So-net無料ブログ作成
検索選択
前の15件 | -

宗教差別非難動議、「イスラモフォビア」の語が物議 [人権]

 連邦議会は2月15日、人種差別・宗教差別を非難する103号動議(M-103)の審議に入ったが、その文中に「イスラモフォビア」(イスラム嫌悪)の文言があることが議論の的になっている。
 この動議は2016年12月、自由党のイクラ・カリッド議員(オンタリオ州ミシサウガ-エリン・ミルズ選挙区選出)によって提出されたもので、ケベック市モスク銃撃事件を受けて審議されることになった。
 カリッド議員はパキスタン生まれのイスラム教徒だが、1990年代にカナダに移住したとき、近所の子供たちに「ムスリムは帰れ」と言われ心を痛めたという。

 だが問題は、「政府はイスラモフォビアとあらゆる形式の構造的な人種差別および宗教差別を非難し」とあることである。
 ナショナル・ポスト紙のコラムニスト、バーバラ・ケイ氏は、表現の自由への影響と、一宗教団体への特別扱いに懸念を表明した。彼女は政府の統計を引用し、2013年に起きたヘイトクライム326件のうち、イスラム教徒に対するものは65件で、ユダヤ教徒に対するもの181件の方が多かった事実を指摘した。また、イスラム法を批判した彼女のコラムのいくつかがイスラモフォビアと見なされ、カナダ刑法で罰せられるのみならず、イスラム教批判を萎縮させた結果、報復や女性迫害を含むシャリア法が事実上カナダに導入されることにもなりかねないと警告した。

 保守党内は、動議に批判的な意見が多い。保守党党首選に出馬しているピエール・ルミュー議員は、103号動議は「言論の自由への攻撃」であり、「一宗教への特別な保護を提唱する」と批判する手紙を支持者に送った。
 同じく保守党党首選に出馬しているケリー・リーチ元労働大臣も、動議に反対するとツイッターで述べた。
「言論の自由は、基本的なカナダの価値である。イスラム教、キリスト教、ユダヤ教、ヒンズー教、無神論、その他いかなる信仰であろうと、それを信じまた批判する権利があることを、我々は再確認しなければならない。」
 同じく保守党党首選に出馬しているリサ・レイト前運輸大臣も、不支持を表明した。
「103号動議は、論争の的となり適切とは思えない『イスラモフォビア』の文言に焦点を当てている。それゆえわたしは、これを支持しない。」
 同じく保守党党首選に出馬しているマクシム・ベルニエ元外務大臣は、「イスラモフォビア」の語が削除されないかぎり反対するとフェイスブックで述べた。
「この動議は、イスラム教を批判する我々の権利を制限する第一歩だろうか?」
 同じく保守党党首選に出馬しているエリン・オトゥール前退役軍人大臣も、「イスラモフォビア」の文言に危機感を抱き、その文言を含まない同様の「e-411号請願」を発表して、7万人のカナダ人の署名を集めた。彼はカリッド議員に、論争を巻き起こしている103号動議を取り下げ、e-411号請願に加わるよう呼びかけた。
「『イスラモフォビア』の文言が拡大解釈され、イスラム教あるいはその過激派に対する純粋な批判がイスラモフォビアとみなされると、相当な数のカナダ人が考えていることは明白だ。」
「私たちは良い話し合いの機会を持った。そして彼女は、私の提案を考慮すると言った。」
 同じく保守党党首選に出馬しているマイケル・チョン元政府間関係大臣は、下院がすでにユダヤ教・ヤジディ教・コプト教など他宗教への憎悪を非難したことを評価し、条件付きではあるが103号動議への支持を表明した。彼は、言論の自由に対するより大きな脅威は、あらゆる定義可能な集団に対する憎悪の表明を犯罪と規定した刑法第319条であると述べ、その廃止を主張した。彼は、不快な意見でさえ公共の場で議論され、自由な言論の「消毒剤」で反論されるべきであり、民主主義社会において言論の自由を制限するバーは非常に高いものでなければならないと、CBCニュースで訴えた。
「ヘイトスピーチに対抗する正しい方法は自由な言論であり、刑法ではない。」
「刑法第319条は、危害があまりに広く解釈されている。しかも第319条は、議論を萎縮させ、問題を地下に潜行させることになる。」
 ロナ・アンブローズ暫定党首は、修正されないかぎり動議を支持しないと述べた。だが具体的にどのような修正を求めているかについては、明言しなかった。
 保守党は16日、「あらゆる形式の構造的な人種差別、宗教上の非寛容、そしてイスラム教徒・ユダヤ教徒・キリスト教徒・シーク教徒・ヒンズー教徒およびその他の宗教コミュニティへの差別を非難する」という内容の新たな動議を提出した。だが自由党は、それは103号動議を水で薄めたようなものだとして反対することを決めた。アンブローズ暫定党首は、これを「党派ゲーム」だと非難した。

 トルドー首相は、イスラム教が一般に女性に抑圧的であることに鑑み、フェミニストである自身の信条と動議はどのように整合するのかと問われ、憲法に規定された個人の権利は、社会において他者の権利と調和していなければならないと回答した。
「混雑した映画館で『火事だ!』と叫ぶ権利はなく、それを言論の自由とは言わない。それは人々を危険にさらすことになる。そして我々が10日前にケベック市で見たように、我々の社会を危険にさらすほかのものがある。我々はそれに対し、強く立ち向かう必要がある。」

 103号動議は拘束力のない動議であるにもかかわらず、インターネット上ではこれを法案と勘違いして、過敏に反応する人々が続出した。中には、動議がただちにイスラモフォビアの非合法化や、シャリア法の導入を意味するものと誤解する者もいた。
 動議には、73のムスリム団体やその他の団体が支持を表明しているが、もちろん全ての団体が支持しているわけではない。イスラエル・ユダヤ問題センターのシモン・フォーゲル会長は、宗教への憎悪を非難するという本来の意図を実現するため、「イスラモフォビア」の文言を削除するようカリッド議員に申し入れている。
「そのような提案が、意図された目的にかない、誠実で合法的な市民の会話を抑制する別の意図に乗っ取られないことが、不可欠である。」
「イスラム教への全ての批判は、イスラモフォビアか?もちろんそうではない。ユダヤ人コミュニティは、四面楚歌だと感じているムスリム・コミュニティへの支援と連帯を望んでいるが、カナダの価値とは相容れないだけでないイスラム教の性質に関する建設的議論を、犠牲にしてまで替えることはできない。」
nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

