ソウル1日目 深夜 東方神起がいっぱい [旅行]
ホテルを飛び出すと、街はまさに、トモの言葉どおりの「不夜城」だった。
もう夜中の2時を回っているのに、屋台は出てるし、
クリスマス仕様にデコレートされたデパートの装飾がギラギラ。
そしてものすごい数の人が出てる。
「この星の人間は、夜のない世界を生きているのか」
とトミー・リー・ジョーンズのナレーションが聞こえそうなほど
まるで別の星に流れ着いた気分になる。
“みんな、いつ眠るの?” と思ったけど、考えてみれば今夜はフライデーナイト。
だからこんなに夜更かしなのね、と納得する。
まずはデパート方面に向かって歩き始めると
屋台からオムニ(お母さん)が
「(たぶんこう言ってる)トッポギあるよ、寄ってきな」
と声をかけてくる。
若者ならまだしも、オムニ世代に声をかけられると無視できない。
だってこの国には、目上の人を敬う文化が根付いているんですもの。
トモ 「トッポギ!?」
オムニ「トッポギ、トッポギ!!」
と、しばらくトッポギをものほしそうに見つめるトモ。
まずはデパートが先でしょ、ということで
「また来ます~」と笑顔で屋台を後にする。
デパートに入ると、やはり若者たちでにぎわっていた。
渋谷の109よりも、もっとチープな感じのものが
置いてあるお店がたくさん並んでる。
お店というより、畳数畳分ぐらいの、小さくてカンタンなブースみたいな感じ。
そこに所狭しと洋服がつるされ、置かれていた。
試着室はないみたい。でも1着1万ウォン(700円)なんてものもある。
カフェも開いていて、お客さんも入っている。
外に出なければ、昼間のデパートそのまんまだ。
さて、わたしたちはエスカレーターでメンズフロアまでやってきた。
冷やかしにフラフラと歩いていると、店員の男の子たちが声をかけてくるので、
声のするほうへ、ふと、目が行く。
ん? なんだなんだ? みんな、ものすごくカッコいいじゃないか!
どの店員さんを見ても、長身で、体格がよくて(つまりワークアウトしてます系)、
お肌はツルンとしていて、ヒゲもなく、髪の毛を短く切りそろえている。
まさに東方神起の、追加のもうひとりになれそうなタイプ。
そんな男の子たちが、目が合うたびに
「寄ってって」
「この服いいでしょ」
「安くしとくよ」
と親しみやすい笑顔で声をかけてくる。
つるされた洋服を取るためのフック付の棒で
背中をつついてくる子もいる。
なんだなんだ、この、掃除時間にモップでふざける中3男子のノリは……。
「やめてよ男子~」と答えるべきか?
マズい、このフロアにいると、一番かわいい男の子を選んで
「こっからここまで、お姉さまに、全部ちょうだい」
と言ってしまいそうだ。
うっすらと、自分の行動に危機感を感じたアヤトモは、急いでフロアを移動。
すると今度は、偽物ブランド時計が売られているブースの前に来た。
「今回さ、こういうフェイクを1つ買ってみようかな、って思ってるんだよね」とトモ。
その言葉を聞きつけてか、奥からこれまた東方神起系の男の子が出てきた。
洋服売り場のブースと違って、ここは奥行きがあって、座るところも用意されている。
するとその店員さんは
「ナイショネ、イイ時計アルヨ、ソックリ」と日本語で言い、
なんと、手招きをした。
出た、手招き。
実はつい最近、わたしは手招きにヨワいことに気づいてしまった。
先日行われた高校の同窓会で
1つ年下の、当時からかわいいなぁ、と思っていた男の子に
手招きをされ、隣に座りなさい、というジェスチャーをされたわたしは
フラフラと彼のもとに行ってしまったのだ。
そんなことを思い出していたら
なんと、トモが、フラフラと手招きされるがままに
彼について店の奥へ入っていこうとしていた。
まさか、姉妹そろって手招きにヨワいのか??
