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保守党過半数は不可能 [2011年下院選]

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 投票日を4日後に控えた4月28日、保守党幹部の一人が匿名で、過半数獲得は不可能だと認めた。
 ナノス・リサーチ社が4月28日に実施した政党支持率調査(括弧内は解散時)は、保守党36.4%(38.6%)、新民主党31.2%(19.9%)、自由党22.0%(27.6%)、ケベック連合5.7%(10.1%)、緑の党4.0%(3.8%)という結果となった。保守党は解散時から支持率が上がっていないが、新民主党は支持率が19.9%から31.2%まで上昇し、全国的に旋風を巻き起こしている。
 下院定数は308議席で、過半数は155議席、保守党の解散時勢力は143議席で、オンタリオ州106議席のうち51議席を有している。ケベック州は特に新民主党の支持率が高く、保守党はそこではさほど多くの議席を有していないが、若干の議席を新民主党に譲ることになるだろう。ブリティッシュコロンビア州でも数議席を新民主党に奪われるため、保守党が過半数を達成するには、オンタリオ州で74議席の獲得が必要と考えられる。
 カナダで最も人口の多い州で23議席も上積みすることは、現実には非常に難しい。保守党による票読みでは、トロント市内ではエグリントン-ローレンス選挙区とヨーク・センター選挙区の2議席、トロント郊外では5議席の計7議席増がやっとのようだ。
 保守党はここにきて、レイトン党首(新民主党)へのネガティブ・キャンペーンを始めたが、オンタリオで彼を攻撃することは、自由党を助ける結果を招きかねない。1990年のオンタリオ州議会選挙では、進歩保守党が与党自由党を攻撃し、その議席を大きく減少させることに成功した。だがそれらの議席は全部新民主党に奪われてしまい、新民主党政権樹立を手助けしただけに終わった。今回の選挙で自由党が大きく議席を減らし、新民主党と拮抗するようなことになれば、両党の連立がかえって促進されることにもなりかねない。

 ハーパー首相はセントキャサリンでの演説で、オンタリオにおける新民主党政権が多大な混乱をもたらした過去について触れた。
「ここオンタリオにおいて20年前、新民主党政権が何をもたらしたか、あなたたちに思い出させる必要があるとは思わない。私も、あなたたちも、そんなことはしたくない。」
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高橋幸二

 新民主党はいつも、投票日直前まではある程度の支持率を維持していても、自由党が負けそうになると、新民主党の支持者が保守党政権を阻止するため自由党に投票するという「戦略的投票」により、実際には低い得票率しか得られないという現象に悩まされてきました。しかし今回総選挙では、イグナティエフ党首に人気がないいっぽう、初めから保守党勝利が確定的だったことから、新民主党の支持率は衰える兆しがありません。
 新民主党は今回、100議席に迫る議席を獲得するでしょう。保守党が過半数に達しない状態で、自由党が野党第一党の指定席を失えば、従来のパワーバランスが崩れ、政界再編につながる可能性もないとは言えません。
 カナダ同盟による進歩保守党吸収は、後者が徹底的に落ちぶれたことで実現しました。左派の支持者はおそらく右派よりも多いはずで、下院で保守党が過半数に達せず、野党が過半数をずっと占め続けているという事実は、左派が何らかの形で統一されれば安定政権を築けることを示唆しています。もちろん、右派統一はカナダ同盟が西部・進歩保守党が東部と住み分けていたから実現したもので、自由党と新民主党は全国の選挙区で戦っていることから、容易には合併することはできないでしょう。自由党も中部で侮れない強固な地盤を持っていることから、新民主党による吸収や新民主党政権の連立パートナーの地位には納得しないでしょうが、自由党の将来にこれ以上の凋落があるなら、そのときこそ政界再編が起こることでしょう。自由党の新民主党への吸収に同意できない右派は、保守党に合流すればいいのですから。
by 高橋幸二 (2011-04-29 22:59) 

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