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グレイハウンド首切り殺人、被告に無罪 [犯罪・事件]

2608658 グレイハウンドの車内で2008年7月30日、ティム・マクリーンさんが刺殺された後首を切断された事件で、第二級殺人罪で起訴されたビンセント=ウェイガン・リー被告の公判が3月5日に行われた。マニトバ高等裁判所のジョン・スカフィールド判事は、被告は統合失調症を患っており責任能力はなかったとして無罪を宣告した。リー被告は精神科の施設に入り90日以内に、そして毎年釈放すべきかどうかを検討する精神鑑定公聴会を受けることになる。またリー被告には犯罪歴は記録されないが、検察側と弁護側の合意により彼のDNAは保存されることになった。

 公判はわずか2日で終わり、証人2人だけが証言した。いずれも精神科医で、ともに被告は統合失調症を患っていると証言した。
 リー被告は2005年、トロントのハイウェイをさまよっているところを発見され、病院に収容され統合失調症と診断されている。被告は事件当時(犯行は深夜)、日光が突然車内に差し込み「隣の男は悪魔だ。急げ。彼を殺せ。さもないとお前が殺される」という神の声を聞いたという。殺害した後でさえ、被告は被害者が甦って自分を殺すかもしれないと恐れ、首を切断し、臓器をバラバラに切り刻んでビニール袋に別々に収納したとジョナサン・ルーテンバーグ医師は証言した。

2608657 被害者の遺族たちは、無罪判決に憤慨した。被害者の母キャロル・ド=デレーさんは、精神障害のある殺人犯が社会復帰するのを阻止する「ティム法」制定のため、ロビー活動に勤しんできた。彼女は、“NCR”(No Criminal Record/犯罪歴でない)は“NPA”(Not Psychologically Accountable/精神的に責任能力なし)に変えられる必要があり、精神的に責任能力なしと診断された人々も犯罪歴の記録を残し、精神科の施設ではなく刑務所に収容されるべきだと主張した。そして世の人々の安全のため、リー被告の釈放を阻止すべく戦っていくと誓った。
「精神鑑定公聴会が毎年行われるなら、私は毎年そこに行く。たとえそれが誕生日であっても、私はパーティではなく公聴会に出席する」。
 彼女は、決してリーを憎んでいるわけではないと付け加えた。また統合失調症と診断されたにもかかわらず、中国生まれのリー被告になぜ市民権が下りたのかについて疑問を投げかけた。
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 この事件はまた、精神病患者特に統合失調症患者に注目を集めることになった。何人かの精神科医は、この事件が精神病患者に決定的な烙印を押すことにつながることを危惧した。
 マニトバ看護大学のアンネット・オステッドさんは「被告の病気が適切に処置されなかったことが恐ろしい結果を招いたのだ」と語り、リー被告を非難するのではなく、医療システムのどこに間違いがあったのかを追究すべきだと語った。またリチャード・ショア医師は、逆に統合失調症患者の方が世間に恐れを抱いていると指摘した。
「統合失調症患者が攻撃的になることは珍しい。彼らは通常、孤立しているものだ」。


写真上:ビンセント=ウェイガン・リー被告。
写真中:胸に刻んだ息子の刺青を見せる被害者の父ティムSr.さん。
写真下:ティム・マクリーンさん。

【参考】
http://blog.so-net.ne.jp/canadian_history/2008-08-01
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コメント 1

yokotanGOGO

yokotanGOGOと申します。

統合失調症患者の被告人本人に犯罪行為をした自覚があってもなくても、責任能力があってもなくても、犯罪は犯罪。

犯罪被害者が納得できるように解決し、早く心や体の傷が癒やされるように願います。
by yokotanGOGO (2017-11-12 16:48) 

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