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アマゾンとバルブエナの魔法の手

ご存知のように資源の枯渇と、二酸化炭素問題でいよいよ材料も厳しくなりましたね。
アマゾンジャングルを切り開き伐採していたハカランダ等はとりわけ厳しく、伐採許可証明書
つきで流通はしていますが値段も非常に高価になりました。
マダガスカルローズがいまや主流になりましたが、この材料に関しても規制は時間の問題だと
思います。良いココボロや、アフリカローズも難しくなり、日ごとに頭を抱えています。

ペドロ・バルブエナ氏が亡くなったのを知りました。
マドリードの材料商の倉庫でバルブエナ氏と並んで材料を選んだのが思い出されます。
私はなるべく虫食いなどのない材料を選定していたのですが、バルブエナ氏はそんなこと
お構いなく、私が買わなかった少し難があるような材料でもニコニコして手に取っていました。
材料商曰く、
「マエストロは悪い材料でも、魔法の手でよい材料にしてしまうんだ」

「スペイン国営テレビのアンテナの下に工房があるから遊びに来い」と誘われたのですが、
時間が無く行かずじまいでした。ああまさに一期一会。


以前消えゆくレッドデータ動植物に混じってある人類の種族のレポートを見ました。
アマゾンのジャングルに存在していたある種族はアマゾン以外からやってきた人類の数々の病気
感染し、あるいは殺戮されて今や兄弟2人しか残らず彼らの言語を理解出来るのは彼らだけで、
最後に目撃されてから数年以上消息が無いそうです。
日本人という種族もいよいよ減る方向に向かいましたが、絶滅してゆく彼ら2人とその種族の消失は
宇宙的で彼らのことを考えるとどうしようもない虚脱感を感じます。

ギター製作など辞めて、未来につながるような仕事をしたほうが良いのではないかとこんな夜更けは
思ってしまいます。
私などは量産しているわけではないのですが、50歩100歩でしょうか。


アマゾンの夜の下、彼らはどこにいるのでしょう?

それでも、バルブエナに習って「魔法の手」で製作をもうしばらく続けようかと思います。

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