アセッたわたしが
「わ~~~、トモちゃん! ダメだよ!」
と制しても
「『見るだけでもいい』って言ってるよ」
「1つ欲しいもん」
と、トモちゃん、ついていく気、満々。
お兄さんに引っ張られ、もう、からだ半分、店の裏側に入ってる。
そこでわたしが
「わたしは行かないから好きにすれば」
と言って先に行こうとすると
「また後で来る」
とお兄さんに言い残し
プリプリしながら、わたしの後をついてきた。
「もう! お姉ちゃんは! 旅行に来たんだから、冒険しなくちゃダメだよ!!」
ですって。冒険ってアナタ……。
いくらなんでも、初めて訪れる異国の地で、午前3時に
偽物の時計屋さんの店奥に入っていくことはないじゃないか。
どうせ、おいでおいでの手招きに負けただけじゃないか。
ああ、危なかった~。
この後、仲直りしたアヤトモは、
パンケーキの生地とフライドポテトを混ぜて
ソーセージにくるんで揚げたものを屋台で買って食べた。
午前3時に揚げ物。でもとってもおいしくて、ペロリと食べてしまった。
最後に温かいカプチーノを買って、飲みながら無事にホテルに到着。もう4時に近かった。
バタンキューで、眠りに落ちたのでした。
もう夜中の2時を回っているのに、屋台は出てるし、
クリスマス仕様にデコレートされたデパートの装飾がギラギラ。
そしてものすごい数の人が出てる。
「この星の人間は、夜のない世界を生きているのか」
とトミー・リー・ジョーンズのナレーションが聞こえそうなほど
まるで別の星に流れ着いた気分になる。
“みんな、いつ眠るの?” と思ったけど、考えてみれば今夜はフライデーナイト。
だからこんなに夜更かしなのね、と納得する。
まずはデパート方面に向かって歩き始めると
屋台からオムニ(お母さん)が
「(たぶんこう言ってる)トッポギあるよ、寄ってきな」
と声をかけてくる。
若者ならまだしも、オムニ世代に声をかけられると無視できない。
だってこの国には、目上の人を敬う文化が根付いているんですもの。
トモ 「トッポギ!?」
オムニ「トッポギ、トッポギ!!」
と、しばらくトッポギをものほしそうに見つめるトモ。
まずはデパートが先でしょ、ということで
「また来ます~」と笑顔で屋台を後にする。
デパートに入ると、やはり若者たちでにぎわっていた。
渋谷の109よりも、もっとチープな感じのものが
置いてあるお店がたくさん並んでる。
お店というより、畳数畳分ぐらいの、小さくてカンタンなブースみたいな感じ。
そこに所狭しと洋服がつるされ、置かれていた。
試着室はないみたい。でも1着1万ウォン(700円)なんてものもある。
カフェも開いていて、お客さんも入っている。
外に出なければ、昼間のデパートそのまんまだ。
さて、わたしたちはエスカレーターでメンズフロアまでやってきた。
冷やかしにフラフラと歩いていると、店員の男の子たちが声をかけてくるので、
声のするほうへ、ふと、目が行く。
ん? なんだなんだ? みんな、ものすごくカッコいいじゃないか!
どの店員さんを見ても、長身で、体格がよくて(つまりワークアウトしてます系)、
お肌はツルンとしていて、ヒゲもなく、髪の毛を短く切りそろえている。
まさに東方神起の、追加のもうひとりになれそうなタイプ。
そんな男の子たちが、目が合うたびに
「寄ってって」
「この服いいでしょ」
「安くしとくよ」
と親しみやすい笑顔で声をかけてくる。
つるされた洋服を取るためのフック付の棒で
背中をつついてくる子もいる。
なんだなんだ、この、掃除時間にモップでふざける中3男子のノリは……。
「やめてよ男子~」と答えるべきか?
マズい、このフロアにいると、一番かわいい男の子を選んで
「こっからここまで、お姉さまに、全部ちょうだい」
と言ってしまいそうだ。
うっすらと、自分の行動に危機感を感じたアヤトモは、急いでフロアを移動。
すると今度は、偽物ブランド時計が売られているブースの前に来た。
「今回さ、こういうフェイクを1つ買ってみようかな、って思ってるんだよね」とトモ。
その言葉を聞きつけてか、奥からこれまた東方神起系の男の子が出てきた。
洋服売り場のブースと違って、ここは奥行きがあって、座るところも用意されている。
するとその店員さんは
「ナイショネ、イイ時計アルヨ、ソックリ」と日本語で言い、
なんと、手招きをした。
出た、手招き。
実はつい最近、わたしは手招きにヨワいことに気づいてしまった。
先日行われた高校の同窓会で
1つ年下の、当時からかわいいなぁ、と思っていた男の子に
手招きをされ、隣に座りなさい、というジェスチャーをされたわたしは
フラフラと彼のもとに行ってしまったのだ。
そんなことを思い出していたら
なんと、トモが、フラフラと手招きされるがままに
彼について店の奥へ入っていこうとしていた。
まさか、姉妹そろって手招きにヨワいのか??
