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保守党党首にアンドリュー・シーア:“Andrew who?” [保守党]

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 5月27日に行われた保守党党首選で、アンドリュー・シーア前下院議長が当選した。
 「イケメン王子」トルドー首相の人気は高く、保守党は誰が党首でも勝てないと言われ、本命のジェイソン・ケニー前国防大臣やピーター・マッケイ前法務大臣らは出馬せず「中継ぎ」選びと揶揄された。小粒揃いと言われた党首選は、最終的に13人が出馬したが、マクシム・ベルニエ元外務大臣が鉄板の本命と目された。
 今回党首選は従来と異なり、一人ずつ足切りする方法ではなく、最大10人までの候補に順位をつけて投票し、まず第1回投票では1位のみの票数を数え、過半数に満たない場合は第2回投票で2位の票数を加え、過半数に達するまで行う方法だった。第12回投票ではベルニエ候補40.4%・シーア候補38.4%・エリン・オトゥール候補21.3%と、ベルニエ候補が第1回投票からトップを走り続けていたが、最終投票でシーア候補50.9%・ベルニエ候補49.1%と逆転された。

 当選したシーア新党首は、次のように述べた。
「我が党は、常に納税者を代表する。オタワのインサイダーではなく。」
「トルドー自由党は、セルフィーを撮らせることに熱中し、その政策が中流階級を傷つけ、助けなくても気にかけない。サニー・ウェイズは金にならない。」
 ベルニエ候補は、大規模な支出削減、連邦政府の健康保険からの撤退、供給管理システムの終了、CBC(カナダ放送協会)とCRTC(カナダ・ラジオテレビ通信委員会)を骨抜きにすることを主張したが、あまりに過激であった。彼は第2・第3候補の票を十分獲得できなかった。
 シーア候補は、炭素税廃止、財政赤字を2年で解消、子供を私立校に通わせている親の税額控除、言論の自由を擁護していない大学への助成金カット、憲法に財産権を明記するなどを主張したが、より穏健であった。
 党が放棄した中絶反対を主張するブラッド・トロスト議員は、14.3%を獲得して4位に入り、影響力の誇示に成功した。彼ら社会保守主義は、依然として党内に勢力を持ち続ける。
 炭素税導入を主張したマイケル・チョン元政府間関係大臣は、9.1%を獲得して5位に入り、レッド・トーリー健在を示した。
 「カナダの価値」論争をひき起こしたケリー・リーチ前労働大臣は、7.9%の6位に終わった。彼女の早々な脱落は、保守党が移民に対し開かれた党であることを示した。

 38歳で閣僚経験のないダークホースの当選を、トロント・スター紙は“Andrew who?”と報じた。同紙は1976年の進歩保守党党首選のとき、35歳で無名のジョー・クラーク氏が当選すると“Joe who?”と報じている。このフレーズは終生彼に付きまとったが、彼は39歳で総選挙に勝利し首相になっている。クラーク氏が倒した相手は、現首相の父ピエール・トルドーだった。奇跡は再び起きるだろうか。


写真:決選投票で敗れたマクシム・ベルニエ候補に右手を挙げられ、微笑むアンドリュー・シーア新党首。背後に“UNITED/UNI”(団結)の文字が見える。
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