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自由党奇跡の逆転勝利、世論調査またも大ハズレ [バンクーバーとBC]

 5月14日に行われたブリティッシュコロンビア州議会選挙は、自由党50議席(45)、新民主党33議席(36)、緑の党1議席(0)、無所属1議席(4)(定数85/カッコ内は解散時勢力)という結果となり、各種世論調査で圧倒的不利を予測された自由党が、奇跡の大逆転で4選を果たした。なおオークベイ=ゴードン・へッド選挙区のアンドリュー・ウィーバーは、全ての州において緑の党最初の州議会選挙当選者となった。

 自由党政権は、BCレイル売却にまつわる汚職疑惑、HST(統合消費税)の住民投票での否決、少数民族への票目当ての謝罪などで人気を失っていた。新民主党のエイドリアン・ディックス党首は、今こそ政権交代の時だと呼びかけ、自由党によるネガティブキャンペーンにあえて反応しなかった。
 だがクリスティ・クラーク首相は、パイプライン計画に反対するディックス党首に「ドクター・ノー」のレッテルを貼り、新民主党政権になれば住民はアルバータに流出するだろうと警告した。そして政権交代を訴える新民主党に対し、「決して変わっていない新民主党」の危険性を訴えた。新民主党が初めて政権に就いたのは1991年だが、ビンゴゲート事件などのスキャンダルを頻発させた後、党内抗争を起こして有権者を失望させ、政権を手放した。有権者はその苦い記憶をまだ忘れてはいなかったし、ディックス党首自身もグレン・クラーク首相の首席補佐官として、抗争の当事者だった。
 いっぽうクラーク首相は、スキャンダルを克服し、党内の異論を押し切り、圧倒的不利な世論調査を覆して奇跡の勝利を起こしたものの、自身のバンクーバー=ポイントグレイ選挙区で新民主党のデビッド・エビー候補に敗れた。クラーク首相は引き続き政権を担当することになるため、自由党の若手議員が辞職して補欠選挙を行い、そこに彼女が立候補することになる。この場合、野党は選挙運動を行わないのが慣例である。

 世論調査機関は、1年前のアルバータ州議会選挙に続き、またも予想を大きく外した。各党の得票率は自由党44.4%、新民主党39.5%、緑の党8.0%、保守党4.8%だったが、事前の調査ではイプソス=リード社が自由党37%、新民主党45%、緑の党9%、保守党6%、アンガス=リード社が自由党36%、新民主党45%、緑の党9%、保守党7%、ジャスタソン・マーケット・インテリジェンス社が自由党31%、新民主党45%、緑の党14%、保守党8%であった。新民主党は自由党に対し、平均で8ポイント、最大で17ポイントもリードしていたことになる。またほとんどの世論調査機関が、緑の党と保守党の支持率を過大に評価していた。
 これについてアンガス=リード社のマリオ・カンセコ副社長は、世論調査の対象者が実際には投票に行っていない可能性を指摘し、調査方法の見直しを示唆した。彼は、新民主党支持者が18歳から34歳の年齢層に多く、この世代が何らかの理由で投票に行かなかったことが原因だと予測した。そして自由党支持者は55歳以上の年齢層に多く、この世代は投票率が高いと指摘した。
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図:各社世論調査と得票率の比較。55歳以上では正確に反映されており、54歳以下の世代の投票率が低かったことが予想の外れた原因と考えられる。
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