アセッたわたしが
「わ~~~、トモちゃん! ダメだよ!」
と制しても
「『見るだけでもいい』って言ってるよ」
「1つ欲しいもん」
と、トモちゃん、ついていく気、満々。
お兄さんに引っ張られ、もう、からだ半分、店の裏側に入ってる。
そこでわたしが
「わたしは行かないから好きにすれば」
と言って先に行こうとすると
「また後で来る」
とお兄さんに言い残し
プリプリしながら、わたしの後をついてきた。
「もう! お姉ちゃんは! 旅行に来たんだから、冒険しなくちゃダメだよ!!」
ですって。冒険ってアナタ……。
いくらなんでも、初めて訪れる異国の地で、午前3時に
偽物の時計屋さんの店奥に入っていくことはないじゃないか。
どうせ、おいでおいでの手招きに負けただけじゃないか。
ああ、危なかった~。
この後、仲直りしたアヤトモは、
パンケーキの生地とフライドポテトを混ぜて
ソーセージにくるんで揚げたものを屋台で買って食べた。
午前3時に揚げ物。でもとってもおいしくて、ペロリと食べてしまった。
最後に温かいカプチーノを買って、飲みながら無事にホテルに到着。もう4時に近かった。
バタンキューで、眠りに落ちたのでした。
ソウル1日目 親切な韓国人のアボジ(お父さん)たち [旅行]
ひょんなことから行くことに決めたソウル。
予定が空くのがこの週末だけだったので、
先に日程を決めてからパック旅行探しを始めました。
すると、どこも、ことごとくキャンセル待ち。
いま、ウォン安を受けて、韓国旅行は大人気。
1か月をきった日にちでは、そうカンタンにとれるわけがありません。
そこで、ホテルとフライトを別々にとることにしました。
たまたまとれたのが、アシアナ航空の20:30 成田発の便。
これなら会社を1時間ほど早退するだけですみます。
そういえばひと昔前、ありましたよね。
「金曜の夜、わたしはソウルへ旅に出る」
みたいな、そんな売り込みが。
そんなわけで、金曜の夜にソウルへ飛び、
日曜の夜に成田に到着する便に決まりました。
ホテル、汗蒸幕(ハンジュンマク)という韓国式エステも
インターネットで予約済み。
満席の日本人を乗せて、飛行機はソウルの仁川(インチョン)国際空港へと向かいます。
さて、ソウルに着いたら、もう23時すぎ。
個人旅行なので、ホテルまで自力で行かなければなりません。
でも大丈夫。わたしたちが乗ってきた便の到着を待って出発してくれる、
深夜バスというのがあることを、すでに調べておきました。
ええと、乗り場は11番。
11番まで向かうと、そこには1組の日本人カップルがいました。
わたしより少し上ぐらいな、落ち着いた雰囲気の2人。
「深夜バスってここですよね~」
なんて朗らかに話しながら時間は過ぎていきます。
5分前になってもバスが到着しないことにおかしいと思ったわたしは
空港のインフォメーションに聞くことにしました。
ああ、久しぶりに話す英語は通じるのかしら…。
デスクの女の子に「深夜バスなら乗り場が変わったわ、4番よ」と告げられ、
カップルとわたしとトモは慌てて4番へ。あ、バスが停まってる!
