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ハーパー首相とレイトン党首が会談、予算承認を要請か [2011年下院選]

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 次年度予算案は、3月22日に上程される。だが与党保守党は過半数割れしており、予算成立のためには一つの野党の支持を必要とする。
 自由党は、法人税減税を含む予算案は絶対に承認しないと明言している。保守党政権が過半数割れしているにもかかわらず、2年間選挙を戦おうとしなかったイグナティエフ党首は、ここで戦う意志を見せなければ、党首を降ろされることにもなりかねない。だが今総選挙を行えば、15議席は上積みできそうだ。ケベック連合も、今総選挙を行えば議席の上積みが期待できるため、ハーパー政権がとうてい受け容れられないような法外な要求をしている。よって予算成立のため協力を要請できるのは、新民主党だけである。
 新民主党のレイトン党首は2月18日、ハーパー首相と会談し、予算案を承認するための具体的条件を4つ提示した。そのうち2つはただちに対処できるもので、家庭暖房用燃料のGST(連邦消費税)非課税およびエコエナジー導入プログラムの復活と、低所得高齢者のための補足年金(GIS)増額だった。残りの2つは実現までには時間のかかりそうなもので、年金制度拡張と、ファミリードクター不足への対処だった。
 レイトン党首は会談を振り返り、こう語った。
「これらは、全ての党が賛成できると自信を持って言える、具体的かつ合理的な対処である。」
「首相は保証はしなかったものの、私の提案は相当に理解されたものと確信している。そしてハーパー首相からの私へのメッセージは、今は政治ゲームを脇に置いて、家計を扶助する即時の対処に焦点を合わせようというものだった。」
  新民主党はまた、これらの4つの提案と引き換えに、法人税減税撤回の要求を引き下げた。これはトーマス・マルケア副党首がこれまで、法人税減税を含む予算案は絶対に承認しないとしてきた方針からの転換である。

 予算案上程の2・3日後に、最初の信任投票が行われる。ここで不信任されれば下院は解散となり、選挙期間が6週間程度と考えれば、投票日は通常月曜日だから、おそらく5月2日かもしくは9日となろう。
 2か月ほど前には、保守党には総選挙を望む理由はなかった。だがここ2週間で保守党の支持率が上昇し、37.0%に達した。一般に過半数獲得には35%以上が必要とされており、現在の議席シミュレート結果は144議席(現有の1議席増)だが、風向き次第では過半数の155議席も視野に入ってきた。
 いっぽう自由党は支持率をわずかに下げ、保守党より約9ポイント下の28.1%である。だが議席シミュレート結果は92議席となり、現有議席を15議席も上回る。しかし地盤のオンタリオと東部で保守党を下回るほか、ほぼ全国的に保守党を下回っており、獲れる可能性のある議席を全部獲れたとしても、なお過半数に及ばない苦しい戦いである。
 新民主党は支持率15.1%で、議席シミュレート結果は20議席となり、現有議席を16議席も下回る。現時点での総選挙は、新民主党にとって極めてハイリスクである。
 ケベック連合は支持率10.0%で、議席シミュレート結果は52議席となり、現有議席を5議席上回る。
 緑の党は支持率8.5%で、議席シミュレート結果は0議席である。
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