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リーチ議員、移民申請者に「カナダの価値」審査 [保守党]

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 保守党党首選に出馬を表明しているケリー・リーチ議員が、移民申請者が「カナダの価値」に基づいているか審査すべきかという電子メールを支持者に送ったことが、物議をかもしている。
 問題のメールは8月30日に送信され、8000人以上がすでに回答した。それは彼女が党首選に出馬するにあたり、支持者がどのような政治的見解を持っているかについて調査したものである。調査は企業減税、選挙制度改革、マリファナ合法化、卵・乳製品の供給管理システムなどの政策についても尋ねているが、中には「カナダ政府は移民申請者に反カナダの価値について審査すべきか」「女王への忠誠を市民権宣誓式から外すべきか、女王への忠誠を撤回した者から市民権を剥奪すべきか」「ある人々が、政治家と政党は相違を尊重する多文化主義を促進するべきだと言うのに対し、別の人々は、政治家と政党は歴史的なカナダの価値に基づく統一されたカナダのアイデンティティを促進すべきだと言う」という設問もある。調査は、「反カナダの価値」が具体的に何を意味するのか説明していないし、リーチ議員自身がどのような見解に立脚しているかについても言及していない。
 彼女は2015年の総選挙時にも、「野蛮な文化」論争を引き起こしている。当時彼女は女性の地位担当大臣だったが、ニカブ論争に付随する意見として、一夫多妻と強制結婚をカナダに入れてはならないと主張し、後に「女性と子供を守るためであり、人種について述べたつもりはない」と弁明した。

 保守系の政治評論家チャド・ロジャーズ氏は、リーチ議員を「馬鹿」と呼び、立候補を取り下げ謝罪するよう要請した。
「同じ間違いについて二度謝罪することは、ありえない。」
「彼女は馬鹿なことをしたものだ。今すぐ謝罪して党首選から撤退すれば、党内での評判を立て直すこともできるだろう。」
 彼は、トランプ氏が隣国で反移民を訴えているこの時期にこのような行為をするのは、保守党政権がやってきた移民誘致政策を台無しにすることになると述べた。
 また保守党のロナ・アンブローズ暫定党首も、移民審査には犯罪調査が含まれており、リーチ議員の言う「審査」がどのようなものかわからないし、「個人的には」支持できないと述べた。
 香港系移民の父とオランダ系移民の母から生まれたマイケル・チョン議員も、保守党党首選に出馬を表明しているが、リーチ議員の審査を「最悪の犬笛政治」と呼んだ。
「次の総選挙に勝つために必要なことは、現代的で包括的な党を築くことだ。カナダ人どうしを対立させることではない。」
 いっぽう、ジョージ・W・ブッシュ大統領のスピーチライターを務めた政治評論家のデビッド・フラム氏は、ヨーロッパには審査を行っている国があり、議論する価値はあると語った。
「オランダでは2006年以降、移民申請者に女性蔑視・反ユダヤ思想・ホモフォビアでないかのテストを実施している。デンマークでは、国民が外国の幼児と結婚する場合はビザを発給しない。」
 これらの意見を受け、リーチ議員は9月2日、次のように述べた。
「カナダをより安全にし、より強くし、統一されたカナダのアイデンティティを強化する政策を私は提唱する。」
「移民申請者に反カナダの価値を審査することには、他宗教・他文化・性的嗜好への不寛容や、女性蔑視、カナダの伝統である個人のあるいは経済的自由への理解の不足が含まれている。」


図:ケリーの「カナディアン・バリュー・ビレッジ」。
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