何とか間に合ったわたしたちは、1時間ほどバスに揺られ、
ソウル市内にやってきました。
ここからまた、タクシーをひろってホテルまで行かなくてはなりません。
カップルの女性は何度かソウルに来たことがあって
「夜はなかなかタクシーがつかまらないので
どこか近くのホテルのタクシー乗り場で乗せてもらうといいよ」
と教えてくれた。
そんなわけで、とりあえず、支庁前広場というところでバスを降りる。
もう日付は変わっているのに、通りには人がけっこう出ていて
タクシーを拾おうとしている。
一台停めてホテルの名前を告げるも、乗車拒否。
仕方なく小さなキャリーカートをガラガラ引きながら
最寄のホテルを目指して歩き始めます。
するとマラソン選手の谷口浩美に似たおじさんが
韓国語で声をかけてきました。
「(たぶんこう言ってる)どこ行くの?」
トモ、ガイドブックを見せて最寄のホテルを指差す。
「(たぶんこう言ってる)それなら、その通りをまっすぐ行って、
横断歩道を渡ってから、また左の横断歩道を渡って、またまっすぐだよ」
アヤトモ「カムサムニダ~、カムサムニダ~」
すべてハングルだったのに、なぜか分かってしまうのがジェスチャーのいいところよね。
韓国のおじさんってやさしいんだね~、とニコニコしながら
横断歩道を渡る姉妹。
ええと、ここを左に曲がるんだっけ……と信号待ちをしていると
今度は、(たぶん)忘年会帰りでちょっとマッコリが進んじゃいました、
というサラリーマン5人に囲まれる。
彼らはタクシーを拾おうとしたけど、なかなか拾えずに通りをブラブラしていたのだった。
「(たぶんこう言ってる)姉ちゃんたち、どこに行くの?(とガイドブックをのぞくおじさん)」
トモ、ガイドブックを見せて最寄のホテルを指差す。
おじさん1「(たぶんこう言ってる)ん~? どこだここは? 分かんないな~」
おじさん2「(たぶんこう言ってる)この辺詳しくないんなら、声かけんなよな~」
おじさん3「(たぶんこう言ってる)あっちじゃないのお?」
おじさん4「(たぶんこう言ってる)姉ちゃんはあっちだって分かってるの?」
アヤトモ「はい、たぶん、あっちだと思います(日本語)」
おじさん5「(たぶんこう言ってる)そうか、じゃあ、気をつけて行けよ~」
アヤトモ「カムサムニダ~、カムサムニダ~」
韓国のおじさんたちってやさしいんだね~、と胸が熱くなりながら
さらにホテルを目指す姉妹。
谷口さんに教わったとおりの方角にホテルはありました。
さすが一流ホテル。ベルボーイさんは英語、日本語を流暢に使って
わたしたちをタクシーに乗せてくれたのでした。
わたしたちのホテルは東大門(トンデムン)という地域にあったんだけど
タクシーから通りを見ると、もう深夜1時近いというのに
なんと、デパートがまだ開いています。
カルチャーショックさめやらぬまま、
チェックインしてホテルの部屋へ。
身体は疲れているのに、外の様子に興味津々の姉妹。
そういえば数時間前の成田空港で、
わたしたちは、この旅行における2つの禁句を打ち立てたのだった。
「眠い」
「お腹いっぱい」
この二言は決して口にしてはいけないのだ。
トモに「ここは不夜城だよ、さあ、仕度して行くよ」と言われ
姉妹、午前2時に夜の街へ飛び出すのであった……。【つづく】
予定が空くのがこの週末だけだったので、
先に日程を決めてからパック旅行探しを始めました。
すると、どこも、ことごとくキャンセル待ち。
いま、ウォン安を受けて、韓国旅行は大人気。
1か月をきった日にちでは、そうカンタンにとれるわけがありません。
そこで、ホテルとフライトを別々にとることにしました。
たまたまとれたのが、アシアナ航空の20:30 成田発の便。
これなら会社を1時間ほど早退するだけですみます。
そういえばひと昔前、ありましたよね。
「金曜の夜、わたしはソウルへ旅に出る」
みたいな、そんな売り込みが。
そんなわけで、金曜の夜にソウルへ飛び、
日曜の夜に成田に到着する便に決まりました。
ホテル、汗蒸幕(ハンジュンマク)という韓国式エステも
インターネットで予約済み。
満席の日本人を乗せて、飛行機はソウルの仁川(インチョン)国際空港へと向かいます。
さて、ソウルに着いたら、もう23時すぎ。
個人旅行なので、ホテルまで自力で行かなければなりません。
でも大丈夫。わたしたちが乗ってきた便の到着を待って出発してくれる、
深夜バスというのがあることを、すでに調べておきました。
ええと、乗り場は11番。
11番まで向かうと、そこには1組の日本人カップルがいました。
わたしより少し上ぐらいな、落ち着いた雰囲気の2人。
「深夜バスってここですよね~」
なんて朗らかに話しながら時間は過ぎていきます。
5分前になってもバスが到着しないことにおかしいと思ったわたしは
空港のインフォメーションに聞くことにしました。
ああ、久しぶりに話す英語は通じるのかしら…。
デスクの女の子に「深夜バスなら乗り場が変わったわ、4番よ」と告げられ、
カップルとわたしとトモは慌てて4番へ。あ、バスが停まってる!
