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レイトン党首、長銃登録制廃止法案への支持を撤回 [長銃登録制]

20100904.jpg 新民主党のレイトン党首は、長銃登録制度を廃止するC-391号法案について、保守党への協力を撤回すると発表した。
 長銃登録制度は1995年、銃犯罪を抑止するため当時の自由党政権が創設したものだが、地方では狩猟が日常的に行われているため、評判が悪い。2006年に成立した保守党政権は、凶悪犯罪の厳罰化を公約しながら、支持者は地方在住者が多いため、長銃登録制度廃止も公約していた。

 保守党のキャンディス・ヘップナー議員が個人提出したC-391号法案は、新民主党を二分する騒動を巻き起こした。個人提出の法案には通常党議拘束がかからないので、議員は自由に投票することができる。だがこの法案は個人提出であるにもかかわらず、保守党の大多数は賛成、自由党の大多数は反対、ケベック連合は全員が反対と、党派性が強く表われている。ところが新民主党は、下院議員36名のうち12名が地方選出である。そのため2009年秋の第二読会では、新民主党議員12人と自由党議員8人が賛成票を投じたため、保守党政権が過半数割れしているにもかかわらず、164対137で通過した。
 第三読会の投票は9月22日に行われる予定だが、自由党のイグナティエフ党首は党議拘束をかけ一丸となって反対すると明言しているので、法案成立のためには新民主党議員8人の造反を必要とする。そこで保守党議員たちは、新民主党の特に地方選出議員に手紙や電子メールを送り、造反を呼びかけている。保守党のジェームズ・ベザン議員はYouTubeに、カウボーイハットと格子縞のシャツを着て馬に跨り「今こそレイトン党首に、引き下がれと言う時だ。ここはあんたがいるトロントのダウンタウンじゃない」と語る動画を掲載したが、あわてて削除した。

 レイトン党首自身はトロント選出で、長銃登録制度の支持者だが、党内に地方選出議員を多く抱えている現状では、反対投票を強制できない。地方選出議員たちも、反対投票すれば次の選挙に差し支えるというジレンマを抱えている。オンタリオ州ティミンズ=ジェームズベイ選挙区のチャーリー・アンガス議員は、かつて法案に賛成していたが、先週になって反対に転向した。
「保守党のゲイリー・ブライトクロイツ議員は、我々のために働いている警察官を指して『おじいちゃんの銃を取り上げようとしている』と言っている。それは悪質なレッテル貼りだ。それはティーパーティの主張だ。」
「保守党議員たちは、地方の住民はみんな頭が悪いとでも思っているのか。こんな連中と同じ側についているなんて、気分が悪い。」
「うちのおばあちゃんは、『ケンカは勝つまで絶対逃げちゃいけないよ』と言って、私を育ててくれた。だから私は、最後まで保守党と戦う。」
 新民主党議員の中には、法案が否決されれば、保守党は地方選挙区で新民主党の批判を続けられるので、かえって好都合だと考えているのではないかと疑う者すらいる。新民主党のブラッド・ラビーン議員は、こう分析した。
「自由党の議員は91%が都市部選出で、地方選出は9%しかいないから、保守党に奪われそうな議席はほとんどない。しかし新民主党は都市部選出と地方選出に割れているから、保守党に奪われそうな議席が多く、もし奪われたら、保守党は過半数に達してしまう。」

 板ばさみに悩んだレイトン党首は先週、地方と都市の間の妥協案を探るよう要請したが、ハーパー首相に拒否された。ハーパー首相はこう語った。
「それは、妥協案ではない。それは、猟師と農民に長銃登録制度を続行するという要請だ。」
 これについてレイトン党首は、次のように述べた。
「これは、ハーパー首相が乗せたトラックから、我々を降ろそうという試みだ。オール・オア・ナッシングを迫り、国民が国民に対立するよう迫るのは、カナダのやり方ではない。」


図:ゲーム「レイトン教授と不思議な町」(Professor Layton and the Curious Village )のパロディで「レイトン教授と騒々しい長銃登録制度」。
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