日本製ラブドールを輸入し「児童ポルノ」で起訴 [犯罪・事件]

 日本製ラブドールを輸入して起訴された男の公判が、2月14日に始まる。
 ニューファンドランド&ラブラドル州セントジョンズに住むケニス・ハリソン氏は、ハルミデザインズの通信販売で2013年、少女をかたどったラブドールを注文した。そしてラブドールがトロントの国際郵便センターに到着すると、警察に通報された。ハルミデザインズとその親会社SIMAインターナショナル社は、カナダ税関の要注意リストに挙げられていたからである。ハリソン氏は箱の中身を一度も見ることなく、3月に逮捕された。
 警察によると箱の中身は、フォームラバーで作られた思春期前の少女の人形で、身長約130センチで膣があり、女学生の制服を着ていて、下着と潤滑油が付属していた。ハリソン氏は、児童ポルノ所持・猥褻物郵送・密輸の容疑で起訴された。

 カナダに詳しい日本人を見ることは稀だが、カナダが「仮想児童ポルノ」を禁止していることは日本の好事家に広く知られている。2005年、児童ポルノに該当する日本のアニメを輸入した男性が有罪判決を受けたことで、被害者の存在しない非実在の児童ポルノが刑事罰の対象であることが知れ渡った。児童ポルノの製造・販売・所持が禁止されたのは1993年で、2002年にはインターネット上での児童ポルノの公開とアクセスが禁止されている。
 カナダ刑法における児童ポルノの解釈は、驚くほど広い。刑法第163.1条第1項は、次のように定義する。
(1)本項でいう「児童ポルノ」とは、
(a)電磁的あるいは機械的に作成されたか否かにかかわらず、写真・フィルム・動画あるいはその他の視覚的表示による、
(i)18歳未満であるか18歳未満と表示された人物が、合意であるいは合意があるものと表示されたうえでの露骨な性行動を示すか、もしくは、
(ii)描写の主体が、18歳未満の人物の性器あるいは肛門による性的な目的で、
(b)いかなる書面、視覚的表現あるいは音声記録においても、18歳未満の人物に性行動を行うよう主導あるいは助言する行為は、違法となる
(c)いかなる書面上であれ、描写の主体が18歳未満の人物の性行動であるものは、違法となる
(d)いかなる音声記録であれ、18歳未満の人物の性行動の上映・表示を描写の主体とするものは、違法となる。

 連邦警察を退職したビル・マーロン元警視は、問題のラブドールを見ていないが、警察官として26年勤め、何千もの児童ポルノ画像について捜査してきた経験から、本件は児童ポルノ事件に該当すると確信している。
「私が書類や新聞で人形についての説明を読むと、これは児童ポルノだと確信する。」
 彼は、ラブドールが単に児童ポルノであるのみにとどまらず、それが児童に対する実際の性的虐待につながることを強く懸念する。
「目新しさが次第になくなると、彼らが犠牲者を探しに通りに出ることを、心配する。」
 警察からラブドールの写真を送られた、トロント大学で精神病理学を教えるピーター・コリンズ准教授は、次のような見解を述べた。
「ラブドールを注文する人はおそらく、思春期前の少女にエロチックな魅力を抱いている。臨床的に、これらの男性の多くは、小児性愛と診断される基準を満たす。」
「私の専門的見解において、ラブドールの所有は、性的な対象として児童を見ることの別の形態であり、したがって児童ポルノの基準を満たす。」
 だがトロントの臨床心理士ジェームズ・カンター医師は、異なる見解を示した。
「実際の児童ポルノは、犯されている犯罪そのものである。だが児童ラブドールのケースは、そうではない。そこには実在の人物がいない。それはラテックスの塊である。被害者がいないのなら、どこに犯された被害があるというのか?」
 カンター医師は、児童ラブドールがゲートウェイ・ドラッグ(ソフトドラッグを経験することがハードドラッグに入るきっかけとなること)の役割を果たすことを示す根拠はなく、むしろ小児性愛者が児童への性犯罪に走るのを抑止できると主張した。そして小児性愛は性質であって犯罪ではないし、感情は行動に移されないかぎり犯罪行為にはならいことを強調した。
「何かを禁止することがより大きな社会的利益をもたらすという特段の証拠を得るまで、私は言論の自由を支持する。」
「危害があるという証拠が出ないかぎり、ラブドールはカナダで合法であるべきだ。」
 アメリカで「高潔な小児性愛者」というウェブサイトを公開しているイーサン氏(もちろん仮名)は、カナダの法律はこの方面では過度に厳しいと語った。
「たとえば、18歳未満のセックスを描写しているフィクションの物語は、違法である。これは、表現の自由に対する重大な侵害である。」
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

【世論調査】カナダ人は意外と移民に非寛容? [人権]

 トロント大学で政治学を教えるマイケル・ドネリー教授による最近の研究は、カナダ人が彼らが思うほど移民や難民に寛容ではないことを示すとともに、カナダにおいて反移民感情が増加する可能性があると結論づけた。
 論文は「カナダ例外主義:我々は善良かそれとも幸運か」というタイトルで、イプソス社が1月18日から27日までの間に1522人のカナダ人を対象に実施したオンライン世論調査に基づいている。調査は、トランプ大統領によるイスラム7か国民入国禁止令や、ケベック市モスク銃撃事件より前に、英語またはフランス語で行われた。