何とか間に合ったわたしたちは、1時間ほどバスに揺られ、
ソウル市内にやってきました。
ここからまた、タクシーをひろってホテルまで行かなくてはなりません。
カップルの女性は何度かソウルに来たことがあって
「夜はなかなかタクシーがつかまらないので
どこか近くのホテルのタクシー乗り場で乗せてもらうといいよ」
と教えてくれた。
そんなわけで、とりあえず、支庁前広場というところでバスを降りる。
もう日付は変わっているのに、通りには人がけっこう出ていて
タクシーを拾おうとしている。
一台停めてホテルの名前を告げるも、乗車拒否。
仕方なく小さなキャリーカートをガラガラ引きながら
最寄のホテルを目指して歩き始めます。
するとマラソン選手の谷口浩美に似たおじさんが
韓国語で声をかけてきました。
「(たぶんこう言ってる)どこ行くの?」
トモ、ガイドブックを見せて最寄のホテルを指差す。
「(たぶんこう言ってる)それなら、その通りをまっすぐ行って、
横断歩道を渡ってから、また左の横断歩道を渡って、またまっすぐだよ」
アヤトモ「カムサムニダ~、カムサムニダ~」
すべてハングルだったのに、なぜか分かってしまうのがジェスチャーのいいところよね。
韓国のおじさんってやさしいんだね~、とニコニコしながら
横断歩道を渡る姉妹。
ええと、ここを左に曲がるんだっけ……と信号待ちをしていると
今度は、(たぶん)忘年会帰りでちょっとマッコリが進んじゃいました、
というサラリーマン5人に囲まれる。
彼らはタクシーを拾おうとしたけど、なかなか拾えずに通りをブラブラしていたのだった。
「(たぶんこう言ってる)姉ちゃんたち、どこに行くの?(とガイドブックをのぞくおじさん)」
トモ、ガイドブックを見せて最寄のホテルを指差す。
おじさん1「(たぶんこう言ってる)ん~? どこだここは? 分かんないな~」
おじさん2「(たぶんこう言ってる)この辺詳しくないんなら、声かけんなよな~」
おじさん3「(たぶんこう言ってる)あっちじゃないのお?」
おじさん4「(たぶんこう言ってる)姉ちゃんはあっちだって分かってるの?」
アヤトモ「はい、たぶん、あっちだと思います(日本語)」
おじさん5「(たぶんこう言ってる)そうか、じゃあ、気をつけて行けよ~」
アヤトモ「カムサムニダ~、カムサムニダ~」
韓国のおじさんたちってやさしいんだね~、と胸が熱くなりながら
さらにホテルを目指す姉妹。
谷口さんに教わったとおりの方角にホテルはありました。
さすが一流ホテル。ベルボーイさんは英語、日本語を流暢に使って
わたしたちをタクシーに乗せてくれたのでした。
わたしたちのホテルは東大門(トンデムン)という地域にあったんだけど
タクシーから通りを見ると、もう深夜1時近いというのに
なんと、デパートがまだ開いています。
カルチャーショックさめやらぬまま、
チェックインしてホテルの部屋へ。
身体は疲れているのに、外の様子に興味津々の姉妹。
そういえば数時間前の成田空港で、
わたしたちは、この旅行における2つの禁句を打ち立てたのだった。
「眠い」
「お腹いっぱい」
この二言は決して口にしてはいけないのだ。
トモに「ここは不夜城だよ、さあ、仕度して行くよ」と言われ
姉妹、午前2時に夜の街へ飛び出すのであった……。【つづく】






