トルナボスからの雑考
トルナボスを考えるとトーレスがどんな人物であったかが伺える気がする。
イノベーターだったのだろう。古いものに固執するだけでなくて新しい技術を開発し形にしていった。
あるギタリストは「トーレスがスパニッシュギターを破壊した」とトーレスを断罪する。(彼が開発する以前から扇状バスバーは存在してたけど)
当時のインパクトは相当なものでトーレスの方法をコピーするかしないかでその時代の製作家は
相当悩んだと思う。
トーレスの作品は後期、初期のものと無論違いはある。あれほど成功したのだから同じような
設計で製作していたのかと思いきや、最晩年のものでトーレスらしくない楽器がある。
現代を考えると、ワッフル構造、ダブルトップ構造など新技術がすでにあり、どんな形も複合素材
を使えばなんとでも作り出せる。
世界のトッププレイヤーの中にはこうした楽器を演奏する人も多い。
それでも、新技術を取り入れた楽器に対して否定的な考えの演奏家も多く、日本ではあまり新技術
の楽器はたとえ有名ギタリストが使用していても流行しない。
新技術の楽器がどちらかと言うと音量志向だからギターの味が無い、新技術のものはまだ信用が
おけないというのが流行しない主な理由だと思う。
またこうした新技術を演奏家だけではなく、製作する側からも否定的にとらえる製作家も多い。
新技術導入にはそれなりに試行錯誤が必要だし、実験的な楽器になるから収入には結びつかない
可能性がある。
ではトーレスだったらと考えてみる。
2008-02-25 01:40
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