月4日に上程される予算案は信任されるだろう。レイトン党首にとっては、治療に専念する十分な時間が与えられることになる。
レイトン党首は歴代党首の中で、最も成功した者の一人である。2003年わずか14議席の党を引き受け、2008年総選挙で37議席まで勢力を拡大した。
前立腺癌はカナダ人の6人に1人が罹患し、34人に1人が死亡する。彼の父でマルローニ内閣の鉱業大臣を務めたロバート・レイトン、クレチエン内閣の法務大臣・厚生大臣・産業大臣を務めたアラン・ロック、改革党を創設したプレストン・マニングは、いずれも前立腺癌を克服した。
最終聖火ランナーは誰か [バンクーバー五輪]
SNSサイト“Facebook”では、バンクーバーオリンピックの最終聖火ランナーを当てる投票が盛り上がっている。骨肉腫で右脚を失いながら義足でカナダ横断マラソンに挑んだテリー・フォックスの母ベティにその栄誉を与えるべきだとするコミュニティは、メンバーが12万人を超えた。 ブリティッシュコロンビア州が会場になるため、地元出身者こそふさわしいという意見には説得力がある。ベティ・フォックスは、コキットラムでテリーを育てた。
車椅子バスケットボールでテリーのチームメイトであり、1987年車椅子で世界一周旅行を成し遂げたリック・ハンセンは、しばしば第一候補に挙げられた。彼はブリティッシュコロンビア州ポート・アルバーニ出身で、何人かはベティとハンセンがともに最終ランナーになるべきだと主張した。ところがハンセンは、開会式の3日前にリッチモンドで聖火ランナーを務めることが発表され、彼の可能性は消えた。
有力候補の一人だったウィニペグ生まれのクララ・ヒューズは、カナダ選手団の旗手に指名されたため、彼女の線もありえない。 ほかに人気のある候補としては、1968年グルノーブル・オリンピックで金メダリストを獲得した、ブリティッシュコロンビア州ロスランド出身のナンシー・グリーン・レイン上院議員がいる。だが彼女はすでにカムループスで聖火ランナーを務めたため、彼女の可能性も薄い。
元バンクーバー・カナックスのトレバー・リンデンも、バンクーバライツの間で人気が高い。彼は1998年長野オリンピックに出場しているが、メダル獲得はなく、国際的知名度に劣る。彼はおそらく最終ランナーではなく、バンクーバーのどこかの地点を走ることになるだろう。
グローブ&メイル紙のコラムニスト、ゲイリー・メイソンはオンタリオ州ブラントフォード出身のウェイン・グレツキーを挙げる。
「グレート・ワン」の彼こそ、東京からモスクワまで広く知られたスーパースターである。彼は選手として長野オリンピックに出場し、メダル獲得はならなかったものの、2002年ソルトレークシティ・オリンピックでは監督としてカナダに金メダルをもたらした。なお筆者は、パラリンピック4大会で14個のメダルを獲得したシャンタル・プチクレールを推している。
写真上:テリー・フォックス。
写真中:リック・ハンセン。
写真下:シャンタル・プチクレール。
五輪旗手にクララ・ヒューズ [バンクーバー五輪]
1月29日、バンクーバー・オリンピック開会式におけるカナダ選手団の旗手にクララ・ヒューズが指名された。彼女はスピードスケートで冬季五輪に3度、自転車で夏季五輪に2度出場し、夏冬両方のメダルを獲得した唯一のカナダ人(世界で4人目、女子では2人目)である。また2006年トリノ大会で金メダルを獲得した後、1万ドルをスポーツ権利協会に寄付し、2007年オーダー・オブ・カナダ勲章を授与されている。
ヒューズは「私は20年間、カナダのためにできる最高の機会のために備えていた」と語った。
彼女は昨年秋から、ホッケーのヘイリー・ウィッケンハイザーやボブスレーのピエール・ルーダーズらを抑え、旗手の第一候補となっていた。しかしヒューズ選考に反対する意見もあった。彼女は37歳と、アスリートとしては峠を越えている。また彼女は2006年トリノ大会では、旗手を辞退したいと発表した。その理由は風邪をひいていて、治療に専念したかったからだった。
ヒューズは「私は20年間、カナダのためにできる最高の機会のために備えていた」と語った。
彼女は昨年秋から、ホッケーのヘイリー・ウィッケンハイザーやボブスレーのピエール・ルーダーズらを抑え、旗手の第一候補となっていた。しかしヒューズ選考に反対する意見もあった。彼女は37歳と、アスリートとしては峠を越えている。また彼女は2006年トリノ大会では、旗手を辞退したいと発表した。その理由は風邪をひいていて、治療に専念したかったからだった。










