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「オレンジ・クラッシュ」:新民主党の支持率低下、止まる兆しを見せず [2015年下院選]

 10月に入り、投票日まで残すところあと半月となったが、最新の世論調査は、新民主党が主にケベックで支持を失いつつある「オレンジ・クラッシュ」現象を示している。
 レジェ・マーケティング社による10月2日の政党支持率調査は、自由党32%、保守党30%、新民主党26%となった。またナノス・リサーチ社による10月1日の政党支持率調査は、自由党33.5%、保守党31.9%、新民主党25.9%となった。
 そしてレジェ・マーケティング社によるケベックでの支持率は、新民主党28%、自由党24%、ケベック連合24%、保守党21%となり、主要4党全てが20%台で並ぶことになった。新民主党はかつての圧倒的な支持を失い、一週間で支持率10ポイントを失った。
 レジェ・マーケティング社のクリスチエン・ブルク氏は、もしも現在の支持率が投票日当日にそのまま反映されたら、自由党はモントリオールとその周辺で議席を増やし、保守党はケベック市地域で議席を増やし、ケベック連合は2011年総選挙で新民主党に譲った地方の議席を回復することになるだろうと予測した。
「新民主党の転落は、ほかの3党を助けた。3党はいずれも、上に傾いている。」

 新民主党は8月末の時点では、ケベックで78議席中60議席を獲る勢いだった。選挙戦の緒戦では、「ハーパー政権を終わらせるには、新民主党はあと35議席、自由党はあと100議席を必要とするだけだ」と語っていて、この印象的なフレーズは功を奏したように思われる。それが3週間続いた低落の後、現在は50議席以上を獲得する見込みとなっている。支持率減少のわりに議席が減らないのは、失った票が分散しているからだ。
 新民主党は大雑把に見て、支持率を1ポイント減らすたびに1.5議席減らすことになる。それが、議席を譲る相手がケベック連合の場合はさらに悪く、支持率を5ポイント減らすと12議席減らすことになる。10ポイントの減少では、32議席減少となる。

 新民主党がケベックで支持を減らすことになった原因は、やはりニカブ論争だろう。多民族なトロントやバンクーバーで支持されてきた同党は、市民権宣誓式でのニカブ着用を擁護したが、保守党は調査でカナダ人の多くが、特にケベックではニカブ禁止が支持されていると知って、攻勢を強めている。
 新民主党には、ニカブ禁止に回ればトロントやバンクーバーで支持を失い、ニカブ着用を擁護すればケベックで支持を失うというジレンマがある。だが多くの批評家は、同党が総選挙に勝ち残るには、ニカブ問題への対応を改めるしかないと結論づけている。
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