 被験者の約3分の1は、移民を誘致するにあたりイスラム教徒は差別すべきだと回答し、3分の1は白人の移民を有色人種に優先すべきだと回答した。
 被験者の半数は「多くの移民たちはカナダの社会に溶け込んでいるように見えない」、被験者の65%は「移民はよりカナダ人らしくなるため習慣を改めるべきだ」と回答した。
 移民の受け入れを終了することには、被験者の20%が賛成し、45%が反対し、35%は賛成も反対もしないと回答した。
 これについてドネリー教授は、「これらの結果は、深刻な反移民運動がカナダで決して不可能ではないことを示唆する」と語った。
 彼はまた、2010年の調査でアメリカ人の43%が国境閉鎖に反対だと回答したにもかかわらず、トランプ氏が大統領に当選した事実に注目した。各種世論調査は、トランプ氏に投票した人々は経済よりも移民やテロ問題に関心を抱いていたことを示した。だが彼は、移民が政治で重要な争点になったことはカナダではほとんどなかったと述べた。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

トルドー政権、選挙制度改革を断念 [自由党]

 カリーナ・グールド民主機構大臣は2月1日、選挙制度改革を断念すると発表した。
 政府筋によると、1月にカルガリーで行われた閣議で、すでに断念することが決まっていた。反対した閣僚は1人しかいなかったという。
 トルドー首相は今週、下院でこう述べた。
「率直に言って、賛否のある国民投票をこの時期に実施するのは、過激派の発言力を拡大することになり、カナダのためになることではない。」
 首相は、選挙制度改革特別委員会が推奨する比例代表制は、小党乱立や多数安定政権の抑止、また連立政権の常態化につながりやすいことや、小勢力が議会へ進出する道を開くことになり、その結果地域政党や白人優位主義・国粋主義・ポピュリズムのオルタナ右翼の発言力を拡大することを懸念していた。

 2015年の総選挙時、野党第2党だった自由党は選挙制度改革を公約したが、どのような制度を導入するかを明言せず、単に比例代表制・優先順位付き連記投票・投票の義務化・オンライン投票などについて検討する超党派委員会を設置すると述べるだけであった。
o-MARYAM-MONSEF-facebook.jpg だがいざ委員会が設置されると、新民主党は比例代表制を主張した。緑の党は小選挙区比例代表併用制の支持を決めるとともに、ギャラガー指標(※得票と議席の反比例度を示す。数値が大きいほど両者が乖離していることを示す)が5以下のいかなる比例代表制も支持すると主張した。保守党は現行の「勝者総取り」小選挙区制を支持したが、いかなる改革でも国民投票で有権者に諮問すべきだと主張した。野党の主張は当初バラバラだったが、秋には保守党・新民主党・ケベック連合・緑の党の全野党は比例代表制を支持することで合意した。
 だが自由党政権は、ひとたび国民投票を実施すれば、論争がほかの問題に拡大することを恐れた。ケベック独立を問うた1995年の住民投票騒ぎを皆が覚えていたし、今回の投票が将来あるかもしれない再度の独立を問う住民投票の先例にされるのも、好ましくなかった。
「50%プラス1票あれば十分なのか」「有権者の3分の2の同意があれば、1州が反対しても強制できるか」
 あのような騒動を繰り返したいとは、誰も思わなかった。それで自由党政権は、「現行制度による選挙は2015年が最後」という公約を盾に、(時間のかかる)国民投票は不要だと繰り返した。モンセフ民主機構大臣(当時)も「国民投票は容易に癒えることのない深い亀裂を社会に生じる」と警告した。カナダ史上において禁酒法(1898年)、徴兵制(1942年)、憲法改正に関するシャーロットタウン協定(1992年)の3度国民投票が実施されたが、いずれも結果が州により大きく異なり、亀裂を生んだという認識がある。
 トルドー首相は優先順位付き連記投票を推進したが、それを支持する者は少なく、国民の多くは選挙制度改革に関心がなかった。さらにややこしいことに、閣僚の中にもディオン外務大臣・ルブラン漁業大臣・フリーランド国際貿易大臣(肩書きは当時)などは、公然と比例代表制を支持していた。

 トルドー首相は今週下院で、こう述べていた。
「私は長い間、優先順位付き連記投票を推進してきた。野党議員たちは、比例代表制を望んだ。最大野党は、国民投票を要望した。そこにはコンセンサスがない。」
 そして選挙制度改革断念については、1日にこう述べた。
「カナダの安定を害することをするのは、無責任である。選挙の公約を理由に、投票箱の中身をチェックするだけのために、間違ったことをするつもりはない。私は、そのような首相になるつもりはない。」
 新民主党のネイサン・カレン議員は3日、連邦議会で自由党政権を批判した。
「選挙制度改革における裏切りを正当化する必死の試みにおいて、自由党はあらゆる言い訳を使っているが、それは馬鹿げている。」
「比例代表制はより多くの女性、より多様な議員を選び、ともに働いてカナダをまとめる。」
「自由党政権が選挙制度改革を断念したのは、それがカナダの統一に対する脅威だからではなく、自由党に対する脅威だからだ。」


写真:選挙制度改革特別委員会で、ギャラガー指標を示すプラカードを掲げるマリヤム・モンセフ民主機構大臣(当時)。彼女は議会を侮辱したと非難され、後にこのポストから外された。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

ケベック州首相「人種差別という悪魔と共存」 [犯罪・事件]

 1月29日に起きたケベック市モスク銃乱射事件を受けて、ケベック州のフィリップ・クイヤール首相は31日、州内に人種差別という「悪魔」が存在することを認めるとともに、それと共存することを訴えた。
「言葉は重要だ。言葉は人を傷つける。言葉は人の心を切りつけるナイフにもなる。」
 彼は政治家と市民に「言葉を書くとき、口にするとき、よくよく考慮しよう」と訴えた。
 ケベックではほかの地域より差別が潜在的かと問われると、彼はこう答えた。
「それは、コミュニティにより異なる。」
「外国人嫌い、人種差別と排除は、ここに存在する。我々はそれを認め、そして共存しなければならない。いかなる社会も、その悪魔と同居しなければならない。」
「我々の社会は、完全ではない。完全な社会などない。」

