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BC州総選挙、支持率拮抗も自由党が優位 [バンクーバーとBC]

 ブリティッシュコロンビア州議会総選挙が、今日5月9日に実施される。ここ20年間で最も接戦となり、大勢が判明するのは日本時間の10日夕方までもつれることだろう。

 (1) 接戦にもかかわらず自由党過半数か
 インサイツ・ウェスト社が8日に発表した政党支持率は、自由党41%・新民主党41%・緑の党17%となった。ここから導き出される予想獲得議席は、自由党45(34~57)、新民主党40(28~52)、緑の党2(0~4)である(定数87)。また勝率は、自由党72.3%(多数政権64.0%・少数政権8.3%)、新民主党27.7%(多数政権24.2%・少数政権3.5%)、緑の党0.0%となる。これほどの接戦にもかかわらず、少数政権が成立する確率は11.8%しかない。
 歴史的接戦にもかかわらず、データは自由党過半数を予測する。新民主党の自由党へのリードは、2週間前には7ポイントもあった。その後新民主党は下降傾向にあり、自由党は上昇傾向にある。また自由党支持者には高齢層が多く、新民主党支持者には若年層が多い。高齢層は投票率が高いことが知られ、若年層は投票日に友人に誘われると投票しないことがしばしばある。世論調査は、自由党には強い支持者が多く、迷っている人が少ないことを示している。

 (2) 地方で強い自由党、バンクーバー島では緑の党が躍進
 全体の得票数では新民主党が自由党を上回る可能性が示されているが、地方は都市部より1票の価値が重いため、自由党がより多くの議席を獲得する可能性が非常に高い。内陸部と北部の支持率は、自由党49.6%・新民主党32.3%・緑の党15.4%と自由党が大きくリードしており、ここから導き出される予想獲得議席は、自由党26(24~27)・新民主党5(3~7)・緑の党0(0~1)である。メトロ・バンクーバーの支持率は自由党37.9%・新民主党42.6%・緑の党17.2%で、ここから導き出される予想獲得議席は、自由党17(10~26)・新民主党25(16~31)・緑の党0(0~1)である。
 注目すべきは、バンクーバー島である。支持率は自由党28.2%・新民主党41.9%・緑の党26.3%で、ここから導き出される予想獲得議席は、自由党2(0~4)・新民主党10(9~14)・緑の党2(0~2)となる。新民主党はバンクーバー島で圧倒的な優位があるが、この地域の議席は多くはない。
 緑の党は、前回2013年総選挙で初めて1議席を獲得した。そのときの得票率が8.1%だったことを考えると、大きな躍進ではある。緑の党と新民主党が政策的に近いことを考慮すると、同党躍進によって最も割を食うのは新民主党だろう。そこで緑の党支持者が、自由党を勝たせないために新民主党に投票する「戦略的投票」に走ることもありえる。非常な接戦のため、わずかな票の動きが意外な結果をもたらすことがあり、結果は予想が難しい。
 それでもブリティッシュコロンビアの保守勢力は、高い投票率と地方における1票の重さに助けられ、歴史的に接戦をものにしてきたことも事実である。

 (3) 連立交渉で波乱の可能性
 ブリティッシュコロンビアでは、1953年を最後に少数政権が成立していない。今回は歴史的接戦のため、それほど高い確率ではないが、どの党も過半数に達しない可能性がある。
 カナダでは連立政権が成立することは稀で、第1党が少数政権を樹立することが多い。鍵を握るのは、躍進した緑の党である。新民主党が第1党になれなくても、緑の党と合わせて過半数になる場合は、連立による政権奪取もありえる。
 緑の党のアンドリュー・ウィーバー党首は、こう述べた。
「我々は全ての可能性を受け入れる。我々は連立を受け入れる。少数政権も受け入れる。我々は誰とでもともに働く用意がある。」
 ただしそれには、企業献金・組合献金の廃止が条件だという。
 だが、ブリティッシュコロンビア大学で政治学を学んだデビッド・モスクロップ博士は、慣例として首相は辞任するまでは首相の地位にあり、また副総督は総選挙後、現職首相にまだ議会の信任があることを示す機会を与えなければならないことになっていることを指摘した。つまり緑の党との交渉は、現職首相が新民主党より先にする権利があることになる。
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