 同日ケベック党のジャン=フランソワ・リゼ党首は、党首選のとき「ブルカの下にAK-47を隠すことができる」という理由でブルカ禁止を主張したのは「行き過ぎだった」と認めた。
「私はそれを、今もテロが頻発するアフリカの例として言った。言葉の選択がよくなかった。ケベックに関する議論に用いるのは、適切ではなかった。」
 ケベック党は2013年、物議を醸した「ケベック価値憲章」を提出した。その骨子は、公務員が公共の場で宗教的シンボルを表示することを禁止するものだったが、これが法制化されたら公共の場でのブルカ着用はできなくなることから、ムスリムの公務員は大半が辞職することになっただろう。その後任にケベック人の失業者を充てるという、事実上のムスリム排除政策だとして強い批判を呼んだが、翌年の総選挙に敗れ廃案となった。
 その後政権を担ったクイヤール首相は、ヘイトクライムの沈静化を見て2015年、ヘイトスピーチ禁止法の制定に動いたが、「言論の自由を制限することになる」というケベック党の反対を受けて、断念している。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

「PPAP」を無関係の企業が商標出願 [犯罪・事件]

http://www.asahi.com/articles/ASK1V3GMCK1VUCLV003.html?ref=mixi
インターネット上でヒットしたピコ太郎さんの動画「PPAP」で歌われている「ペンパイナッポーアッポーペン」「ペンパイナッポー」などを、ピコ太郎さんとは関係のない企業が商標出願していることがわかった。
特許庁への商標出願などの情報をまとめている「特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)」によると、出願されたのは昨年11月で、出願人はピコ太郎さんとは関係のない企業。この企業は同10月、「PPAP」も商標出願しているが、ピコ太郎さんが所属する会社の親会社エイベックス・グループ・ホールディングスも「PPAP」は商標出願している。

==========================

当ブログ管理人である私は、1993年から94年まで、バンクーバーの日本語誌「ふれいざー」で「カナダ人物列伝」を連載した。
ところが宮坂まり編集長は、私の同意なく勝手に「カナダ人物列伝」を商標登録したと言っていた。実際に登録したかどうかは確認していないが、本当に商標登録されたのなら、私が「カナダ人物列伝」のタイトルで出版する場合、宮坂編集長は商標使用料を請求するか、もしくは出版を許可しないことができることになる。まるで「ここで商売するならショバ代払え」と、ヤクザに因縁つけられているような気分である。
また宮坂編集長は、彼女自身を著者とする「カナダ人物列伝」海賊版を無断で勝手に出版、その内容を自作品と偽って日本カナ●学会の学会誌に掲載し、学会員に販売もしたが、著作権侵害で起訴され、学会誌の回収騒ぎを起こし除名された。
なお宮坂編集長は2005年、刑務所に服役している。
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

「カナダのトランプ」オリアリーが勝てない理由 [保守党]

 実業家でTVパーソナリティのケビン・オリアリー氏は、すでに保守党党首選に出馬を表明している。だが彼はトランプではなく、ここはアメリカでもない。彼は、党首選に勝つことはできないだろう。
 アメリカは9・11同時多発テロ、イラク戦争、サブプライムローン・ショック、財政危機などのトラウマを経験したが、カナダはそうではなかった。またカナダはアメリカと異なり、不法入国者のために頭を抱えることがない。
 最も重大な相違点は、選挙システムである。トランプは近代史上、最も少ない得票率で共和党予備選に勝っている。「勝者一人占め」のルールは、多くの選挙人を持つ巨大州において、僅差で勝利したトランプに大勢の選挙人を獲得させた。
 だが保守党党首選は、人口・面積で格差の大きい州ごとではなく、格差のほとんどない338小選挙区ごとで、各小選挙区には等しく100ポイントが割り振られる。しかもポイントは「勝者一人占め」ルールではなく、得票に比例して候補に与えられる。そのうえ印を一人につけるのではなく、すべての候補に順位をつけて投票するシステムとなっている。
 選挙区に格差がない以上、候補者はどの選挙区でも奮闘しなければならない。人口の多い特定の地域で強い支持を得れば、それ以外は捨ててかかってもいいわけではない。ところがオリアリー氏はフランス語を話せないため、人口24%のケベックで支持を得ることは難しい。
 また投票率に比例してポイントを獲得するシステムのため、自分が低い得票率のとき、他候補への票の分散は自分を利することにはならない。
 オリアリー氏は金持ちだが、選挙資金は自前ではなく、支持者一人一人から1500ドル以下の献金を募るしかない。また自分の分身として幽霊党員を何人も作り、献金させるという裏ワザも使えない。党費はクレジットカードで支払わねばならず、党費の肩代わりは禁止されている。
 党首選に投票可能な新しい党員が入党できる期限まで、もう10週間も残っていない。政治歴のないオリアリー氏には派閥も選挙マシンもなく、党内での知名度は高くない。選挙はアメリカと異なり、各州を巡回するのではなく、ただ1日で終了するので、選挙期間中にメディアに注目され、知名度を上げるということはできない。
 オリアリー氏は自分を目立たせるため、トランプ氏と同様に「上院議席を競売にかけよ」などの馬鹿げたプロパガンダをぶち上げることだろう。だがここカナダでは、同調者が多くいるとは思えない。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

トルドー首相が内閣改造 [自由党]

 トルドー首相は1月10日、小規模な内閣改造を行った。新入閣が3名、閣外に去った人が3名、閣内の異動が3名で、その他は留任した。閣僚の男女比は、男性15名・女性15名と同数のままである。

 (1) トランプ・プーチンへの最強の「切り札」
 最も注目されるのは、クリスティア・フリーランド前国際貿易大臣の外務大臣昇格である。トランプ次期大統領がTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)破棄・NAFTA(北米自由貿易協定)再交渉を叫ぶ中、困難なCETA(カナダ・EU自由貿易協定)を昨年まとめあげ評価された彼女に、重要な職務が引き継がれることになった。
 彼女はウクライナ系で、英語・フランス語・ウクライナ語・ロシア語・ポーランド語・イタリア語の6か国語を話す。ハーバード大学でロシア史を、オックスフォード大学セントアントニーズカレッジでスラブ語を学び、ローズ奨学金も受け取った。ジャーナリストとしてのキャリアをワシントンポスト紙とエコノミスト紙のウクライナ特派員から始め、フィナンシャル・タイムズ紙編集長・ロイター通信編集者としてイギリスとアメリカで働き、グローブ&メイル紙副編集長も務めている。アメリカ滞在時には「金権政治家:新しいグローバル・スーパー・リッチの勃興とその他大勢の没落」という著書がベストセラーにもなるなど、トランプ氏の取り巻きにも詳しい。
 グローブ&メイル紙時代の2000年、ロシアでプーチン大統領とロシア語で会談しているが、ウクライナ系の彼女はプーチン氏とその取り巻きを批判したことから、その後ロシアへの入国を禁止されている。外務大臣となった彼女が今後も入国を禁止されることはないだろうが、今回の外務大臣起用は、トランプ氏及び彼と親密なプーチン氏への強烈な牽制であることは言うまでもない。なお女性外務大臣は、1979年のフローラ・マクドナルドと1991年のバーバラ・マクドゥーガルに続き3人目となる。

 (2) 冷遇されるベテラン:ディオン氏、政界引退か
 マルク・ガルノー運輸大臣は評価が高く、より重要なポジションへ昇格するものと見られていたが、そうはならなかった。今回の改造では若い人々が起用される一方、ベテランは尊重されなかったようだ。それは、36歳で当選1回のバーディシュ・チャッガー下院院内総務が政権の中枢にいることと関係あるかもしれない。クレチエン内閣の国防大臣とマーチン内閣の退役軍人大臣を務めた当選6回のベテラン、ジョン・マッカーラム移民・難民・市民権大臣(65歳)は、中国大使に転身する。
 同じくベテランのステファン・ディオン前外務大臣(61歳)は、人権侵害国と見られていたサウジアラビアに150億ドルの戦車を売却する契約に合意したことについて、保守党前政権からの合意だったためどうすることもできなかったと抗弁したが、強い批判を受けた。またカナダを訪問した中国の王毅外務大臣が、中国の人権問題について尋ねたカナダ人記者に激昂した際、ディオン氏は抗議せず、事態を傍観した。後にトルドー首相が、抗議した。
 ディオン氏は政治学者出身で、閣僚や党首まで務めたベテランだが、無愛想で、英会話力にも難点があり、外務大臣としては適任でないと言われてきた。ボブ・レイ元暫定党首は、トランプ政権の国務長官が石油大手エクソンモービルの経営者である以上、エコロジストのディオン氏が外務大臣では都合が悪いだろうと指摘した。
 また、クレチエン内閣で首席報道官を務めたピーター・ドノロ氏は、彼をこう評した。
「政治的に成功するための最も重要な要素がEQ(感情指数)だとすれば、それは彼に欠けている一つの要素である。しかし彼は知識と決断力によって、それを補ってきた。」
 匿名の自由党議員は、ディオン氏には人の心を洞察する能力が欠けていると評した。
「彼には多くの強さがある。ただ外務大臣のポストは、彼には似合わない。」
 ディオン氏は、カナダの政治史で何度か重要な役割を演じ、何度か人々を驚かせた。著名な政治学者だった彼は、ケベック独立を問う住民投票が終わった直後、事態を収拾させるためクレチエン首相に請われて、政界に入った。ドノロ氏は、ディオン氏が政治家になったのは、分裂の危機にあるカナダを救いたいという純粋な心からだったという。
 政府間関係大臣(連邦政府と州政府の外交を担当)となった彼は、明確化法を制定した。これには2つの特徴があり、一つは、州が独立するには「明確な多数」の賛成(それが何%なのか明記されていないという点において明確化されていないのだが)を要することと、もう一つは、州の一方的な意思だけで独立はできないということである。このような法律は、いったん沈静化した独立論者の火に油を注ぎ、新たな問題を生むのではないかと警告されたが、大きな反対や暴動はなく、最高裁もこの法律を支持した。
 クレチエン首相を引きずり降ろして首相になったマーチンは、クレチエン派を徹底的に冷遇したが、ディオン氏は環境大臣に任命され、京都議定書に署名した。飼い犬に「キョウト」と名づけ、緑の党のメイ党首にすら「とてもよい環境大臣」と言われた。
 2006年党首選では、本命視されたトロント大学の同級生イグナティエフとレイが意地の張り合いを演じる中、3位・4位連合を結んだディオン氏が決戦投票で逆転勝利を収め、人々を驚かせた。
 党首となった彼は、2008年総選挙を「グリーンシフト」を掲げて戦ったが、景気の足を引っ張るものと敬遠され、大敗を喫した。彼は次の党大会で辞任すると発表したが、自由党党首がレイムダックになったのを見たハーパー首相は、政党助成金の廃止を提唱し野党にとどめを刺そうとした。これに反発した野党3党は、ディオン氏を首班とする連立協定に調印した。野党3党は議会で過半数を占めていたので、彼は惨めな敗北から一転首相の地位を約束されることになったが、誰もが予想しなかった議会の停会により、議会での首班指名を阻止される。革新政党との連立に激怒した党内右派は、この隙にディオン降ろしに着手した。彼は即時の辞任を余儀なくされ、議会が再開されたときにはもはや党首ではなくなっていた。
 彼は平議員になったその後も政治活動を続け、クレチエン・マーチン・グレアム(暫定党首)・彼自身・イグナティエフ・レイ(暫定党首)・トルドーと、7人の党首の下で働き続けたが、それは彼の党派心のなさを示すものである。
 彼はトルドー首相から、EUもしくはその加盟国の大使の地位を提示されたと噂されたが、応じていない。首相は引き続き、彼にふさわしいポストを提示するというが、彼は外交官になって政界を引退するのか、それとも一介の平議員として政治活動を続けるのか、その去就は定かではない。もし彼が外交官になるなら、彼の上司はフリーランド外務大臣となる。

 (3) 新人3名を起用:注目の民主機構大臣は?
 初入閣の一人は、財務政務次官から昇格したフランソワ=フィリップ・シャンパーニュ国際貿易大臣である。ディカプリオ似の三か国語を話す46歳の弁護士は、2009年世界経済フォーラムからヤング・グローバルリーダー賞を授与されている。
 新しく移民・難民・市民権大臣に就任したアーメド・ハッセン氏は、16歳のときソマリアから逃れて来た難民で、トルドー政権では初の黒人閣僚である。
 トロント市内リージェントパークの市営住宅に暮らし、高校時代は陸上選手として注目され、ヨーク大学で学ぶためガソリンスタンドで働いた苦労人でもある。彼は後にリージェントパーク評議会を設立し、この地域の再開発に尽力した。
 選挙制度改革は、もはや誰にも収拾不可能なほどにこじれてしまったが、マリヤム・モンセフ前民主機構大臣の経験不足は、混乱に拍車をかけた。今やトルドー首相は、選挙制度改革を本気で成し遂げる意欲があるのか疑問視されているが、この困難なポストに新たに割り当てられた「生贄」は、彼女よりさらに若い女性カリナ・グールド国際開発政務次官(29歳)だった。彼女は、カナダ史上最も若い女性閣僚である(最も若い閣僚はジャン・シャレーの28歳)。
 彼女はオックスフォード大学で国際関係学を学び、選挙制度改革についての論文を書いた。その後は貿易と投資のコンサルタントとして働き、メキシコの孤児院で1年間ボランティアも経験している。彼女と親しいオンタリオ州のエレノア・マクマホン観光大臣は、グールド大臣を「党派心のない人」と言う。
 トルドー首相は記者会見で、モンセフ大臣をなぜ異動させたのかという質問には答えず、選挙制度改革への意欲を語った。
「私は引き続き、選挙制度改革に邁進する。それには疑問の余地はない。マリヤムがこれまで行ってきた、我々の民主主義を促進するベストな方法について国民と対話するという並外れた任務を、カリーナとともに続けていく。」
 選挙管理委員会は、2019年秋までに実施される次の総選挙を新しい選挙制度で行うためには、関連法案が夏までに上程される必要があると答申している。
 モンセフ前民主機構大臣には、女性の地位担当大臣という「ふさわしいポスト」が与えられた。
new-faces.jpg

 女性の地位担当大臣だったパティー・ハイデュ氏は、雇用・労働力開発・労働大臣に異動する。このポストに就いていたメリーアン・ミハイチャック前大臣には、新しいポストは与えられず、閣外に去ることになる。
「私はもちろん、失望しています」と、彼女は語った。
「私は人として、女性として、雇用のために常に戦ってきました。そしてこれからも、そうし続けていきます。」
 彼女は労働大臣として、自分のリーダーシップの下で、児童労働を禁止する国際的合意に加わり、臨時雇いの外国人労働者の権利を擁護し賃金の平等を実現するための骨格を作ったと、誇らしげに語った。
「最終的には、40年後に、女性労働者は男性と同じ賃金を得るでしょう。」


写真:左からフランソワ=フィリップ・シャンパーニュ国際貿易大臣、アーメド・ハッセン移民・難民・市民権大臣、カリナ・グールド民主機構大臣。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

トルドー首相、10日に内閣改造か [自由党]

 トランプ大統領就任に先立ち、トルドー首相は1月10日に小規模な内閣改造を行うと、メディアが報じた。
 トルドー内閣が発足しておよそ1年が経過したが、閣僚の中には能力に問題のある人がいるという指摘があり、かねてから内閣改造が噂されてきた。キャメロン・アーメド首相報道官は「首相官邸は噂についてコメントしない」という声明を発表したが、メディアは政府筋から匿名を条件に情報を入手しており、少なくとも6人が異動すると報じている。
 トランプ氏はTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)はおろか、NAFTA(北米自由貿易協定)さえ破棄しかねない勢いである。そこで、破談の危機さえあったCETA(カナダ・EU自由貿易協定)を昨年まとめあげたクリスティア・フリーランド国際貿易大臣を、外務大臣に据えるのだという。
 ステファン・ディオン外務大臣は、150億ドルにのぼるサウジアラビアとの武器協定に合意したことで非難された。彼は註仏大使に転進すると噂されてきたが、本人はこれを否定している。
 ジョン・マッカーラム移民・難民・市民権大臣も、異動するという。ディオン氏とマッカーラム氏は、現閣僚では数少ない閣僚経験のある古参で、ディオン氏はクレチエン内閣の枢密院議長・政府間関係大臣とマーチン内閣の環境大臣のほか党首を務めた。マッカーラム氏は、クレチエン内閣の国防大臣とマーチン内閣の退役軍人大臣を務めた。
 選挙制度改革の当事者でありながら、様々な個人的トラブルを起こしたマリヤム・モンセフ民主機関大臣は、当然ながらその職から外されることになるが、閣内には残ると言われている。女性閣僚のパティー・ハイデュ女性の地位担当大臣は、有能だと評価され、より重要な職務に異動するという。同じく女性閣僚のメリーアン・ミハイチャック雇用・労働力開発・労働大臣も、異動するという。
 初入閣は少なくとも一人いる見込みで、フランソワ=フィリップ・シャンパーニュ財務政務次官は際立って有能だというので、大臣に昇格すると言われている。
 今回の内閣改造は小規模なものになる見込みだが、夏には4年の任期がちょうど折り返し地点に達することから、大規模な改造があると予想されている。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

2016年最高の閣僚・最悪の閣僚 [自由党]

 ハフィントン・ポストは12月29日、ピーター・ドノロ氏(元クレチエン内閣首席報道官)、トム・パーキン氏(新民主党元スタッフ)、ジェニー・バーン氏(ハーパー前首相の元相談役)の三氏を招き、2015年暮れに発足したトルドー内閣の2016年における働きぶりについて、評価させた。
 ドノロ氏とパーキン氏は、内閣で最も活躍した人物として、トルドー首相その人を挙げた。首相について、ドノロ氏は「トルドーは興奮と国際的称賛の到来を告げた」、パーキン氏は「カナダ人は彼に期待し、彼はそれを象徴している」と評価した。
 バーン氏は、変革は国民の最大のニーズだったと認めたが、トルドー政権が上半期輝いていたのに対し、下半期はカストロ氏への弔辞が物議を醸したことや、ヤジディ虐殺に対する援助の遅れ、政治資金問題などが影をさしたと指摘した。

 バーン氏は、カナダとEUの自由貿易CETA締結に尽力したクリスティア・フリーランド国際貿易大臣を、「際立って活躍した」閣僚として挙げた。ドノロ氏も、フリーランド大臣はCETAへの反対者が間違っているということを証明し、自身が有能な交渉者であることを示したと述べた。
 パーキン氏は、最も活躍しなかった閣僚としてマリヤム・モンセフ民主機構大臣を挙げた。彼は、自由党政権は本心では選挙制度を改革したくないので、モンセフ氏にとって大臣就任は災難としか言いようがないと語った。
「彼女は、失敗するために用意された。経験に乏しい人物をわざわざ選び、危険な任務に放り込んだのだ。トルドー首相は本気で彼女の成功を望んでいるのか、疑問に思う。」
 またバーン氏は保守党支持の立場から、モンセフ大臣とステファン・ディオン外務大臣とバーディシュ・チャッガー下院院内総務を「最も貢献した大臣」に挙げた。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

2016年「今年話題の人物」にゴード・ダウニー

NEWSMAKERS_BANNER-1.jpg

 カナディアン・プレスは12月22日、ロック・バンド「ザ・トラジカリー・ヒップ」のボーカルで作詞家のゴード・ダウニーを、2016年今年話題の人物に選出した。芸能人が選ばれるのは、史上初めてである。
 ダウニーは、投票の39%に当たる26票を獲得した。2位はジャスティン・トルドー首相の18票、3位はペニー・オレクシアク(水泳選手)とダービー・アレン(フォート・マクマレー消防署長)の8票だった。
 ダウニーは1964年オンタリオ州アムハーストビューに生まれ、1983年キングストンでザ・トラジカリー・ヒップを結成した。だがダウニーは2016年5月24日、極めて悪性の脳腫瘍「膠芽腫」を患っていることを発表する。それはフォート・マクマレー山火事の3週間後のことであり、多くのカナダ人に更なる衝撃を与えた。
 しかしダウニーは、不屈の精神で夏のツアーを始めた。チケットは飛ぶように売れ、入場できないファンのためにツアーの最終キングストンでのコンサートは、テレビ放送された。
 ダウニーはまた、かつて先住民の子供たちが両親から引き離され、全寮制の学校で英語での教育を強制された過去に心を痛めた。そして、寄宿舎から脱走して死んだチェイニー・ウェンジャック(享年12歳)を詠った歌を作り、先住民と非先住民との和解に努め、ゴード・ダウニー&チェイニー・ウェンジャック基金を設立した。


写真:今年話題の人物たち。左端はリオ・オリンピック競泳で4つの金メダルを獲ったペニー・オレクシアク、左から2番目がゴード・ダウニー。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

年明けに内閣改造か [自由党]

 トルドー首相が、年明けに内閣改造するという噂が流れている。
 政権発足当初から、閣僚の中には能力の劣る者がいると噂されてきた。マリヤム・モンセフ民主機構大臣は、出生地を誤って申告した過去を暴かれたり、数式を使って議員を侮辱した発言について謝罪するなど個人的トラブルが多く、肝心の選挙制度改革は暗礁に乗り上げている。またステファン・ディオン外務大臣は、更迭され註仏大使に転進するという噂が根強い。
 そのいっぽうでは、良い働きぶりを見せているフランソワ=フィリップ・シャンパーニュ財務政務次官を大臣に昇格させるべきだとか、クリスティア・フリーランド国際貿易大臣にもっと重要なポストを与えるべきだという意見も聞かれる。
 トルドー首相は昨年12月、35人の政務次官を任命したとき、その任期は1年だと語っていた。彼らは1年間懸命に働き、あわよくば大臣に昇格したいと望んでいることだろう。
 ケイト・パーチェス首席報道官は、「政務次官の任期は、連邦議会が召集される1月まで延長される。内閣改造については、何も俎上に上げられていない」とコメントした。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

2016年カナダの十大ニュース

当ブログ管理人が選ぶ、2016年カナダの十大ニュースです。

1.新民主党マルケア党首を不信任、党首選へ
党内を固めていると思いきや、あっと驚く不信任。万年野党新民主党では初めて。

2.安楽死幇助法案が成立
議会でも紛糾。下院では「エルボーゲート事件」、上院では珍しい修正が。

3.CETA調印
政権交代しても、前政権からのEUとの自由貿易は継続。今後は各国での批准に入る。

4.16歳のペニー・オレクシアク、リオ・オリンピック競泳で4つの金メダル獲得
史上最年少の金メダリストに。

5.フォートマクマレーで史上最大級の山火事
非常事態宣言が発令され、9万人が避難。

6.トランプ・ショック、カナダを襲う
あっと驚くトランプ当選。にわかにカナダ移民ブームに。TPP成立は絶望的に。

7.国歌変更法案下院を通過
民間人の間で非公式に歌われてきた、女権を尊重する替え歌を公式な国歌に。推進したベランジェ議員は、法案成立を見ることなく病死。

8.モンセフ大臣、実はイラン生まれだった
生まれた場所を母親が秘匿し、本人も知らなかった。肝心の選挙制度改革は暗礁に。

9.「カナダの価値」論争
ポピュリズム・ブームを受けて、「カナダのトランプ」ケリー・リーチ氏が論争を巻き起こす。保守党内ですら批判の声が上がる中、当人はイケイケ。

10.ウィリアム王子一家、カナダを訪問
トルドー首相はジョージ王子にハイタッチを拒否され、苦笑い。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

新10ドル札の肖像に「カナダのローザ・パークス」ビオラ・デスモンド [人権]

ViolaDesmondHR.jpg ビル・モルノー財務大臣は12月8日、2018年に発行される新しい10ドル札の肖像に、ビオラ・デスモンドを採用すると発表した。これまで紙幣の表の肖像は国王か元首相で、民間人が描かれるのは初めて。黒人やカナダの女性としても最初となる。
 デスモンドは1914年、ノバスコシア州ハリファックスに生まれた。彼女は、黒人女性のためのヘアケアやスキンケアが地元にないことを憂い、美容師になることを志したが、ノバスコシアには黒人が入れる美容学校がなかったため、モントリオール・アトランティックシティ・ニューヨークで学んだ。卒業後はハリファックスに戻って美容師となり、黒人女性も学べるデスモンド美容文化専門学校を設立した。
 彼女は1946年11月8日、ノバスコシア州ニューグラスゴーのローズランド劇場に行き、メイン席に座ったが、従業員からそこは白人専用席で、黒人はバルコニー席に座るよう指示された。彼女が拒否すると、暴力的に排除されたうえ、逮捕された。彼女は、席の料金の差について遊興税1セントを脱税した容疑で起訴され、罰金20ドルと法廷費用6ドル(※現在の価値ではほぼ10倍)の支払いを命じられた。ローザ・パークスがバスで白人に席を譲るのを拒否する、9年前のことだった。
 1965年に死去したデスモンドは、2010年ノバスコシア州のメイアン・フランシス副総督(※黒人女性)によって恩赦された。カナダで死後に恩赦されたのは、彼女が最初である。

 モルノー財務大臣は語った。
「勇気、強さ、決断、我々皆が日々必要とすることを、彼女は体現している。」
 長年彼女の偉業を語り続けてきた妹のワンダ・ロブソンさんは、記者会見のその場にいた。
「紙幣の肖像に女性を載せることができるとは、何とすばらしいことでしょう。でも、紙幣の肖像になる女性を姉に持つことは、格別にすばらしいことです。」

 政府が3月、新しい紙幣の肖像としてカナダの女性を採用すると発表すると、2万6000件以上の要望が寄せられた。そして最終的に残った候補が、ポーリン・ジョンソン(インディアンの詩人)、エルシー・マギル(世界で初めて航空工学の学位を取った女性)、イドラ・サン=ジャン(婦人参政権を推進)、ファニー・ローゼンフェルド(女性金メダリスト)とデスモンドだった。そしてカナダ銀行の諮問委員会は、障壁を克服した人、人々に影響を与えた人、長く続く偉業を達成した人を探していたという。デスモンドは、そのいずれにも合致した。
 人気のあったルーシ・モード・モンゴメリ(女流作家)、エミリー・カー(女流画家)、ガブリエル・ロワ(女流作家)は最終的にノミネートされなかった。世論調査では、婦人参政権を推進したネリー・マクラングが最も人気があったが、彼女を含む「フェイマス5」は、2004年に発行された50ドル札の裏にすでに描かれていたため、今回は採用されていない。なお彼女たちは、2011年に発行された現行紙幣には掲載されていない。
 現在10ドル札に描かれているジョン・マクドナルド(初代首相)と、5ドル札に描かれているウィルフリッド・ローリエ(元首相)は、50ドル札か100ドル札に描かれる。現在50ドル札に描かれているマッケンジー・キング(元首相)と、100ドル札に描かれているロバート・ボーデン(元首相)は、紙幣から消える。ATMで最も使用される20ドル札は、これまでどおりエリザベス女王が描かれる。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

交渉の余地を排した保守党党首選 [保守党]

 カナダの党首選は伝統的に、誰かが過半数に達するまで候補を足切りしながら投票を重ねる方式が採用されてきたが、今回の保守党党首選では、独特な方式で行われる。
 まず党員は、全ての候補に順位をつけて投票する。338の選挙区支部には100ポイントが割り振られており、各候補は党員の投票結果に比例して得点する。そして誰かが過半数の16901ポイントに達するまで、下位者の足切りが行われ再集計される。
 従来の方式と最も異なることは、投票は1回のみであり、投票を重ねるごとに脱落する候補者の票を得るための交渉の余地がないことである。候補どうしの協定は、ただ一度の投票の事前になされる必要がある。
 党首選に勝利する一つの方法として、「当たって砕けろ」戦略がある。これは、脱落する他候補の票の取り込みを考慮せず、演説では言いたいように言って、1回目の投票で過半数を獲得し電車道で圧勝することを目指す戦略である。この戦略だと、他候補に気がねする必要がないので演説の歯切れはよく、公約も明確だが、1回目の投票で誰も過半数を獲得できなければ本命不在の混戦になることから、勝つためには脱落する候補の票の取り込みが重要となるが、他陣営に配慮せず好きなように言ってきた候補は、行き詰るだろう。
 今回の保守党党首選は、10人以上が立候補しているが、本命がいない。資金面で優位に立っているケリー・リーチ氏が、あえて特定の人々を敵に回す「カナダの価値」論争を仕掛けているのは、1回目の投票での過半数獲得を目指しているのだろう。しかし敵を作りすぎると、脱落した候補の票の取り込みが難しくなる。
 本命不在の混戦を勝ち抜くには、他候補との協定が重要となる。脱落した候補の票を取り込むため、ポストを約束したり、選挙費用を負担したりすることはよくある。それとは別に、他候補を指して「自分が敗退したらあの人を支持する」と表明することもある。
 2011年のアルバータ進歩保守党党首選では、アリソン・レッドフォード候補が「ダグ・ホーナー氏が次善の候補だ」と公表した。ホーナー候補もすかさずこれに応じ、2人の提携が成立した。レッドフォード候補は、先に敗退したホーナー候補に支援されたことで、当選し首相になることができた。
 2006年の自由党党首選では、マイケル・イグナティエフ候補とボブ・レイ候補が有力視されていたが、ステファン・ディオン候補は、政策的に近いジェラード・ケネディ候補との間に、先に脱落した方が相手を支持するという協定を結んだ。それで1回目の投票は3位で通過したダークホースだったにもかかわらず、最終的に当選できた。イグナティエフ候補とレイ候補は大学時代からのライバルで、互いに意地を張り合った結果、漁夫の利をさらわれてしまった。
 このような伝統的な方式は、投票を重ねるたびに交渉しコンセンサスを得ていくことになるが、党内のコンセンサスを得る資質は、総選挙での勝利に必ずしもつながるとは限らない。ディオン氏は弱いリーダーとみなされ、総選挙で大敗し辞任に追い込まれた。レッドフォード氏は総選挙には勝利したが、首相として2年しかもたなかった。
 保守党が求めるべきは、嫌われないリーダーではなく強いリーダーであり、勝てるリーダーである。ただ一度の投票で決し、交渉の余地を激減させた新しい方式は、その決意の表れなのだろう。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域
前の15件 | -
メッセージを送る